概要
CV:立木文彦
主人公である江戸川コナンの宿敵である黒の組織の幹部メンバー。
ジンのサポートを主に担当しているが、コードネームを持たない格下のメンバー達の指揮を執る事もある。
また、同格メンバーであるテキーラの死後は、彼の板倉卓との取引の任務を引き継いでいる。
ジンの部下のように振る舞っているが、個人的な舎弟分というだけで、地位はジンと同格であり、実際、ジンと同格と明言されている幹部のキャンティやコルンにもタメ口で接する場面が見られる。
ジンからの信頼もそれなりに厚いようで、彼の愛車である「ポルシェ356A」のキーを投げ渡されて運転を任されている点からもその事が伺える。
本名や国籍は不明とされているが、『そして人魚はいなくなった』の事件に登場する「儒良祭りの名簿」にある「魚塚三郎(うおづかさぶろう)」はウォッカの記名であると作者は明かしている。
『ラブ・コナン』内のインタビューではジンの国籍を問われた際、作者が「裏設定では黒澤陣っていう名前」と答えている点から、ウォッカも魚塚三郎が本名で、国籍も日本(もしくは日系人)と考えられる。
その外見に違わず極悪非道な性格だが、組織の中では人間味がある方で、ジンの提案した作戦に不満を言うメンバーをなだめる等、フォローに回る事もある。
基本的にジンの「疑わしきは罰せよ」という理念に同意はしているが、『純黒の悪夢』では疑惑の段階でキールとバーボンを殺そうとするジンには歯を食いしばって「ぐっ…」と漏らすなど本気で動揺し、「昔のよしみ」を口に出していた。
頭のキレる頭脳派が多い黒の組織の面々の中では珍しく、少しがさつさが目立つ脳筋タイプの人物である。それが災いし、一度ジンに無断でコナンが仕掛けた罠の取引に参加し、指紋と唾液を採取されそうになったため、怒ったジンに銃口を突きつけられた事がある。
情報収集等のバックアップに関しては優秀で、変装もこなすなど無能という訳ではない。自動車は勿論、バイクや武装ヘリの操縦も出来る。
「殺した人間は忘れようとしている」ジンと対照的に、記憶力に関しても優れており、殺した人間等に関する情報が必要になった場合は、ジンにそれを伝える役目も担っている。
かつてジンがトロピカルランドでAPTX4869を用いて殺した高校生探偵・工藤新一の事もしっかり覚えており、それ故に任務で「季節外れのハロウィンパーティーに」潜入していた際、新一の姿を目撃した時には本気で動揺しており、ジンに報告している(その後、服部平次による二重変装である事を知り、少し混乱しているが…)。