「シャアアアァアアッッッ!!!」
「愚問!!!!愚問ッ!!!!愚問だぜガオランよぉッ!男ってのは拳で語るもんだろうがよ!?」
概要
通称 | "吼える闘魂" |
---|---|
所属企業 | 夜明けの村(企業序列第27位) |
身長 | 184cm |
体重 | 88 kg |
拳願仕合戦績 | 17勝0敗 |
企業獲得資産 | 2009億6900万円 |
年齢 | 30歳 |
誕生日 | 7月8日 |
趣味 | 料理 |
特技 | どこでも寝られる |
CV | 檜山修之 |
ミャンマー出身の闘技者。常に歓声をかき消すほどの大声で叫んでいる熱血漢。
褐色肌に長めの前髪を左側に垂らし、アシメのような髪型。太目の眉に金色の大きな瞳が特徴。季節問わず冬でも常にアロハシャツ1枚とハーフパンツで過ごしている。
タイの闘神と言われたガオラン・ウォンサワットとは10代の頃に交流戦で判定負けして以降の縁で、彼と再戦ことを望んでいるためにわざわざ国境を越えてまで勝負を挑みに来ていた。その執着ぶりはガオランが裸でシャワー室から出たところを待ち伏せしたり、高層ビルのガオラン宅まで外からよじ登って筋トレをして待ち伏せしたり、ガオランが「冷蔵庫のものを好きに食っていいから帰れ」と言い残して出勤しても料理をして待ってあげるほど熱い(そして暑苦しい)ものである。
外伝やおまけマンガ、ドラマCD等でも常に一緒に描かれていることが多く、皇桜学園グループの秘書である松田智子に妄想されたりもするが決してそのような関係ではない。
が、pixivではだいたいそんな関係で描かれることが多い。
額にある傷跡はその当時ガオランによってつけられたもので、なぜか消えることなくずっと残っている。
一方で聞き分けはよく、ガオランが「予定がある」と言うと「じゃあ仕方ないな」とあっさり引き下がってくれるため、なんとかあしらうことができている(そしてガオランが一見暑苦しいだけのサーパインと一緒にいることができる理由でもある)
また社交的な性格で、ラルマー13世や片原鞘香のような大物やその家族とも交友がある。明るく純粋な人柄からか、30歳にもかかわらず鞘香からは「サー君」というあだ名で呼ばれている。
故郷のミャンマーには姓がないため、便宜上雇用主の鎧塚実光と同じ姓を名乗っている。
22巻末のおまけマンガでは、外国人闘技者の中では在日歴が長い方(2年)なのもあって、毎朝納豆を食べていることから他の外国人から妙に尊敬されている。ただ侍が今も京都の「エイガムラ」に住んでいると思っていたりとかなり認識にズレているところがある。
しかしただの能天気というわけではなく、村の存亡がかかった戦いでは思いつめる様子を見せていた。
兄弟が多いためか、料理が得意であったり意外にも面倒見がよく、家庭的な一面を持つ。
↓以下ネタバレ注意↓
兄弟が多く、かつては兄がいた。
父親のパーパイン、兄のネウィンパインは双方共にラウェイの選手であり、夜明けの村の闘技者だった。現在は2人共故人であり、特に兄は故郷の村を守るために大金を捻出するべく闘技者となったが、無理がたたりある試合後に死亡している(その頃には村は消滅していた)
故郷の村がダム建設で消滅したことや兄の死を受け、「頑丈さは兄貴より俺が上だ」という言葉と共に、兄を受け継ぎ2年前に闘技者となった。
やがて雇い主である鎧塚実光の手引きで兄弟や村の住民達とともに夜明けの村に移住してきた(他の外国人闘技者よりも在日歴が長い理由でもある)
そのため実光には恩義を感じている。
見かけによらずなかなかの苦労人だが、持ち前の明るさとポジティブさでヘビーな過去をものともせず生活している。
しかし後述ではプレッシャーに弱い一面も見受けられる。
1回戦では賀露と対決。
この仕合では互いの所属企業が東洋電力傘下ということで東電からの指示で八百長が行われ、サーパインが勝利することとなっていたが、当人は八百長のことは知らず、最後まで賀露と全力で闘い、壮絶な殴り合いの末に頸椎への肘打ち下ろしで勝利する。
2回戦前に東電と行政の思惑によって発電所開発のために夜明けの村の土地が奪われかけていることを知り、村と兄弟達を守るために速水が出してきた条件「トーナメント右ブロック制覇」達成のために勝利を誓う。
2回戦では御雷零と対戦。
スピード特化の攻撃に翻弄されながらも頑丈さを活かして一発逆転を狙ってカウンターの大技を繰り出していたが、頭突きへのカウンターで放たれた慘雷で脳を激しく揺らされ苦境に追い込まる。
それでも必死に食らいつき、ローキックを連発して御雷の軸足に重傷を与え、決死の覚悟により御雷を驚嘆させたが、2度目の慘雷で限界を迎え敗北する。
仕合前に、前述のやりとりを知った影響からか、平常心を失いかけていることをガオランや鞘香に見抜かれている。
仕合後、村を守れなかったことで失意のどん底に陥り、ガオランからの励ましにも応じることが出来ず、今後は闘うことができない(ライバルではいられない)ことを仄めかし、事情を知らないガオランを激昂させてしまう。
しかし彼と加納アギトの仕合を目にしたことで覚悟を固め再起を誓い、東電のクーデターでは守護者を制圧していた。
ケンガンオメガ
『煉獄』との対抗戦では政治的な面から実光がサーパインを出す事を拒んだので、メンバーから漏れ、試合会場で応援として旗を振っていた。
絶命トーナメント後、技巧派の相手に苦戦を強いられる仕合が多かった事から、2年間もの間拳願仕合には一度も出場せず、自己研鑽のため『基礎を徹底的に練り直す』ことを選び、基礎鍛錬のみに集中し、突き、蹴り、肘と言う基本的な技を初めて学ぶように大木に打ち込み続け、技の修正を繰り返しながら延々と打ち込み続ける修練を経る。
2年もの期間の修練によって、基本の技を大木を破壊する程繰り返した事で、底上げされた基礎力が一段とサーパインを強くした。ガオランからも「技が連動している」と評価している。
その一皮むけたサーバインは、拳願仕合で初めて関林ジュンを下して戦鬼杯に参戦。その前評判から優勝候補の本命として注目を集め、予選も突破して本戦一回戦目に今井コスモと対決。
軌道の変わるハイキックなど、調子の良さだけでなく打撃技術の向上を見せつけるも、寝技に持ち込まれる。
それでもマウントポジションで鉄槌の雨を受けながらも、ショートバージョンのビルマの鉄槌によるるカウンターでコスモの右手を砕いたことで再び立ち上がろうと藻掻くが、今度は関節技を取られて絞め技で絶体絶命の危機に陥るも、執念で立ち上がって2人分の体重を乗せて自爆するかのようにリングにビルマの鉄槌を放ち、技の全エネルギーを額で受けることによりその反動でコスモの絞め技から脱出。
体勢を立て直す暇も与えずにキックでKO勝利。
しかし、締め技から脱出した時の自爆によるダメージは流石のタフネスを誇るサーパインにも尋常ではなく、仕合を見ていた山下一夫からは脱出の仕組みを『ラムネの栓抜き』に例えられ、「狂気の沙汰」「一歩間違えれば自爆の大博打だ」と思わせ、どっちが勝者かわからない程の甚大なダメージを負っており、試合後に戦友のガオランとかつて戦った賀露の肩を借りてリングを去って、控室で夏露から次の試合まで看病を受けている。
2回戦では理人と対戦。
コスモ戦でのダメージを感じさせない闘いで彼のレイザーズ・エッジもビルマの鉄槌で跳ね返し、上記の鍛錬の成果の打撃で優位に立つが、闘いの中で『離』に到達した理人によって形勢は逆転。
反撃のビルマの鉄槌も左手で防がれ、右腕でフロントチョークで捕らえられ、絞め落とされて敗北する。
主な技
ミャンマーラウェイ
ほとんどガードを行わないという武術の特性からインファイトの猛攻が得意で、相手が自身より大柄であってもスタイルを崩さない。幼少期からの修行で骨折を繰り返すことにより、異常な程の骨密度と太さを兼ね備える殴り合いに特化した骨格を手に入れている。
打撃の威力も桁違いで自身と同程度未満の体格の相手であれば、ガードの上からでも骨に罅を入れられるほどである。
ガオランが今までで唯一KOできなかった相手でもあり、2倍の体重差がある相手の渾身の一撃を受けても膝をつかないほどの耐久性を持つ。
そのため、真っ向からの打撃戦で彼を倒すのは困難を極めるため、対戦相手は絞め技や脳を揺らすカウンターなど戦略を要する。
ビルマの鉄槌
サーパインの強固な頭蓋を活かした頭突き。
その威力は作中屈指の破壊描写を見せる。
モーションが大きいが、接近戦の最中や引きつけてから打ち込むため、大きなマイナスにならない。
戦鬼杯では、ショートバージョンを編み出し、マウントポジションで打ち込む手を破壊するなど、より戦略的な広がりを見せる様になる。
関係者
ガオラン・ウォンサワット…ライバル
鎧塚実光…雇用主
片原鞘香…友人
金田末吉…ライバルの対戦相手で後の友人
ネウェンパイン…兄
パーパイン…父親
賀露吉成…一回戦の対戦相手
御雷零…二回戦の対戦相手
関連動画
関連項目
ジョー・ヒガシ:中の人繋がり(残念ながら現行シリーズでは降板したが)言動や外見もどこかそっくりであり、一見ナックモエ(ムエタイファイター)に見えるが実は違うというミスリーディング効果を発揮している。