プロフィール
概要
「ケンガンアシュラ」の登場人物で、東洋電力会長。ケロイド状になった右目(これはかつて片原滅堂に反逆を起こし制裁を受けた際呉恵利央がつかった薬品でこうなったらしい)が特徴の老人。
拳願会内最大派閥の百人会の長で次期会長に最も近い男と称され、滅堂をして「個人としての力ならば自分を上回るかもしれない」と言わせる程の人物。
性格は冷酷非情で傲慢かつ野心家。自らの野心の為なら平気で人を殺し弱みに付け込みその上で約束を反故にする卑劣漢。必要のない殺しも娯楽感覚で行う外道。
そのうえで滅堂に勝るとも劣らない化け物染みた覇気を持つ。
昔はここまで悪辣な人物でなかったようだが(鎧塚実光は勝ちゃんと呼んでいる)こんな人格のためか配下からの人望は皆無で底の抜けのお人好しの山下一夫からも「手を借りるのは最終手段」と認識している。
劇中では拳願絶命トーナメントにユリウス・ラインホルトを参加させ、同時に傘下の企業なども参加させるが裏では武力クーデターを画策。綿密に計画を練ってトーナメント参加企業を拘束、観戦客を爆弾で人質に取る(実際は問答無用で観客ごとドームを爆破するつもりだった)などして王手を取ったかに見えた。が、乃木英樹の計画に上を行かれて私兵は壊滅に追いやられ、自身も拘束される。
この一件が原因で多くの傘下が離脱、弱体化により失い影響力に打撃を受けるが、経済力・影響力は今なお強力で、続編のケンガンオメガでも無視できない存在として登場。
勝利した際、自らを拳願会副会長にすることを条件に養子の速水正樹を煉獄との対抗戦に参加させ彼が勝利したため副会長が内定したが、対抗戦決着後、エドワード・呉との戦いの結果、恵利央が死んだ事実に喜び勇んで拳願会掌握のため、私兵を動かそうとする。
だが、自身を「クソ虫」と断じた正樹の反逆に会う。調整を施すと言い、守護者筆頭をけしかけるも返り討ちにされ、已むなく正樹を体内に仕掛けた爆弾で殺そうとするも「既に撤去済み」というブラフに引っ掛かり隙を晒した結果、起爆する前に死亡。その死は「蟲」によるものとして処理された。
会社は弟が引き継いだ模様。性格や所業に問題があったためかあっさりその死は流され作中でも特に話題にならなかった。これは恵利央が多くの近親者や十鬼蛇王馬に看取られ、葬式にも多くの人々が訪れたのとは非常に対照的である。