概要
第七次宇宙戦争時代に宇宙革命軍が開発し運用した量産型モビルスーツ。
肩部にはスパイクがあり、頭部には2本のカメラ用スリットが入っている。旧連邦軍のドートレスと同様に大戦後の地球には多くの陸戦用機体が流出しており、バルチャーなどのMS乗りによって運用された。劇中では地球に残存した非正規かつ粗雑な整備しかされてないケースの機体が多いとはいえ、15年経っても稼働し続けるあたり本機の優秀性が伺える。
宇宙革命軍本国では、A.W.0015年当時は後継機のクラウダの正式採用により、大半の機体が一線を退いて警備などの二線級任務に回されているが、もちろん正規の整備がされている純正革命軍仕様機は地上に残された非正規仕様機より稼働率など基本性能を維持しているため総合的に勝っていると思われる。
内蔵武器に肩部のショルダーバルカンと脇腹部のマシンキャノン。携行武器は旧革命軍規格のマシンガンやビームライフル、バズーカが標準装備。ライフルとマシンガンはどちらも銃剣としての使用が想定されており、マシンガンは銃身下部にビームサーベルを取り付けるが、ビームライフルは銃口からはビーム刃を直接出すことができる。アニメ本編では使っていないが設定画稿や漫画版では手持ちのみのシールドも存在している。
名前の由来は6月(June)のもじり。宇宙世紀でいうところのザクポジション。
バリエーション
RMS-006G ジェニス改
劇中で多く登場した地球での地上戦に用いられた陸戦用の機体。肩部のスパイクやバーニアがオミットされている。劇中では多くのバルチャーが独自のカスタマイズを施している。
クロッカオリジナル
ジェニス改の非正規カスタマイズバリエーションの一種。機体色は茶色と紫。頭部にはパイロットのモヒカンを意識した角飾りがついている。セントランジェを襲撃した際、ガロードに無力化され即売りに出されてしまっていた。
スラッシュバッファロー
ジェニス改の非正規バリエーションの一種。機体色は真紅とライトグリーンのツートンカラー。各所に装甲が追加されている他、頭部にはツノ飾りが付いている。ヴェドバ・モルテが搭乗し、ガンダムXを手に入れんと襲撃するが居合わせた同業者に撃墜された。
ロッソ隊仕様
ジェニス改のバルチャー用カスタマイズの一種。ジャミルの旧知のバルチャーであるロッソ・アラマントの一団が使用していた機体。機体色は赤。肩部は宇宙仕様と共通である。
エニルカスタム
機体色は青。エニル・エル専用にカスタマイズされたジェニスで、機体の改修はエスペランサを製造した顔なじみのシーバルチャーであるルマーク・カウトが行った。主に機動力が強化されていてホバー移動が可能になっている他、頭部のスリットは除去されてモノアイが完全に露出する形状になり、頭頂部にサブカメラが追加されている。
パイロットのエニルの技量もあって新連邦軍の最新鋭機であるバリエントとも互角に渡り合っており、他のカスタム機と比べて高い活躍を見せている。
当初の装備はマシンガンとビームサーベルのみだったが、最終決戦ではビームライフルとバズーカを装備してフリーデンⅡの護衛に専念していた。
サテリコン仕様
機体色はオレンジで肩部はジェニス改と同じスパイク無しの仕様。反革命軍勢力サテリコンが鹵獲し主力として運用していた。掃討作戦に出た革命軍を迎撃したが、携行していたマシンガンやバズーカが最新鋭のクラウダの重装甲を前に通用せず一方的に撃墜された。
余談ながら、不思議なことにこの機体、実は地上用のG型で宇宙用の機体ではないのだが劇中では問題なく運用されていた。
おそらく余剰になっていた地上用のG型が反宇宙革命軍組織のサテリコンに横流しされたのかも知れない。
ガスパカスタム
外伝作品「UNDER THE MOONLIGHT」に登場するバルチャー、ガスパが使用した機体。ウェストバルカンを廃して左肩のショルダーバルカンを三砲身式に換装。左前腕にはグフカスタムの持つヒートロッド(ヒートワイヤー)に似た機能を持つワイヤーを内蔵し翼の様に開くヒート系の刃が付いたガントレット型複合兵装を装備している。