概要
2012年の学園都市線(札沼線)の桑園~北海道医療大学間の電化に合わせ、札幌都市圏の輸送力増強を図るために登場した交流通勤形電車。
2010年にアルミニウム合金製車体の状態を検証する目的で735系を製造しており、2年間の試運転を経て問題がないことは確認されていたが、アルミニウム合金製の車体の本格的な導入については、長期的に運用した上で検討する方向性となり、実績のあるステンレス車体での増備を行っていくことになった。こうした中で登場したのが、この形式である。
基本的には731系の次世代形式として、731系をベースに各所で改良が施されている。学園都市線電化後も老朽化した711系などの置き換えを目的として順次導入。
2014年からは快速エアポート仕様の3000番台が導入された。6両固定編成で4号車は指定席のuシートが搭載された。混雑緩和のため、自由席は0番台と共通仕様のロングシートとなり、定員が721系よりも多くなった。
さらに2015年度には函館地区に1000番台(紫帯の3両編成)が導入されることになっている。
導入実績
2012年度(1次車):3両編成×12本、36両
2013年度(2次車):3両編成×7本、21両
2014年度(3次車):6両編成×5本、3両編成×2本、36両
2015年度(4次車):6両編成×2本、3両編成×4本、24両
2018年度(5次車):6両編成×4本
番台区分
基本番台
2012年から導入された車両。3両編成で、札幌近郊区間の普通列車と区間快速「いしかりライナー」で運用される。
最初に投入され、行先表示機が3色LEDのB-101~112編成と2013年から投入され、LEDがフルカラー化されたB-113~B-121編成に分けられる。
3000番台
2014年から導入された快速「エアポート」用の車両。6両編成だが、編成は3+3に分割できるようになっているため、実際には3100番台、3200番台を名乗っている。B-3101・3201~B-3111・3211編成の計11本が在籍。
一部機器構成が変わっているほか、車内照明がLED化されている。
2018年増備のB-3108・B-3208編成からはヘッドライトも一部LED化されている。
1000番台
2015年(運用開始は2016年)から導入された北海道新幹線アクセス列車「はこだてライナー」用の車両。3両編成で、B-1001~B-1004編成の計4本が在籍。
内装は基本的には同じだが、色使いが変わっており、ドア付近はレンガ色となっている。
運行路線
札幌運転所所属編成
函館運転所所属編成
- 函館本線函館~新函館北斗
関連タグ
キハ201系:731系と連結できるが733系とは連結できない。