概要
イギリス(英語)で「乱暴者」を意味する一般的な言葉だが、サッカーファンが暴徒化した集団を指す言葉として定着している。
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「フーリガン」の語源については諸説あるが、19世紀頃から公共物を破損させる暴徒を指す言葉として存在した。それが何時しか、サッカースタジアム内外で暴力と破壊を行う者の総称となった。
主に貧しい労働者が日頃の鬱憤晴らしに暴れる、暴力のための暴力であり、試合の結果等は関係がない。
イギリスでは1970年代よりナショナル・フロントやネオナチなどの極右勢力と結びついて猛威を奮い、他国へも波及した。
これらは社会問題になっており、各国のサッカーリーグ機構は対応に頭を悩ませている。
フーリガンの特徴
- 貧しい男性の若者が中心。
- 酒を飲み酩酊している。
- 離合集散を繰り返し、フーリガン同士の抗争もある。
- サッカーと関係ない場所でも暴れる。
- 石や酒瓶など手近の物を武器にするが、予めナイフなどを用意している場合もある。
- 国歌を斉唱し、移民やLGBT、人種に関する差別を叫ぶ。
余談
- 日本国内では阪神タイガースファン、浦和レッズファン、渋谷駅前でサッカーを応援している層などがフーリガン認定されている。サッカーのプロリーグ化が遅かった日本ではサッカーよりも歴史が長く身近なプロ野球に過激派ファンが多い。
- 阪神タイガースのリーグ優勝・日本シリーズ優勝時は大阪府警察が厳戒態勢になる程。
- 『広島カープ誕生物語』(中沢啓治)には、球団創設当時のカープ・ファンのフーリガンぶりが実話を元に描かれている。
- 東京ヤクルトスワローズファンは他のチームの過激派ファンに襲われた時に応戦するのにちょうどいい長柄のもの(ビニール傘)を持っている。