概要
普段は義伊國屋グループ出資のバーでバーテンダーをしている褐色の美青年。4勝無敗の少ないキャリアながら、すでに強豪闘技者と並び称されるに至り、義伊國屋歴代闘技者最強と見込まれる程の実力を持つ。実は十鬼蛇王馬や桐生刹那と同じく無法地帯の「中」の出身者である。
截拳道(ジークンドー)の達人であり、直突きを基点とした高速のコンビネーションが最大の強みである。最速と言われるミドル級プロボクサーの平均パンチスピードが秒速10mに対し、氷室涼の直突きによる拳速は驚異の秒速15mに達する。
またその出自ゆえに武器の扱いにも長じており、原作ではヌンチャクでひとかどに闘うところを見ることができる。
女にモテモテであり、口説いたりチョコをもらったりするたびに理人や大久保に妬まれている。また氷室は氷室で積極的で、茂吉・ロビンソンが鬼の形相で守っているはずの妹・エレナの連絡先を難なく手に入れている。なお同じく女性にモテる桐生刹那や二階堂蓮には同族嫌悪的な反応をしている。特に二階堂とはお互い「男のクセにチャラチャラしやがって(しおって)」と思っている(ちなみに2人ともキザ男の自覚は無い)。大久保曰く「声までナルシスト」(15巻四コマ参照)。
また男に対しても壁を作らないため、交友関係は広い。闘技者同士は友達じゃないが敵でもないよな、という話題になった時「え?俺はダチのつもりだったけど?」と言ってのけて、「恥ずかしいことさらっと言うなお前は」と大久保にツッコまれている。
ただし格下(と思っている)相手に舐められた態度を取られると一瞬で頭に血が上る悪い癖があり、金田と戦う前「ケガはさせません」と言ったはずが戦いが始まるや「死ねやコラッ!!」と吠えていたり、成島光我が一言舐めた発言をした次の瞬間顔面に思い切りパンチを食らわせていたりする。
拳願絶命トーナメントの闘技者としてエントリーするが、開幕直前の船で金田末吉に出場権をかけた勝負を挑まれる。実績・体躯・形勢などあらゆる面で氷室が明らかに勝ちそうに見えたが、金田の捨て身の受けで動きを読まれた末に腕を折られ、自慢の顔を踏んづけられて敗北、闘技者の座を奪われてしまった。
この敗北が理由で公式・非公式ともにネタキャラと化してしまっている部分が大きい(骨折ネタや、トーナメント非出場による「お前だれだっけ?」ネタ)が、腕の回復した後継作『ケンガンオメガ』では拳願会代表の臥王龍鬼の動きを制するなど、本来の実力は本物。また単行本収録の外伝では、奇襲のような形で闘技者の座を奪ったことに後ろめたさを感じていた金田に、「お前は正々堂々と勝ち取った」と本来恨んで当然の相手に慰めの声をかけてやるなど、キザな雰囲気に見合うだけの男らしい精神を持っているのも事実である。
その後も金田と共に交遊し、棒アイスを食べさせてもらったり、風呂で背中を流してもらったり、ケンガンオメガでの初登場でも金田と一緒に登場するほどの良好な関係を築いている。
また理人や大久保ともよくつるんでいるところが描写されており、串田凛からは4バカと呼ばれている。