曖昧さ回避
エイリアとは
概要
CV.笠原留美
カプコンから発売されているゲーム・ロックマンX5からロックマンX8に登場する女性型レプリロイドである。
イレギュラーハンターでのオペレーターを務めており、エックスやゼロ、アクセルの戦いを裏から支える。
金髪が映えるピンクを基調としたボディで、後ろ髪は円柱型のパーツに纏めている(ように見える)。
X6回想内の研究員時代やX8にて降ろしており、肩のあたりまで伸びており、右耳にインカムが付いている。
人物像
現場での状況を分析し、イレギュラーハンターをサポートする女性ナビゲーターであり、X4のアイリスに続いて2人目の女性キャラである。
組織内としてはX8にてレイヤーとパレットが登場するまでは唯一の女性キャラクターであった。イレギュラーハンター総監であるシグナスまでも含めて彼女に信頼を置く者は多い。
元々はレプリロイド工学の研究員であり、その幅広い知識を買われて(経緯は不明)イレギュラーハンター本部勤めのオペレーターとして引き抜かれる。
サポートはルート解析からボス戦まで幅広く行うことが出来る万能型であり、プログラム解析においても高い能力を備えていて大破したエックスのパワーアップパーツを不完全ながらも修復する程の技量を持ち、ライト博士からも名指しでアーマープログラムの解析が出来るだろうと言われる程(何故ライト博士がエイリアを知っているのかは不明だが、何らかの方法でエイリアがフォースアーマーを再現したことを知ったからだと思われる)。
当初はクールかつ物事に何も感動しないリアリストな一面があったが、登場作品を重ねるごとに性格も明るくなり、皆を気遣うお姉さん的な一面が顕著になり、その様子は見られなくなった。
各作品でのエイリア
X5
初登場の作品なのだが、予算不足の弊害によってボイスがないせいで最初は性別が分かりにくかった。
通信機能によっていちいちゲームテンポが阻害されてしまう(これは彼女のせいと言うよりもゲームシステムのせいだが)上に強力なカスタムパーツや特殊武器を求めてストーリーと無関係なエリアへ向かったりなどプレイヤーの進め方によっては辛辣な発言もするためにかなり印象が悪くなりやすかった。
前作のヒロインであるアイリスと比較して正反対な印象があるが、ボルト・クラーケンを倒した時にエックスとゼロに同情する発言をするなど冷たいだけの人物ではない(そもそも組織に所属しているのだから私情での行動は慎むべきだが)。
徹底して私情を挟まずに自分の役目を全うするエイリアは前作で最初から最後まで私情で動いていたアイリスとは正反対(心中は察することは出来るが)である。
今作の初期装備のフォースアーマーは彼女が用意したレプリカアーマーであり、ヘッドパーツとアームパーツ、ボディパーツの性能は前作よりも弱体化しているものの他のアーマーの性能が尖っているために従来の操作感で扱えるなどの安定感はあり、今作では隠し要素を除けば唯一特殊武器チャージが出来るのでキャラクターセレクトでどちらをメインに使うにしろエックスを選んだ方がお得。
X6
X5であまりに唐突な出演をしたためかなり地味な存在であったが、今作において一気にヒロイン級のキャラに昇格した。
X6の初期装備のファルコンアーマーもエイリアが用意したレプリカアーマーだが、数ヶ月の再現の時間があったフォースアーマーと違って前作の事件から4週間しかないために再現性が低く、圧倒的な機動性能を持っていた前作のオリジナルに比べて汎用的な性能になっているが、今作のアーマーもかなり尖った性能を持っている上にチャージ攻撃のダメージにムラがあるために安定感を求めるなら終盤まで使えるポテンシャルはある(ファルコンアーマーすらないX6など考えたくもないが)。
性能はファルコンアーマーの特徴であったフリームーブとスピアチャージの貫通性能が削除され、ギガアタックはボスや一部の中ボスに通用しないなど前作のフォースアーマーよりも弱体化が激しいが、エアダッシュと特殊武器チャージが搭載されているため強化アーマーとして最低限の物は持っている。
初期カーソルにもファルコンアーマーが設定されており、X6のエックスの基本形態としても扱われている。
X6で登場するゲイトとは研究生時代の研究仲間であり、敵であると同時に元同僚でもあったゲイトに対しては、尊敬する反面、彼のレプリロイドを処分した事への自責の念で、後ろめたいものがあったようである。
本作でかつてイレギュラーと認定されたレプリロイドブリザード・ヴォルファング、グランド・スカラビッチを処分(彼女が直接手を掛けたわけではないが、死刑執行と同等の行動)していたことが判明している。
また、ゲイトを嫌う何者かに騙されてヴォルファングを処分してしまった後、ヴォルファングの事はエイリアのトラウマになってしまっており、X5においてドライな面を見せている事への答えとなっている。
X7
立ち位置は変わらずだが、新規イラストはやたら可愛い。
前作の強化アーマーを出さなくなった代わりにダグラスに代わってエックス達の強化をしてくれる。
X8
髪の毛がショートカットから肩まで伸びるのと(後ろで纏めていた髪をほどいたと言う説もあり)同時にアーマーも新調され、相乗して格段にセクシーなプロポーションになった。
…と言うかエロい。
タイツ(?)にもやたらとエロいラインが描かれているが、髪型の変更はキャラクターデザインを行ったスタッフの趣味とのこと、XDIVEでは基本的にこのエイリアが派生デザインのベースとなっている。
バスター(エイリアバスター)を装備できる機能も備えており(恐らくはアーマーの新調の際に追加)、戦闘も可能でその戦闘時には、意外過ぎる本性(?)をのぞかせている。ライドアーマー搭乗時の異様なハイテンションさは必見…と言うか、こちらの方が素の彼女なのかもしれない。
強化アーマーの装備や特殊武器のチャージはできないが、それ以外はほぼエックスと互換の性能である。
エックスとタッグを組ませることで一応通常(X8のチャージ特殊特殊武器は使いにくい物が多い上に大抵使う特殊武器は通常の方が使いやすいのでチャージ特殊武器が使えなくてもあまり困らない)だけとは言え特殊武器の使用回数を擬似的に増やすことが出来る。
エックスのようにチャージを速めることが出来ないのでクラッキングや縦軸への攻撃には特殊武器を使う必要があるが、大体使う特殊武器はクラッキングが出来るグリーンスピナー、斜め上下を攻撃出来るドリフトダイヤモンド、複数の敵を連鎖で攻撃出来るサンダーダンサー、弾を防ぎながらバスターと併用出来るスクイーズボムくらいか(これはノーマルエックスとアルティメットアーマーにも言える)。
また、使用キャラでのエイリアのミス時は何故か「ぁああ~~ん」、「ゃああ~~ん」などのセクシーな断末魔を上げる。
ロックマンXDiVEでのエイリア
「行くわよ!」
サービス開始時からAランクキャラとして実装。スキルとして接触時に爆発するミサイル「グリーンスピナー」、炎の範囲攻撃「メルトクリーパー」などロックマンX8で実際彼女が使っていた特殊武器が実装されている。
デザインは、X8から特に変更はないが顔が明らかに若返っている。
本作のスタッフに気に入られているのか限定衣装が多い。
- Wコーデエイリア:季節限定。「ハートバルーン」、「フライングキス」などオリジナルの彼女からは想像できない演出。
- 魅夏のエイリア:通常のエイリアのスキン変更。恐らくXチャレンジの水着絵が元だと思われる。青い色違いも存在する
- 純真なるエイリア:季節限定。ジューンブライドにちなんでウェディングドレスに身を包んだエイリア。誰と結ばれるんでしょうね……
ちなみにスタッフの判断なのか、今のところX5からX7の時の姿とX6で回想のみの登場だった研修生時代の姿は今のところ登場していない。
その他
(X8現在まで)エックスとの仲は、なかなかに良好。
pixivなどでは、ダイナモと絡むイラストをよく見かける。しかしながら、彼女とダイナモの間に(X8現在まで)面識はない。
初代Xを漫画版やイレハンなどを踏襲して再構築した小説版『イレギュラーズレポート』では、イラストで描写されることはなかったが、エックスをサポートするオペレーターが登場している。
その後、戦い終わって涙する彼にハンカチを差し出した彼女は、ドクターケインによってなんとエイリアであることが明言された。
優しさを見せる彼女はX8での性格に通ずるものがある上、本書自体がIFの物語なので正史には組み込めないが、この世界線の2人はこれからも強い信頼で結ばれるだろう。
余談
- 登場当初こそ飛ばせないナビゲーションと辛辣な発言、唐突に登場したことからあまり扱いがいいとは言えなかったが、X6で彼女の過去が明らかになり、X7とX8を経て扱いが改善されたことでXシリーズのメインを張れるキャラになった。新キャラが出ても基本的に使い捨てになりやすい(ケイン博士やアイリス、ダグラス、ライフセーバーなど)このシリーズでは破格の扱い。
- 一応シグナスはX8でも続投しているが、リザルトでしか出番がなく、プレイアブルキャラとして使えるエイリアと比較するとほぼないような物。
- エイリアバスターはアーマー抜きで考えるとエックスのバスターと遜色のない性能であり、X8の時点で武装面は本家時代に限りなく近付いていたのかもしれない。
- 再現したフォースアーマーもファルコンアーマーもオリジナルと比べて性能は劣化しているが、晩年時代では誰もライト博士の技術を理解出来なかったことを考えるとXシリーズの時代ではゲイトには劣るがエイリアも充分天才の部類。