概要
2007~15年度にかけ9次にわたり製造されてきた30000系に次ぐ一般型電車で、2015~16年度にかけて開発され、16年度に最初の編成が登場。基本的には30000系の発展型にあたるが、30000系が日立製だったのに対し川重製となっている。主電動機には西武で初めてPMSM(永久磁石同期電動機)が採用された。
また、西武鉄道としては6000系以来の地下鉄乗り入れ対応車両となっており、東京メトロ有楽町線・東京メトロ副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線への乗り入れも行う。なお、池袋線所属編成が地下鉄乗り入れ対応となるため拡幅車体は採用されず、前面に非常扉が設けられる。
全編成が10両固定編成。池袋線編成の池袋/新木場/元町・中華街側、新宿線編成の拝島/本川越側先頭車には従来の車いすスペースをさらに拡大した「パートナーゾーン」が導入されているのが大きな特徴で、この部分の窓は他よりも大きくなっている。
番台別
0番台
ロングシート・クロスシート両方の仕様に切り替え可能なデュアルシートのグループ。編成各所に「LONG/CROSS」の青いステッカーが貼られている。
0番台は朝と夜に座席指定列車「S-TRAIN」「拝島ライナー」として運用される。座席指定列車とその折り返し運用はクロスシートモードで、それ以外の列車ではロングシートモードで使われる。クロスシートモードの時に使用できるコンセントが装備され、また4号車にはトイレも設けられている。
10両編成6本の陣容で、池袋線用が4編成・新宿線用が2編成在籍している。後者は「拝島ライナー」用で常時2編成運用となることから、検査時などでは池袋線用の0番台を新宿線へ回して一時的に補充している。
50番台
2019年に登場したロングシートのグループ。編成各所に「LONG」の橙色のステッカーが貼られている。
デュアルシート車の0番台とは異なり、コンセント・トイレは設けられていない。まず池袋線向けに10両編成2本(40151F・40152F)が2020年までに配置され、今後も増備が予定されている。
関連項目
S-TRAIN 拝島ライナー デュアルシート 西武6000系