イギリスで「乱暴者」を意味する一般的な言葉だが、サッカーファンが暴徒化した集団を指す言葉として定着している。
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概要
「フーリガン」の語源については諸説あるが、19世紀頃から公共物を破損させる暴徒を指す言葉として存在した。それが何時しか、サッカースタジアム内外で暴力と破壊を行う者の総称となった。
主に貧しい労働者が日頃の鬱憤晴らしに暴れる、暴力のための暴力であり、試合の結果等は関係がない。
イギリスでは1970年代よりナショナル・フロントやネオナチなどの極右勢力と結びついて猛威を奮い、他国へも波及した。
類似した集団にイタリアの「ウルトラス」などが存在する。こちらは反社会勢力と結びつき、スタジアムの席を買い占めクラブに脅迫を掛けるなどより悪質な組織だった行動が見られ影響力も強い。基本的に各スタジアムのサッカーゴール裏、もっとも応援が熱狂的なゾーンはこのウルトラスによって支配されており、彼らもまた多様な問題を起こし差別的な発言を繰り返す。
この存在がイタリアでは子供や女性の足をスタジアムから遠のかせる要因になっている。
近年これらの問題は活発化し国際的な社会問題になっており、各国のサッカーリーグ機構は対応に頭を悩ませている。
フーリガンの特徴
●貧しい男性の若者が中心。
●酒を飲み酩酊している。
●サッカーと関係ない場所でも暴れる。
●石や酒瓶など手近の物を武器にするが、予めナイフなどを用意している場合もある。