ハニープリズン
はにーぷりずん
概要
己の欲の為に、グルメ八法を破り、人々を苦しめた犯罪者が送られる「グルメ刑務所」。その中でも、人間界には死刑もしくは完全終身刑(最低懲役100年以上)が確定したA級食犯のみが収められる、世界三大グルメ刑務所と呼ばれる監獄がある。
一つは上空1万mに浮かぶ空の刑務所「スカイプリズン」。
一つは海底2000mに息をひそめる海の刑務所「プリズンサブマリーン」。
そして陸の刑務所が、この「ハニープリズン」である。
ハニープリズンはその名の通り、蜂の巣のような形状をした刑務所である。
内部には1億人を収監可能であるが、やっていることは遠回しな死刑に他ならず、人の「食」を踏みにじった外道どもには「食」を奪う罰が与えられる。階層は上から順にフルコースのメニューの名がつけられており、下に行くにつれて罰は激化していき、最後は物言わぬ死体となり果て、埋葬すらされずに捨てられる。
もちろん、これだけ凶悪な施設である以上、裁判は徹底的に行われ、送られてくるのは完全に物証が上がり冤罪の余地など欠片も無いような明白な犯罪者のみである。
グルメ四天王であるゼブラは26種類もの生物を絶滅させたことで収監されたが、IGOのはからいで恩赦が下り、「100種の新種発見」「500名の賞金首捕獲」を命じられた(すぐにクリアした)。ちなみに出所祝いの景気づけに陰口を叩いた囚人にO☆RE☆Iをしてあげた結果、200名ほど行方不明者が出た(『グルメハンティングブック』)が、特にお咎めは無かった。まあ、ゼブラと同じ階層にいたという事はどのみち死刑囚だし。
地理
ハニープリズンに入る前には「黄泉への門」と呼ばれる、高さ数百mにも及ぶ巨大な鉄門をくぐる必要がある。ここから監獄までは数十㎞に及ぶ断崖の道が続いており、ここを通る際にも猛獣が出没する。故に、移動できるのは捕獲レベル61にも及ぶコンボイザウルスのみであり、囚人はコンボイザウルスの背に詰め込まれて運ばれてくる。
しかも、道には長さ1㎞に及ぶ開閉橋が全部で12個かかっており、看守の許可なく下ろすことはできない。
こうして辿り着いた絶壁からエレベーターを通り、崖からぶら下がっているハニープリズンに入ることができるようになる。
なお、ハニープリズンの具体的な大きさは不明であるが、内部には全長750mのグローサウルスが走り回っても十分なスペースがあるので、かなり巨大であることが伺える。(あまりマジになって大きさを算出しようとすると、死期の森がロシアくらいの広さになってしまうので、その辺は漫画的表現と捉えるのが吉)
監獄の周囲には死期の森と呼ばれる地獄のような環境が広がっている。ここは3か月ごとに下記のような季節が訪れるので、人間界で唯一グルメ界並みの過酷な修行を行うことができる。
刑のフルコース
上から順に以下のような楽しい刑罰のフルコースが待っている。
- 『前菜』(懲役100~150年用):味覚を操作され、大好物を奪われる。
- 『スープ』(懲役150~200年用):とんでもなくマズい食材や、毒入りの苦痛食を食わされ続ける。
- 『魚料理』(懲役200~250年用):食事抜き。
- 『肉料理』(懲役250~300年用):水分抜き。つまりここから先は死刑。
- 『メイン』:処刑場並びに独房。ここから下は、処刑獣と呼ばれる捕獲レベル60越えの怪物によるあらゆる拷問・虐殺が解禁される。ゼブラも当初はここにいたが、刑罰を失効され続けてもタフすぎてまるで効き目が無かった。
- 『サラダ』(懲役300~500年用):切り刻まれる。
- 『デザート』(懲役500~1000年用):煮られる。
- 『ドリンク』(完全無期刑用):焼かれる。
職員
ハニープリズンの署長。子供のような外見の女性だが、自称「ババア」。
無色無臭のフェロモンを自在に操ることで、処刑獣たちを従える。フェロモンの影響により、男性には豊満な肢体の美女に見える(正気を取り戻すと、本来の小柄な姿に見える)。
副所長。フランケンシュタインの怪物のような外見の大男だが、真面目な性格。ラブとの漫才を繰り広げる。