ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴
編集者:toRomuto
編集内容:概要の編集、タイム・リーパー追記

タイムリープ

たいむりーぷ

タイムトラベルの類語または変形。場合により「勝手に時間が移動する」「意識だけが移動する」などの設定が加わる(当てはまらない作品も多い)。時間跳躍。

語義

タイムリープとは英語では「Time Leap」と書き、日本語に直訳すると「時間跳躍」となる。「タイムリープした」とは「時間時空)を飛びこす現象が起こった」か、もっと能動的に「時間を飛びこす方法を使った」ことを意味する。

タイムトラベルの派生語で、SFなどの創作物では以下のような意味で使い分けていることがある(もっともタイムリープ自体は「時間跳躍」という意味しかないため厳密な定義が決まっているわけではなく、タイムリープでタイムトラベルとほぼ同じ意味の作品も存在している)。

  1. 科学の技術で時間を移動するのではなく、超常的な力に頼って移動する。ただしタイムリープマシンとかの発明品も出ていて一概には言えない。
  2. 任意で時間を移動する「タイムトラベル」に対して勝手に時間が移動する。ただし任意の移動をできる上級者もいて一概には言えない。
  3. 体ごと移動するのではなく、自分の意識だけが時間を移動し、過去や未来の自分の身体にその意識が乗り移る。ただし体ごと移動することもあって一概には言えない。

作品ごとに要素は異なるが、ループもの作品の中にはこの解釈でのタイムリープを採用している作品も多い。

関連作品

この言葉が登場した作品の草分けは『時をかける少女』と言われる。当時は、似た言葉の「タイムスリップ」は今ほど一般的になっていなかった。

小説『時をかける少女』

1967年刊。作者は筒井康隆。映像化もされた。

同じ日をもういちど過ごす体験をした主人公の女子高生・芳山和子は、「テレポーテーション(身体移動)とタイム・リープ(時間跳躍)」の超能力がめばえたのではないかと言われる。

コツをつかめば任意で発動できる能力とされるが、何も知らない主人公にしてみれば時間が勝手に戻ったとしか思えなかった。

テレポートはタイムリープに合わせて発動していて、跳躍前と違う場所にいたことの説明になる。跳躍の瞬間は目の前が暗くなったり体が浮くような感覚が生じる。

なお、同じ時間に自分が二人いるという事態は起きない(なので、自分がいる時代なら意識だけが移動するという解釈もできなくはない)。

主人公は数日ほどの時間を逆戻りしたが、自分の生きる時代よりずっと遠い過去や未来へ行ける可能性も示されていた。

アニメ版の設定もだいたい共通する。

時間移動を助ける小道具こそあるが、大がかりなタイムマシンは登場しない。

言葉の上では時間移動や時間遡行(そこう)とも言われる。実写ドラマ版の題名は「タイムトラベラー」だが、しかしタイムマシンに乗るような古典的なタイムトラベルとは区別されている。この作品のタイムリープとは、生身で時を超える超能力としての名前である。

小説『タイム・リーパー』

1993年刊。作者は大原まり子ラジオドラマ化もされた。

主人公の20代男性・森坂徹(トオル)は1988年にいたが、事故の衝撃で時間を越えて30年後の2018年に辿り着いた。そこで1988年の恋人に似た若い女性にやはり恋をするが、特殊能力警察という悪の組織に追われる。一方、時代を超越した組織のタイムパトロールも事態に介入する。

この作品のタイムリープも超能力の一種である。30年もリープするのは異例らしく、主人公は才能のある超能力者とされた。移動場所はコントロールしなければ自分の関係者のそばに着くことが多いらしい。

体ごと時間を移動していて、30年後の未来で目覚めた主人公は(なぜか一部が機械化していたが)若者のままである。なお30年後の自分はすでに世を去っていた。

タイム・パトロールの人々も超能力者だが、時空を移動する乗り物(ポット)も使用する。

小説『タイム・リープ あしたはきのう』

1995年刊。作者は高畑京一郎。映画化もされた。

ある限られた数日間の中でタイムリープするようになってしまった主人公の女子高生・鹿島翔香が、同級生の男子の助言を得ながら事態に立ち向かう。

この作品のタイムリープも主人公の無意識が作用したと考えられるが、現象のコントロールはできず、勝手に未来や過去へ移動する。ただしループものとは違い、一度過ごした日はもう繰り返すことがない。

また、同じ時間に自分が二人いる事態は起きない。タイムリープは主人公の「頭の中」で起こっており、他人の目の前から消えるテレポーテーションのような現象は生じないという説明がある。(生まれる前の時代などには飛べないかもしれない)

タイムリープ=意識だけの移動という語釈は、おそらくこの作品の影響が大きい。

ゲーム『ガーディアンエンジェル』

2003年にデータム・ポリスター社が発売したゲーム。ジャンルが「タイムリープアドベンチャー」だった。

生霊のような存在になってしまった主人公は天使に助けられ、世界のはざまを通って任意の時間移動ができるようになる。ある限られた期間の中を、過去へ未来へパラレルワールド分岐ルート)へと行き来しながら、自分が住んでいた街の事件を探っていく。

ゲーム『タイムリープ』

2007年にフロントウイングが発売したアダルトゲーム

主人公の同居人に長瀬歩(CV:鳥羽すの)という少女がいるが、そこに少し幼い歩(CV:榊原ゆい)がタイムリープしてくる。この作品では、現在の「歩」と過去の「あゆむ」の二人が同じ時間に存在する。

ゲーム『STEINS;GATE (シュタインズゲート)』

2009年発売のゲーム。制作は5pb.ニトロプラス。アニメ化もされた。(⇒STEINS;GATE

ゲームのchapter1のサブタイトルが「時間跳躍のパラノイア (Time Travel Paranoia)」なので、時間跳躍(タイムリープ)とタイムトラベルは類義語と考えられる。

一方、記憶を過去へ転送する「タイムリープマシン」という機械が登場する。この方法では、同じ時間に自分が二人いる状況は起きない(これとは別に、体ごと乗るタイプのタイムマシンを使って未来から来たと称する人物が登場する。タイムリープマシンとは異なり、そちらの移動手段ならば過去の自分に会うことが可能とされる。ただし、世界線理論の都合上深刻なタイムパラドックスが発生する可能性もある)。

作中では「記憶だけを飛ばすからタイムリープ」とする場面もあるため、作中人物は「意識だけが時間を移動する」現象をタイムリープとしている様子。

関連記事

編集者:toRomuto
編集内容:概要の編集、タイム・リーパー追記