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両澤千晶の編集履歴

2020-01-04 18:02:58 バージョン

両澤千晶

もろさわちあき

日本のアニメ脚本家。女性。アニメ監督・福田己津央氏の夫人でもある。代表作は『機動戦士ガンダムSEED』シリーズなど。1959年-2016年。

人物

アニメ監督福田己津央氏の夫人でもあり、同業の両沢和幸でもある脚本家。

結婚以前は一般企業に勤務していたが、結婚後は主婦業の傍らで監督のアシスタントを行うようになる。

当初は脚本の清書・修正作業を行う程度であったが、徐々に脚本へのアドバイザーのような立ち位置へと進出し、監督からの勧めもあって「星方武侠アウトロースター」にて脚本を一話限りではあったが任される。

以後、「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」シリーズのOVAにて本格的に脚本家としてでデビューし、その後自身の代表作となる『機動戦士ガンダムSEED』(以下「ガンダムSEED」)シリーズのシリーズ構成を手掛けた。

機動戦士ガンダムSEEDDESTINY」以降は表舞台から去り、2012年のガンダムエース連載の「機動戦士ガンダムSEED Re:」に於いて協力という形で携わった。


作風と評価

ストーリー構成においては一定の評価を得ている。また”キャラの個性付け”には強く、多くのキャラクターを扱いながら個性のカブリを回避する手法など、素材作成にも高いスキルを持つ。

その一方で、以下の点で不評を買うことがあり、いわゆる「アンチ」を生み出す一因となった。

・何かと恋愛絡みにする、男同士の友情がBL寄り(に見える)

台詞に指示代名詞(これ・それ・あれ・どれ、など)を多用するため、心理描写が抽象的になりわかりにくい。

・主人公や思い入れの強いキャラクターを活躍させたいという意図が散見し、ストーリーの細かい部分で破綻をきたしている。

  • こうした自身の作風について、両澤本人は尊敬する脚本家に北川悦使子井上由美子倉本聰を上げ、自分の作品は『月9ドラマ』に近いと語っている。

健康問題と死去

「ガンダムSEED」シリーズでは脚本の遅筆により、バンク総集編が多用される原因になっていたという。

ただしこの遅筆は、執筆当時、子宮筋腫と卵巣嚢腫という重病に罹っていたことが理由であり、シリーズ終了後に摘出手術を受けたことが明らかにされた。


2016年2月19日、ガンダムシリーズの公式サイト『GUNDOM.INFO』において、大動脈解離(※)でこの世を去ったことが明かされた。享年56。


メイン画像は彼女の追悼イラスト。


※大動脈の大血管の三層に隙間が生じ、そこに血流が流れ込む病気。

激痛を伴い、初期段階で心不全を併発させる危険を伴う。



「アンチ」問題

「ガンダムSEED」シリーズは商業的には成功を収めたものの、その分注目も大きく、両澤の脚本に対して強い批判が浴びせられることになった。

ことに「アンチ」と呼ばれる苛烈な層においては、その一部が作品への意見を超えて個人に対する誹謗中傷へ走ることも多かった。さらに彼らが両澤の訃報に対しても目を覆いたくなるような発言を行った点については、同じ「両澤アンチ」からも眉を顰められる事態となった。



エピソード

  • 脚本家としてのデビューは夫である福田監督の勧めによるものであり、「GEAR戦士電童」でスタジオ入りするまでは自宅で執筆していた。感覚的には、家業を助けるといったものに近かったという。
  • ガンダムシリーズに参加するつもりはなかったが、福田監督に説得され、また、昭和ライダーのファンからは批判を浴びつつも、新しい世代からは好評を得た『仮面ライダークウガ』を見て、『機動戦士ガンダムSEED』を手掛ける決心をしたとも述べている。
  • 夫の作品でしか執筆していない自分は半人前であり、プロと名乗ることに不安を抱えていると漏らしたことがあった。
  • 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』製作当時、スタッフ達が多忙を極める中、夫の福田とラジオ番組の観覧に出かけていたとして、当時の作画監督である椛島洋介に、遅筆問題と合わせブログで猛烈に批判された。
  • 『SEED』の劇場版がアニメ誌での告知以降、その進捗が明らかにされなかった一因は、脚本を担当していた両澤の健康状態にあるとされた。なお、TV版の主題歌を担当したT.M.Revolutionが、2019年9月にイベント会場で同作のプロジェクトが進行中である旨を耳にしたと打ち明け、サンライズ側から厳重注意を受けている。


主な作品



関連項目

アニメーター

脚本家

福田己津央 夫婦



外部リンク

両澤千晶 - Wikipedia

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