概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場回はTC17巻収録「未知とのそうぐう機」。
この機械を操作すると、宇宙に向かって電波が放射され、その電波を受けた宇宙人が地球にやって来る。
機械の強制力は非常に強く、電波をキャッチした宇宙人は例え母星と地球が何百光年離れていたとしても、必ず地球にやって来る。
ドラえもん曰く、22世紀でもまだ発明されたばかりのひみつ道具であり、膨大な時間と燃料費をかけて地球に来たにも関わらず、地球人から「特に用は無かった」と言われ、「気安く呼ぶな!」と宇宙人を怒らせてしまったばかりに宇宙戦争になりかけたこともあるらしい。
作中ではのび太がこの道具を何も知らずに何度も使用した結果、のび太の部屋にUFOが不時着し、ハルカ星人・ハルバルがやって未てしまう。
その後、帰宅したドラえもんは大慌てで「ほんやくコンニャク」を食べ、ハルバルと会話して何とか上手く言いくるめて母星に帰ってもらおうとする。ハルバル曰く「ハルカ星人はこれまで宇宙戦争で1度も負けたことがない」らしく、万が一怒らせたら地球が大変なことになる為(尤もドラえもんが持つひみつ道具の中には全知全能の力が身に付く道具が数多く存在する上に、22世紀はこれらの道具を子供の小遣いレベルの金額で販売することが出来る科学力を誇る為、実際には宇宙戦争を仕掛けられたところで容易く返り討ちに出来てしまいそうだが)、ドラえもんとのび太は一先ずハルバルに食事を取らせて機嫌を良くしてもらおうとする。
しかし事情を知らないママがハルバルを見て、ドラえもん達がアザラシを連れ込んだと勘違いし、箒で殴りつけるという暴挙に出てしまう。ハルバルは「宇宙艦隊を地球に向かわせて戦争を仕掛ける」と激怒したことで、地球が宇宙戦争の危機に陥ってしまう。
だが、のび太の部屋に偶然落ちていたビー玉を非常に気に入った為(ドラえもんが事情を伺ったところ、ハルカ星ではガラスを作ることが出来ず、地球で言うダイヤモンドより価値があるらしい)、ドラえもんとのび太が「実は地球とハルカ星の友好の証として、ビー玉を送ろうと考えて貴方を呼び寄せたんです」と嘘を言い、ハルバルは大喜びし、沢山のビー玉を手に母星へ帰って行った。ドラえもんとのび太は地球の危機が救われたことを喜び合い、その様子を見たママが「テレビの見過ぎです」と言いながら呆れるというオチで終わっている。