北日本放送
きたにほんほうそう
概要
県内一の老舗局で、1952年7月に開局。1959年4月にはテレビの放送も始めている。「おはようKNB」「いっちゃん!KNB」「ご近所ラジオKNB」「ビバ!クイズ」など人気番組を多く輩出。
文化放送の早朝ラジオ番組「走れ!歌謡曲」を1988年4月から放送しているが、実は放送開始当時福井放送ではニッポン放送の「オールナイトニッポン」第2部を、北陸放送ではTBSラジオの「いすゞ歌うヘッドライト」を放送していたため、北陸3県では早朝ラジオ代理戦争が行われていた。しかし、1990年3月に福井放送が「オールナイトニッポン」第2部を打ち切ってしまった(「いすゞ歌うヘッドライト」に移行)ことでニッポン放送が脱落、2007年3月には再び福井放送が、今度は(早朝3時台のみだが)「走れ!歌謡曲」のネットを開始している。
1978年12月23日、地方テレビ局で初めて音声多重放送を開始。
2004年10月1日、地方テレビ局で初めて地上デジタル放送を開始(日本テレビ系列局では4局目)。
1973年1月から6月にかけて、連続ドラマ「ゲンコツの海」を水曜19:30-20:00に全国ネットで放送した。富山県に生産拠点を置く吉田工業(現在のYKK)の一社提供で、渡辺篤史が主演を務めた。
1964年4月1日の「木島紀夫モーニングショー」放送開始以来、NET→テレビ朝日の朝のワイドショーをスポンサー付きで放送し続けたが、ケーブルテレビ局を通してテレビ朝日系列局である新潟テレビ21や北陸朝日放送を受信する世帯が多いため、視聴者から「『スーパーモーニング』から『スッキリ!!』にネットを切り替えてほしい」という声が寄せられ、2012年3月31日の「スーパーモーニング」の放送をもって打ち切り、翌日から「スッキリ!!」の放送に切り替えた(四国放送も実施)。
テレビの系列については、中部日本放送とラジオ時代からネットワークを結んでいたことや近隣の北陸放送や新潟放送や信越放送がラジオ東京テレビ(現在のTBS)の系列に入っていたことからラジオ東京テレビ(現在のTBS)系列入りが有力とされていたが、地元出身の正力松太郎日本テレビ初代社長の働きかけがあったことやスポーツ中継の人気が高かったことから日本テレビ系列入りした経緯がある。(『北日本放送十年史』より)
マスコットキャラクターは、エチュー(メインイラスト向かって右)と、つがいの小鳥のゆっちゅとめっぴが存在している。
アニメについて
放送エリアにアニメスタジオのP.A.Worksの本社があるためなのか、UHFアニメの「花咲くいろは」、「Another」、「有頂天家族」、「艦隊これくしょん(艦これ)」を放送した実績を持つ。なお、「艦これ」以外の3作はP.A.Works制作の作品であり(ちなみに「艦これ」はディオメディア)、「Another」については、放送局中最も早く放送を開始した。また、キー局・日本テレビとの同時ネット番組だった「デジタル所さん」と「NANA」および(本来は深夜アニメとして制作された番組ではない)「HUNTER×HUNTER」以外では、青い文学シリーズという文学アニメシリーズを一部放送している。
放送エリアの富山県が藤子・F・不二雄の故郷であり、北日本放送は「ドラえもん」の1作目(日テレ制作)と2作目(テレビ朝日制作)を放送している。1作目については製作を担当した日本テレビ動画が突然解散したため他の系列局ともども放送終了、その後封印された。2作目については、1980年4月5日に第1期第3話からネットしている。
関連タグ
西日本放送:似たような名前をしている放送局。日テレ系列。