概要
正式名称は「ロックマンX コマンドミッション」
ロックマンXの中でも珍しい非ナンバリング作品である。雑誌『電撃PlauStation』でプロデューサーは本作の位置について「今までのシリーズが連載漫画だったら、コマンドミッションは劇場版」と語っている
また、アクションではなくRPGであり、比較的戦略性が求められる。しかし、スピーディーさは失われておらず、恐らくX7よりはスタイリッシュである。
物語を、説明する
西暦22XX、この地に落下した小惑星2202XABの破片から未知の鉱物"フォースメタル"が採取された。
"フォースメタル"応用技術はレプリロイド工学に革新をもたらし、この地にはフォースメタル鉱石を採掘するための巨大施設、人工島ギガンティスが作られた。
人工島の運営は順調に見えた、が…
あるとき、島の一部のレプリロイドがリベリオンを名乗り武装して反乱を起こす。政府は、反乱の首謀者である「イプシロン」を"イレギュラー"と断定。ギガンティスに、イレギュラーハンターチームを派遣した。
今回はエックスとアクセルとゼロ以外に、ギガンティスに住む個性豊かなレプリロイドをも使用可能。しかし、ある人物は…。
人物が、登場する
エックス達
エックス
小隊を率いるレプリロイド。本作では従来のシリーズのように苦悩回路による敵に対しての甘さが無く、優れたリーダーシップを発揮し、小隊長として責任をもち部下を大切にする、昔のシグマみたいないい上司となっている。
しかし、「悪いもの」に対してすごく敏感で頑固でありマリノが盗賊だと知ったら「君」から「お前」と呼び方を変えたり、スパイダーに出逢った当初は「お前の様な薄汚い…」とかなり偏見を持った台詞を放っていたが、彼らと交流し理解を深めてからは一切発しなくなる。
今回は潜入作戦用の特殊アーマーを使用している。
デザインはロクゼロの時代をイメージしたものだという。
全体的にバランスがよく、2種類あるハイパーモードはどれも使い勝手が良い。
アクショントリガーは「チャージショット」
敵全体を攻撃できる使い勝手の良い技。
ボタンを押し続けるとウェポンエネルギー(以下WE)が溜まり、それに応じて威力が上がる。
最大まで溜めると攻撃が必ずクリティカルになる。
ゼロ
エックスの親友であり、ワイリーの最高傑作、S級ハンター。序盤でシャドウに裏切られて行方不明になるが、中盤で再登場し、エックス達と合流する。ハイパーモードの「アブソリュート・ゼロ」の姿は一見の価値あり。
本作では逆に彼の方が、従来のエックスに近いキャラとなっており、エックス程でないしろ、悪いものに偏見を持ち、さらに序盤でシャドウに裏切られたために「ギガンティス出身」であるだけで敵意を表すようなレプリロイド不信に陥っていた。因みにマッシモはエックスに「理解してくれるまで時間がかかる」とフォローしている。
ステータス・ハイパーモード共に攻撃特化だが防御性能はパーティキャラでかなり低い。
アクショントリガーは「コマンドアーツ」
一定時間以内に技のコマンドを入力し、その後ゼロが入力に成功したコマンド技を連続で繰り出す
というもの。コマンドによって技の性能が変化する。入力受付時間はWEの量で決まる。
アクセル
新世代型レプリロイドのプロトタイプ。恐らくこの作品の前にX8は経験している。X7ではひよっこのやんちゃ坊主であり、エックスも肝を冷やしていたが、この作品では単独で作戦行動できるくらいのS級ハンターである。物語中盤で登場し、早速エックス達の命を救う大活躍を見せる。
Aトランスによって敵レプリロイドの奥義を模倣することが可能。マリノと並んで素早く、アクショントリガーの攻撃パターンは豊富だが決め手に欠ける。
アクショントリガーは「DNAチェンジ」
使用時点までに倒したボスのDNAパターンをコマンド入力し、ボスに変身して攻撃を行う。
WEによってコマンド入力受付時間が長くなる。
スパイダー
序盤で登場する賞金稼ぎ。当初はエックスの賞金を狙って襲い掛かるが同僚の死を知ってエックスと共闘する。結構クールで仲間思い。
中盤でエックス達を救うために犠牲になる。んだけど…
アクショントリガーは「フォーチュンカード」
ドローポーカーを行い、手札の内容によって攻撃が変わるというもの。
WEの量が多ければ最初の手札の配役が良くなる。
マッシモ
「鋼鉄のマッシモ」と呼ばれるギガンティスの英雄…の弟子であり、彼の背中を追いかけている臆病者なレプリロイド。しかし、師匠の死と敵のリベリオンとの激戦をえて、彼は次第に師匠を超える戦士に育っていく。演出の派手な攻撃にパワータイプなステータスだが、属性攻撃に弱い。
間違われがちだが、イントネーションは「マッシ↑モ↓」である。
アクショントリガーは「ベルセルクチャージ」
相手に強力なレーザーを放つ。発動時に各種ボタンを連打することで、威力を上げたり状態異常を
付加させることが出来る。WEの量で連打の入力受付時間が長くなる。
マリノ
くノ一レプリロイド。エイリアが霞むくらいのいいボディをしている。ハイパーモードで生足を見せるなど、かなり艶めかしい。
義賊であり、稼業に誇りとこだわりを持っている。中に凄い機能を持つシナモンを懐柔して盗もうとしたがリベリオンに横取りされ、腹いせにリベリオンをボッコにするためにエックスの仲間になる。スピードもあり、バランスタイプである。ステータスは簡単に言うと素早さが高く、体力と攻撃力は低く、他が標準的。ハイパーモードで連続行動が可能。
アクショントリガーは「エモーショナルリール」
スロットを行なって、その結果に応じて技の内容が変わる。
WEが多ければ、スロットの回転速度が遅くなり、狙った目を出しやすくなる。
シナモン
天使みたいなデザインのレプリロイド。中に「フォースメタル・ジェネレーター」と言う機器を内蔵し、フォースメタル技術の発展に重要なシステムを持っている。その機能を活かしてリベリオンにボロボロにされたマリノを回復させる。
サポートが主だが、ハイパーモードの「アイアンメイデン」状態のシナモンは物理的に強い。防御力はパーティキャラの中で一番高い。専用の隠し武器が見た目に反して凶悪(5ヒットで1発ごとにランダムでステータスダウン効果がある)。
アクショントリガーは「エンジェリックエイド」
全キャラ中唯一、味方を回復させるアクショントリガー。
スティックを回転させることで回復量が上昇する。
WEの量で入力受付時間が延長される。
ナナ
リベリオンに拘束され、強制労働されていたレプリロイド。ピンク髪で胸の「77」という模様が特徴である。救出後はオペレーターとして活躍する。
エックスが好きなのだが、どいつもこいつも朴念仁であり…
アル
「レジスタンス」の司令官。序盤でリベリオンに囚われるが、スパイダーと共闘したエックスによって救出される。「ネジの一本までお前に抵抗する」というレプリロイドらしいセリフは有名。
ガウディル
シナモンを造った科学者。カモノハシ型であり、サイズはペンギーゴとほぼ同じ。
政府やリベリオンにシナモンを「利用される」のを嫌い、加担を断っていたが「自分の意志で戦う」シナモンの言葉に渋々彼女をエックス達に託す。
リディプス大佐
エックス達にリベリオン討伐を頼んだ連邦政府の大佐。電波障害に遭いやすく、エックス達に断片的な情報だけ伝えてすぐ通信が切れる。しかしそれには事情があった。
彼の名前「Redips」を逆さから読むと…
リベリオン
イプシロン
リベリオン総帥。フォースメタルを使ったレプリロイドの完成形であるが、暴走して今に至る。フォースメタルによる強化は計り知れず、エックスバスターを片手で防ぐなど、桁外れた性能を見せる。フォースメタルによるレプリロイドの可能性を開くために反乱を起こした。
イレギュラー扱いされているが公式で「イレギュラーではない」と言われている。
スカーフェイス
騎士道精神に溢れたレプリロイド。ダブルビームランスを駆使した高速戦闘を得意とする。リベリオンであるが、余計な犠牲を出すのを嫌い、誤って民間レプリロイドを傷つけると治療するなど非常に紳士的。
実はイプシロンのプロトタイプ。
フェラム
リベリオンの紅一点レプリロイド。リベリオンの思想に心酔し、イプシロンのために手段を択ばない戦い方をする。ビームウィップを使って敵を痛めつける、ドSな女王様気質である。
ボロック
遮光土器型のレプリロイド。幹部であるが忠誠心は無く、フォースメタルを手にするためにイプシロンの下にいるだけである。終盤にてフォースメタルを手にするがその矢先にしょうもない死に方をする。
ナインテイルズ
「我、最強なり!!」
余談
飽くまでも外伝シリーズという扱いで本作に登場したキャラたちは以降のシリーズに登場することはなかったが・・・・・・・・・
2019年に公開された新作スマホアプリ「ロックマンXDIVE」のタイトルトレーラーにマリノとシナモンの姿が確認された。
更にその後の開発中の映像でマリノがプレイヤーとして操作されているのが確認され、敵であるはずのフェラムまで操作キャラになるらしい。
因みに他のスパイダーやマッシモの姿は確認されていない。