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誰にも俺を舐めさせねえッッッッ!!!!


概要編集


通称"超人"
所属企業義武不動産(企業序列22位)→SH冷凍(企業序列ランク外)
身長188cm
体重102kg
拳願仕合戦績5勝1敗
企業獲得資産86億650万円
年齢26歳
誕生日7月15日
好きな異性のタイプ外見重視
CV金子隼人

主人公・十鬼蛇王馬の 拳願仕合デビュー戦の対戦相手。初登場時は義武不動産の闘技者であったが、後に乃木英樹の援助(そして企み)によりSH冷凍の社長兼闘技者となる。


天性の格闘センスと王馬以上に恵まれた体躯もそうだが、何よりピンチ力(握力の一種で指先のつまむ力)が最大の武器である。小学生のときに500円玉を引きちぎったり、断崖絶壁を散歩するかのように指の力だけで登っていったりと、この力に関しては作中理人を上回れる人物は一人もいない。


自らを「理人」(人の理を超えた者)と名乗り、作中でも時々そう呼ばれている。ちなみに本名は非公開(「ヒーローは本名を名乗らない」という理由から)のつもりであったが、ニックネームの由来を誰かに話したかったのか、あっさり「中田一郎」であるとバラしている。仕合中なのに名前の由来の講釈を垂れ続ける様子を見た秋山楓からは「ハッキリ言って嫌いなタイプ」とバッサリ切られ、王馬からも「ヒーローってのは寡黙なもんだぜ?」と笑われている。

物語が進むに連れ本名で呼ばれることが増えているが、片原鞘香の闘技者紹介では本名で呼ばれたことに不満を覚えたり、『超人なんだな』と自分でマジックで書き込んだTシャツやパーカーを着ていたりと、超人呼ばわりされる願望は捨てきれていない様子であった。


上記の通りお調子者で小物という感じの部分はあるが、竹を割ったような快活さと敗北して天狗の鼻が折れたためか登場時の傲慢さはなりを潜め、中盤以降は基本的にはいいやつな面が表に出てきており、王馬にリベンジを誓っていながらも行動を共にしている。また行き場を失っていた駒田茂イワン・カラエフを社員として雇用したり、フレンドリーで人懐こい(身も蓋もなく言えば馴れ馴れしい)姿勢で我が強い闘技者たち(氷室涼金田末吉大久保直也)をまとめるカリスマ性もある。なおこの四人で串田凛からは「4バカ」と呼ばれている。


無類の女好きで、仕合当日に女を両手に抱えて登場したり、戦闘中にもかかわらず秋山楓を口説いたり、大久保とともにナンパに走り回ったり、倉吉理乃に怪我の手当をしてもらった際にはかなりデレデレになっていたり…とその手の話題にはこと欠かない。

なおオカマの沢田慶三郎はお互い高校の不良であった時代から喧嘩している知り合いである。


ちなみに本編では全く言及はなく、マンガワン描き下ろしの『ちょい足し』(142話分『4バカの青春』)のみで明らかにされていることだが、馬鹿田高校→帝都大学卒(現実の東京大学に相当)という謎の学歴の持ち主である。これについては帝都大学が東大と違ってOA入試のような特別試験を実施している可能性があり、また「ハルバード大学(現実のハーバード大学に相当)に論文送ったら学位をもらった」アンダーマウント社秘書の本山ほたるのように、大学の入学・卒業についてガバガバという世界の設定もあるようなのでなんとも言い難い。

とりあえず、本編で理人は多少の機転を効かしたことはあるものの、最高学府卒らしい言動をしたことがないのは確かである。むしろ、


  • SH食品社長になる際契約書をよく読まず、乃木の企みも全く理解していなかった
  • ルーレットで「こんなもん勘と気合で楽勝だぜッ!!!!!!!」と吠えて全拳願会員中最低得点を叩き出す
  • 重症を負った沢田に「絶対に優勝してやるからな!」と真剣な表情で言い放ち、優勝と仇討ち関係ないでしょ!?と内心ツッコまれる

というおバカエピソードなら唸るほどあるため、あまり深く考えない方がいいだろう。


主な技編集

前述の通り恵まれた格闘センスとピンチ力を活かした闘い方をするが、『ケンガンアシュラ』では体系化された武術は修めておらず、コンビネーションを用いるという発想すら無かった。ただし乃木からは「型に囚われない奇抜な打撃」と評されており、当たれば下記レイザーズ・エッジで一発で大ダメージを叩き出せる理人にとっては型に囚われない事から読まれにくく当てやすいと必ずしも悪いことでは無かったようだ。


後継作『ケンガンオメガ』ではある武術の基礎を体得して「中田一郎流」を編み出し、以前とは違い武術を学んだことで洗練された動きをするようになっている。また打撃技だけで無く寝技や絞技なども使う様になっていっている。

『守破離』の『離』の境地に辿り着いた際には戦闘スタイルは「野性的な荒々しさ」に「武を学び会得した洗練された技巧」が組み合わさったものへと成長を遂げ、レイザーズ・エッジを主軸にしつつも他の能力も高い地力を誇る一流の格闘家へと成長を遂げた。



レイザーズ・エッジ(こそぎ落とす十指)

対象をまるで刃物を使ったかのように相手の肉を削り取る技。理人の天性のピンチ力を最大限に発揮できる、彼の代名詞でもある技であり、他の裏格闘技団体からも『鉄をバターのように抉り取る』と言う噂が流れている程。

その切れ味は鋭利な刃物や剃刀に匹敵し、仕合での武器の使用を禁じられている拳願会のルールでは唯一合法的に刃物を持っていると言うアドバンテージがあり、理人の持つ天性のピンチ力を最大限に使っているため、誰にも真似できない異能でもある。

原作当初は使用には指を振る勢いが必要なため、相手との距離を殺してしまえば使用できない欠点があったが、後にその欠点を克服して、密着した状態からでも相手を切り裂けるようになった。

全く防げない技では無く、不壊のように筋肉を固めて耐久力を高める技を使われたり、常人よりも脅威的な強度の骨を持つ相手などの場合は威力が半減し、思うような威力が出ない。


ケンガンオメガでは、拳願仕合のルール改正によって、『試合で相手を死に至らしめたら反則負け』のルールが追加されたことで、レイザーズ・エッジの技の性質上、出血を伴う斬撃技でもあることから、当たりどころが悪ければ相手を出血多量で死なせていまい、反則負けになるデメリットが追加されてしまっており、新たにその点を気をつけ注意した上で戦略を練る必要が追加された。


活躍編集

以下ネタバレ注意






義武不動産社長・義武啓郎の指示により、ロシア人キックボクサーのイワン・カラエフとともに十鬼蛇王馬の棲む廃館を襲撃。イワンが王馬に倒されると、追い縋るイワンにレイザーズ・エッジで「制裁」を加え、「今度の拳願仕合の挨拶に来た」とあからさまに嘘をついて鉾を収めた。


迎えた王馬との仕合では序盤は圧倒されるものの、これはいわゆる舐めプであり、途中から切り札である『レイザーズ・エッジ』を開放し王馬に傷を負わせる。しかし王馬に「勢いをつけるための距離が無いと技を発動できない」という弱点を見抜かれて敗北、義武不動産をクビになった。

なおこのとき王馬が理人から腕に受けた切り傷は、後々でも雨の日には疼くような深い傷であったという。


拳願絶命トーナメント予選のバトルロワイヤルで再登場。このときは前戦での弱点を克服しており、旧敵の王馬と共闘。途中から『獣人』下田佐治のサブミッションにしばらく締め上げられるも、なんとか振りほどいて勝利し、本戦出場と相成った。

実は「時給が良いから」と乃木グループ系列の運送会社でバイトしていたのだが、グループ会長の乃木に、グループが最近買収した食品会社であるSH(すごく冷えてる)冷凍の社長に任命されており、同時に闘技者にも復帰して「史上初の拳願会会員兼闘技者」となったことが明かされた。実はこれは理人が優勝したら拳願会会長に指名させるための乃木の企みであり、トーナメント参加費である50億円は理人が背負っていることになっている。のだが、倉吉理乃に言われるまで理人は気づいていなかった。


一回戦に挑む前、おちょくってきた呉雷庵の喧嘩を買うも、"外し"による攻撃を受けてそこそこの怪我を負っている。


トーナメント一回戦の相手は黒木玄斎。しかし実力の差が圧倒的すぎるあまり、黒木にまともに相手してもらうことなく4度も攻撃を止められ、寸止めで制されるという舐めプをされる。しかし理人は虚を衝く作戦を用い、レイザーズ・エッジで僅かながらダメージを与え、黒木の本気を多少なりとも引き出すことに成功する。

そうして黒木と互角の闘いを演じていたように見えたが、結局は最初の一撃以上を与えることができないまま、黒木の魔槍が直撃。「消え失せろ、弱者」と非情にも切り捨てられて敗北。

医務室で起きた理人は「ナンパしに行く」と嘘をついて廊下に出て、周りからも言われて薄々感じていた自分の場違いさ、弱さに一人ひっそり大粒の涙を流して男泣きに泣いた。


しかし転んでもただでは起きない理人、試合後は自らの実力を高めるため黒木に弟子入りを志願。拒否されてしまうもお構いなしに彼につきまとっており、押し負けた黒木は「俺は弟子はとらん」と言いつつも、「だが見るのはお前の自由だ」「お前はまだ経験が足らん」などとなんだかんだ理人を相手しており、二日目には「一郎」呼びしているなど意外と面倒見が良い様子であった。

速水勝正のクーデターの鎮圧も、理人は黒木とともに共闘していた。


トーナメント終了後は、携帯を会社に置いたまま黒木の下へと修行に旅立っていった。





後継作ケンガンオメガではアメリカで、弟子は取らない黒木から叩き込まれた怪腕流の基礎と、自力で考えた「中田一郎流」の技術を併せ持ったスタイルで戦うようになる。ファイトスタイルもムダを大きく減らしたものへと変わり、コンビネーションをうまく使うようになった上に技の動作の無駄も無くなった。拳願仕合ではほぼ無敗であった茂吉・ロビンソンとの戦いに勝利したことで、『煉獄』との対抗戦代表戦手になった。


迎えた交流戦では、ガオラン・ウォンサワットの闘いぶりに感化されて昂ぶったのか、第二戦にて大久保の制止を堂々無視して早くも登場。なぜか黒木のことを『ニンジャマスター』だと思いこんでいる「羅亡」と対戦する。


試合中盤までは相性の悪さから隼の忍法ミスディレクションと忍法肩透かしの合わせ技に翻弄され防戦一方になるも、あえて顎付近のガードに隙を作ることで隼の攻撃を誘発、顎に強烈な一撃を食らうも耐えてカウンターのレイザーズ・エッジを当て形勢逆転に成功。

大量出血によって五分もすれば動けなくなる重傷を負わせるも、隼が足の母指に仕込んだ毒手による毒が周り始め意識が混濁し始める。それでも再度レイザーズ・エッジを当てて追い込むが、「一手違い」によって寝技で締め上げられ、更に足の毒指を打ち込まれたことで昏倒し、敗北する。


試合後、若干の記憶の混濁が見られるも回復。黒木にあしらわれた隼に隣り合ったベッドで対し黒木が忍者でない事を訴えつつ毒の件に文句を付ける。

交流戦の終盤には、立ち上がれるだけの回復を果たし、カーロスと共に阿古谷と二コラの暴走を食い止めるために医務室から駆け付け、奮闘。以降は選手控室で残りの試合を観戦する。


その2年後に、そろそろ自分にも結果が欲しいと戦鬼杯に参加。不調気味の中、なんとか予選を突破して本戦1回戦で「イリノイの怪人」マークと対戦する。試合はマークの筋肉を引き締める二虎流の不破に似た技によってレイザーズ・エッジで斬れなくなるが、相手の攻撃を完璧に見切って交わし、膝関節を狙ったローキックで確実にダメージを与えていき、筋肉の引き締めが解けたタイミングでレイザーズ・エッジを顔面に当てて、余裕の勝利で準決勝に駒を進めた。

準決勝の相手は優勝候補でもある鎧塚サーパインであり、試合開始から真っ向からの打撃戦となり、互角に渡り合い、レイザーズ・エッジを繰り出すも、サーパインの鍛えられた頭蓋や腕には斬る隙が無く、仕合は徐々に劣勢となって行く。仕合を見ていた王馬からは変な感じがすると言い、以前よりも技術に関しては格段に向上していると評価されるも、「技に振り回されてる感じがする」と言い、それを聞いた山下一夫も明らかに前よりも強くなってるが「何処かちぐはぐな印象を受ける」と感じていた。理人本人も予選の頃からの不調気味な調子が治っておらず、『頭と動きが噛み合わない』、『意識』と『動き』がワンテンポズレると不調の理由を理解していた。仕合を見ていた黒木によると、不調の理由は理人が『守破離』の『破』の段階にいるからであり、師の教えを忠実に守り再現する『守』段階の『守』から、他の技術を取り入れて型を破り発展させる、最も長く最も苦しい『破』の段階の『産みの苦しみ』を乗り越える必要があると言い、劣勢の状況の中で、持って生まれた能力、培った技術、経験の中での気づきの、今までやって来たことの全てが繋がったことによって『離』へと到達した。闘い方も、初期の頃の型に嵌まらない野生剥き出しの荒々しい動きに、四年間もの間『武』を学び歩んで来た事で積み重ねて来た洗練された技巧が合わさった、「『野生の暴力』と『武』が融合した」新たな戦闘スタイルへと成長を遂げた。黒木からは『離』に至ったと認められ、王馬からも「型に嵌ってるよりもらしいが、あの時とはモノが違う」と評価しており、解説者として仕合を見ていた茂吉からも「荒さだけで無く野生の暴力と武が一つになった」と言わせている。仕合は打撃が当たり始めたことで徐々に有利となっていき、ビルマの鉄槌を左手で受け止め防御し、フロントチョークでサーパインの首を絞めて、サーパインの意識を落として勝利した。


決勝戦は成島光我との戦いになり、今までの死闘によるダメージや怪我の影響が大きい光我に対して真っ向からのぶつかり合いになり、ワンサイドな展開となって行き、最後は頭への左フックでダウンをさせ勝利し、見事に欲しかった結果である『戦鬼杯』の優勝を勝ち取った。

優勝賞金である5000万は仕合前の紹介動画によると社員に還元するとのこと。

…だったのだか、この内1000万は社員向けに大量の酒を用意するのに使い、後の4000万は金に困ってそうな所に寄付したとの事。



関係者編集

十鬼蛇王馬…ライバル

義武啓郎…元雇用主

乃木英樹…現雇用主

沢田慶三郎…ライバル

氷室涼金田末吉大久保直也…4バカ仲間

黒木玄斎…対戦相手であり後の師匠(?)


関連動画編集


関連項目編集

ケンガンアシュラ 4バカ

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