概要
フランス軍側に属する魔法少女。光の固有魔法の消費に苦労しているタルトの前に現れ、彼女のために魔法の媒介となる「クロヴィスの剣」を授ける。リズを「白き傭兵の子孫」と呼ぶなど、その言動には色々と謎が多い。名前は単行本第4巻収録の第15話にて、初めて明かされた。
人物像
学者風の容姿で、眼鏡をかけている。
どことなく胡散臭い雰囲気を醸し出しており、タルトの実力を図るためにわざと魔女に囚われたり、村を餌に魔女を誘き出したり(住民は避難させたが)と、目的を達成するためなら手段を選ばないような描写がある。
ただ、わざわざ冶金してまで聖カトリーヌ教会で眠っていた「クロヴィスの剣」をタルトに渡したり、同じく冶金した銃をエリザに渡すなど、一応タルト達の味方ではあるようだ。
キューブ(キュゥべえ)とは旧知の仲でもあり、キューブの動向を監視している。
正体について
明言されてはいないものの、物語の時代(1429年~1431年)の少し前までは錬金術師として知られる「ニコラス・フラメル」が存命しており、その妻の名前は「ペレネル」であることから、彼女の正体はニコラスの妻本人であることが推察される。
外見的には20~40代程度と比較的若く見えるものの、正確な年齢を特定する要素は存在しない。少なくとも、キューブとともに幼少期のエリザのもとを訪れ、魔法少女の契約にも立ち会っていることから、魔法少女になってからある程度の期間は経過しているものと思われる。
なお、史実上はニコラス・フラメルが1330年生まれ・1418年3月22日没であり、作中の舞台となっているのが1429年~1431年頃ということもあり、史実に基づけばかなりの高齢である可能性もある。
さらに加えると、「結婚した当時ですら、フラメルは既に年が行っていた」という趣旨の記述があったことから、いわゆる姉さん女房だったらしい。史実ではその夫よりも先に天寿を全うする。ニコラスとの間に子供はなく、債務者の実妹とは資金問題でいざこざが絶えず、裁判沙汰は彼女の死後も続いたとか。
魔法少女として
武器は杖で、魔女の突進をものともしないシールドを展開する事ができる。
ペレネル自身が攻撃を行う描写はなく、結界を張り、盾として敵からの攻撃を遮断する防御魔法を使うのみである。しかしその防御魔法は非常に強固で、最悪の魔女「女王の黄昏」の攻撃も難なく防ぐことができる。
経歴
初登場は単行本第2巻の第7話。魔女に襲われた村の惨状を利用し、タルトの力を試そうとしていた(住人はペレネル自身が避難させたため被害は出ていない)。ペレネルはタルトのことだけでなく、リズの生い立ちすらも知っているような素振りを見せる。そしてタルトに、魔法で治金した「クロヴィスの剣」を授け、予言めいた発言をして去っていく。
その後、パテーでの戦いが終結した際に再びタルトたちの前に現れる。ここで、エリザと交流があったことや錬金術師であることが判明する。ここでもペレネルは予言めいたことを伝えるが、おおかたその話もペレネルが流したものではないかとエリザが疑問を呈していることから、以前からエリザにとって疑念を抱くような行動を取っていた模様。
また、エリザの回想では、キューブと一緒に幼少期のエリザの元に訪れており、契約に立ち会っていたことが判明している。
マギアレコード
期間限定イベント『時を超えて鳴らす鐘〜魔法少女たると☆マギカ〜』にてタルト、メリッサ、リズ、コルボーと共に参戦(プレイアブルキャラとして実装されたのはタルト、メリッサ、リズの3人で、コルボーはクエストボスとして登場)。ペレネルはストーリー展開の都合上出番が少なく、台詞のみの登場に留まっている。
続編の『常夜の国の叛乱者』では汎用Live2Dを改造した立ち絵が登場。キューブと共に、闇に飲まれたフランスの外からエリザに助言し、サポートする。
関連タグ
タルト リズ・ホークウッド メリッサ・ド・ヴィニョル エリザ・ツェリスカ