elf
えるふ
概要
1989年に東京世田谷区で開業。
6畳のオフィスからスタートしながら、看板クリエイターである蛭田昌人のセンスとテキスト(更にバブル景気)に支えられ、東京の中心部にビルを建てるにまで成長。
一時は「東のエルフ、西のアリスソフト」とまで言われ、出す作品が全て大ヒットという時代もあった。一時期はセガサターンで18禁ソフトを自社販売していたこともある(但し、セガサターンで設けていたレイティングはPCにおける18禁とは性質が異なるので注意。現在のCERO-Zに近い)。
コンシューマゲーム機では性的シーンや要素をできるだけ削除された形で移植された作品もある。後にセガサターンのソフトに18禁枠が削除されてからは自社移植から撤退した。
ブランドネームは前述のエルフからで、英字表記もelf。
但し、『指輪物語』のエルフ像が定着する以前のもので、マスコットキャラは今で言うフェアリーに近いデザインになっている。
現在は新作を出しておらず、旧作のDL販売とサポート業務を中心として活動しており、開発スタッフは姉妹ブランドのシルキーズに在籍していたのだが、2014年6月さらにそのスタッフが独立しシルキーズ+を設立、これによりエロゲーのみならずギャルゲー、サブカルチャーに多大な影響を与えたエルフの歴史は実質終焉に近い惨状となっている。
そして…
ガテン系シリーズ最終作、麻呂の患者はガテン系3のスタッフロールにて、1988年の処女作ドキドキシャッターチャンス!!からの作品年表が掲載され、最後に「Thank you for the last 27 year」と表示されたのである。
地図もコンパスも色数も無いPC、エロゲー、ギャルゲー市場を6畳からスタートして見事に時代を切り開いていった偉大なソフトハウスエルフの勇姿はもう見られないのだろうか…?
いや、未だに作られ続ける両親が出張中の主人公だとか、醜悪なおやぢ竿役だとかのエロゲーテンプレートが居る限り、その遺伝子は何時の時代にも生き続けてくれるはずである。
死んでも何も残せない人の方が大多数の中、エルフが残した物は数知れないのだ。
一時代の終わり
2016年3月31日、エルフホームページが閉鎖される事が発表。同時にメールサービスも終了する事が告知されている。現在は既に閉鎖され、版権はDMMに移っている。
これも時代の流れと言うべきなのか。ここに、アダルトゲームの一つの時代は終わりを迎えることとなった。
あしたの雪乃丞シリーズ
ガテン系シリーズ
版権譲渡など
- この世の果てで恋を唄う少女YU-NO 2014年にMAGES.(5pb.)へ版権譲渡。同年12月29日にリメイクが発表された。