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編集者:稲美 弥彦
編集内容:加算運賃表を追加。

概要

京浜急行電鉄京急)が運営する鉄道路線。

京急蒲田駅と羽田空港国内線ターミナル駅(いずれも東京都大田区)を結ぶ。総延長6.5km(営業キロ)。

東京の空の玄関口のひとつである羽田空港東京国際空港)とのアクセス路線である。多くの列車は京急本線に直通。

特急・エアポート急行・普通列車は、品川方面と横浜方面の2方向あるので、行先をよく確認する必要がある。

京急の支線の中で唯一、通過運転をする種別がある。

都心への通勤通学に加えて、羽田空港関係者の通勤の足としても利用されているため、朝夕は両方向で混雑する。

加算運賃

2019年10月には加算運賃が170円から50円に減額される模様。

減額されれば品川駅~羽田空港駅間の現行(現金)410円から300円に大幅値下げされる(消費税増税の影響で実質110円に減額)。

横浜駅~羽田空港間だと480円から370円(こちらも消費税増税の影響で実質110円減額。但し、IC乗車券では364円)に減額される。

但し、これは羽田空港利用のみの加算運賃であり、羽田空港を利用しない場合は加算運賃が徴収される事はない。

加算運賃一覧表

発着駅は全て羽田空港国内線ターミナル駅となっている。

到着駅IC乗車券乗車券備考
品川駅310円310円
京急川崎駅294円300円
横浜駅364円370円
上大岡駅417円420円
金沢八景駅542円550円
新逗子駅710円710円
横須賀中央駅700円700円
新橋駅451円460円都営浅草線と京急の合算
押上駅545円550円都営浅草線と京急の合算
青砥駅734円740円都営浅草線と京急と京成の合算
成田空港駅1699円1700円都営浅草線と京急と京成と北総の合算(北総経由)
成田空港駅1504円1510円都営浅草線と京急と京成と北総の合算(京成佐倉経由)

歴史

1902(明治35)年 蒲田(現在の京急蒲田駅とは位置が異なる)~穴守間が穴守線として開業

1910(明治43)年 蒲田~稲荷橋(現・穴守稲荷)間複線化

1913(大正2)年 蒲田~糀谷間を現ルートへ移設

1919(大正8)年 穴守駅を現在の羽田空港の空港島のある穴守神社の近くまで延長

1945(昭和20)年 稲荷橋~穴守間休止 一時期国鉄からの引き込み線に転用し単線並列となる

1947(昭和22)年 電圧を直流1500Vへ昇圧

昭和20年代の時期不明 京急蒲田~稲荷橋間の複線復活、稲荷橋~穴守間に羽田空港駅(初代)を新設復活・線名を空港線に改称するがほぼ名ばかりのローカル線だった

1976(昭和51)年 車両を此までの230形等の小型車から420形へ交替し大型化

1983(昭和58)年 羽田空港再乗り入れ構想が浮上

1986(昭和61)年 3月に420形引退、500形が後任で導入されるも、8月に本線の高性能普通車両800形へ再置き換え、一気に高性能冷房化100%を達成

1988(昭和63)年 羽田空港再延伸工事着工

1991(平成3)年 1月工事進展につき穴守稲荷~初代羽田空港駅間運転休止

1993(平成5)年 3月穴守稲荷~羽田(現・天空橋駅)まで再延伸、同時に初代羽田空港駅を廃止。本線より直通急行の運転が開始され、ホームも6両対応に延伸 北総鉄道からの直通だった為、京急・京成・都営車両を貸借

1994(平成6)年 全駅8両ホームに再延伸し、北総鉄道の車両貸借を解消

1997(平成9)年 本線直通急行の半数を特急に格上げ

1998(平成10)年 11月羽田空港駅(現・[[羽田空港国内線ターミナル

駅]]へ再延伸 羽田駅は天空橋駅へ改称

大鳥居駅前後の区間を地下化 羽田空港~成田空港間の直通特急が運転開始 エアポート快特、エアポート特急が新設

2001(平成13)年 蒲田~大鳥居間の高架工事着工

2002(平成14)年 羽田空港~成田空港間の直通特急廃止 この前後に羽田空港~横浜方面の直通列車の運転開始

2010(平成22)年 5月蒲田~大鳥居間上り高架完成 急行はエアポート急行へ改称し、北総鉄道方面~羽田空港、新逗子~羽田空港の二方向で運転 成田スカイアクセス運転開始と共に羽田空港~成田空港間の直通特急が復活

2012(平成24)年 10月蒲田駅前後の高架完成 エアポート急行は新逗子発中心に、品川方面はエアポート快特や快特中心の運転となる

2019(令和元)年 天空橋駅~羽田空港国内線ターミナル駅間の加算運賃廃止予定

方面の見分け方

空港線には品川方面と横浜方面の2方向ある。

本稿では行先を見分ける方法を示す。

品川方面

  • 種別が✈快特。
  • 京成車(京急蒲田駅以南には乗り入れない為)・北総&千葉ニュータウン鉄道車・都営車。
  • 原則8両編成。
  • 京急蒲田駅停車の際には4番乗り場(品川方面)から発着する。なので2階ホームから発着する。

横浜方面

  • 特急及び日中の✈急行(朝夕は品川方面もある)。
  • 殆どが京急車両(極稀に都営車両もある)。
  • 原則4両・6両編成(品川方面は平日朝1本を除き8両編成しか向かわない)。
  • 京急蒲田駅に停車する際には1番乗り場(横浜方面)から発着する。なので3階ホームから発着する。

京浜国道踏切のエピソード

地上線で開業して以来、京急蒲田駅を出て直ぐにあった京浜国道踏切は、時代と共に道路渋滞を引き起こす遠因となっていた。

実は大正時代から立体化構想があったものの長年実現せず、当初都営地下鉄との直通も、東京都は当初から空港線との直通を望んでいたが、京浜国道踏切の存在と、当時の空港線は14~16㍍の小型車規格だった為、京急川崎への直通に変更された逸話もある。

そして、年始恒例の箱根駅伝1月3日の復路では、この踏切が勝敗を左右する魔の踏切と言われ、電車通過踏切遮断中はロスタイムとして計上され、様々な悲喜交々のエピソードを生み出した。

羽田空港乗り入れを始めた1993年から2010年迄は本線との直通を中止し、線内折返し運転で対処、本来の優等列車は京急蒲田で運転を打ち切り、神奈川新町駅まで回送して折り返していた。

2011年の京急蒲田駅高架暫定完成時からは高架上の線路のみを使い、遂に魔の踏切の歴史が終わり、2012年10月の京急蒲田駅高架完成で遂に終止符を打ち、最後に京浜国道踏切を渡ったのは、都営車による翌朝始発の送り込み回送列車だった。

駅一覧

●は全列車停車、レは通過。

駅番号駅名普通✈急行特急快特✈快特備考
KK11京急蒲田✈快特は品川から羽田空港まで停車しない。
KK12糀谷
KK13大鳥居
KK14穴守稲荷
KK15天空橋東京モノレール乗換駅
KK16羽田空港国際線ターミナル国際線はこちら。2020年3月に、駅名を羽田空港第3ターミナルに改名予定。
KK17羽田空港国内線ターミナル国内線はこちら。2020年3月に、駅名を羽田空港第1・第2ターミナルに改名予定。

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編集者:稲美 弥彦
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