概要
作者は青沼貴子。2017年から中日新聞、東京新聞、北陸中日新聞、日刊県民福井、北海道新聞、西日本新聞のブロック紙3社連合に属する新聞及び河北新報、新潟日報、神戸新聞、中国新聞、徳島新聞、愛媛新聞に掲載されている4コマ漫画。
小学3年生のぴよちゃんと人間の言葉がわかる猫、又吉を中心に家族や友人の日常生活を描く。現代を舞台としているが作者曰く「サザエさんのようにほっとできる昭和の4コマ漫画も必要」との思いから昭和的な作風で描くことを心がけているとのこと。
登場人物
花乃家の人々
- 花乃ひよこ
人間サイドの主人公。小学3年生。通称「ぴよちゃん」。何事もポジティブに考え、周囲の人を和ませる。好きな食べ物は餡子。飼い猫又吉をこよなく愛する。そのあまり、学校や遠足にも連れて行ったり夏休みの宿題の日記や絵や工作の作品も全て又吉に関するものばかり作成するほどである。歯医者と注射が大の苦手。
- 花乃又吉
もう一人の主人公。花乃家の飼い猫でオスの灰トラで雑種。一人称は「わし」。セリフはすべて関西弁だが人間には聞こえていない。好物は煮干し、刺身、鶏肉。ひよこ同様注射が大の苦手。
ひよこが生まれた時から仲良しだが、兄の椰子彦のことは毛嫌いしている。知能も高く、人間の言葉を理解でき、トランプの数字、絵柄も理解できるほか人間用の便器で用を足す。ただし、自分を人間だと思っている節はなく、みかんやイカなど猫が苦手なものや食べてはいけないものも理解している。
- 花乃草太
ひよこの父親。サラリーマン。趣味は競馬。週末はごろ寝したいが家族サービスを強いられる。
- 花乃すみれ
ひよこの母親。専業主婦。時々パートをしていることもある。自転車で出かけるのが好き。最近太り気味でダイエットしているが食べることとごろ寝することも好きなので毎回失敗している。
- 花乃椰子彦
ひよこの兄。中学2年生。好物はグラタンであだ名は「ヤッシー」。反抗期であるが妹思い。ひよこにとっての兄は自分だと思っている又吉には毛嫌いされており、いつもアプローチするが失敗している。美少女アニメやアイドルが好きだが周囲には隠している。勉強嫌いで成績は悪い。
- 花乃セージ
ひよこの父方の祖父で草太の父。髪型はモヒカン刈り。農家で、いつも美味しい野菜を作ってくれる。
花乃かもみ
ひよこの父方の祖母で草太の母。70歳。自分でハーブを育てている。世話焼きな性格で、夫でも頭が上がらない花乃家の偉い人。
このまち小学校
- 蘭ひみこ
ひよこの同級生。髪型は縦ロールでリボンをしている。二重まぶた。お金持ちでたくさんの習い事(ピアノ、バレエ、英語)をしている。猫のポールを飼っている。ひよこに対してツンデレ的な態度を取る事も時折あるが一方で本気で怒ったり呆れたりする事も時折ある。ハワイに別荘がある。一人っ子のため実は兄がいるひよこのことがうらやましい。
- 松崎博士
勉強ができて、模試でも上位。ネット検索用のタブレットを手放さない。元気・まさると三人(松竹梅レンジャー)で校外などでひよことつるんで遊ぶこともある。
- 竹内元気
やんちゃな性格。スポーツを得意としている。博士・まさると三人(松竹梅レンジャー)で校外などでひよことつるんで遊ぶこともある。
- 梅田まさる
あだ名は「マーくん」で宮司の孫。おっとりとした性格。柔道を得意としている。博士・元気と三人(松竹梅レンジャー)で校外などでひよことつるんで遊ぶこともある。
- 蓮田 リコ
ひよこの同級生。髪型はポニーテール。
- 桜川よし子
ひよこの担任の先生。ジャージを着ている。年齢はアラサーだが、小柄で子供に間違えられやすいのが悩み。そのため児童たちから「よしこちゃん」と呼ばれる。
- 校長先生
ひよこが通う小学校の校長先生。児童や教員をあたたかく見守っている。
その他の人物
- 葉介
椰子彦の友達。たらこ唇でお世辞にもイケメンとは言えない顔である。
- 橘さん
椰子彦の同級生で女子生徒。椰子彦が好意を寄せているが片思い。又吉の大ファンで、自家製又吉グッズを作ったりしている。
- 宮司
ハチが居候している神社の主。まさるの祖父。
一見強面の容貌をしてハチを追い払う印象として周囲に誤解されていたが、実はハチを可愛がっており餌を買い与えたり、冬場には防寒のために宮司の着古したダウンジャケットを贈るが、ハチから毛嫌いされている。
その他の動物達
- 梅田ハチ
黒の野良猫。性別は雄。年齢は3歳程度で額に×印の傷があるのが特徴。又吉の弟分。上記の宮司の下に居候しているが、宮司の想いとは逆にあまり懐いていない模様である。
ハチが宮司の想いに毛を逆立てるとき、その場に又吉がいれば又吉が宮司の想いを察してハチをたしなめることもしばしばある。
- 蘭ポール
ひみこの家で飼われているペルシャ猫。性別は雄。年齢は1歳半。灰色の毛と青い瞳が特徴的である。又吉と仲が良い。
- ニャブー
野良猫のボスで、桜川先生の家等によく行く三毛猫。又吉を一方的にライバル視している。べっぴんさんのことが好き。歌が下手で、彼が歌を歌った時にはイノシシが出たと騒ぎになったこともある。さらには作詞した歌の歌詞も悪評である。ビニールハウスの中を住処とする。
- アッシュ
左耳が半分ほど欠落しているのが特徴である。カラスに襲われた時、偶然ニャブーに助けられたためニャブーの弟分となった。初期ではニャブーに「耳切れ」と呼ばれていた。一時期彼のやり方についていけなくなり又吉の弟分に寝返ったが、ニャブーがあまりにもショックを受けたため、もとに戻った。
- べっぴんさん
牝猫。年齢は2歳位。又吉に想いを寄せているが彼が鈍感なためまったく気づいてもらえない。
- タマ
歌が上手な雄猫。方向音痴である。
- ブル公
ブルドッグ。又吉と仲が良い。
- ワルシマ
又吉に瓜二つな猫であり、元々ニャブーが実施した採用試験では怖い顔が出来なければ不採用だったが、彼が又吉にそっくりだと発言したためニャブー隊に採用された。しかしアッシュには基準変わってますよと突っ込まれている。