概要
作者は青沼貴子。2017年4月1日から東京新聞(および中日新聞、北陸中日新聞、日刊県民福井)、北海道新聞、神戸新聞、中国新聞、西日本新聞、河北新報、新潟日報、徳島新聞、愛媛新聞に掲載されている4コマ漫画。
小学3年生のぴよちゃんと人間の言葉がわかる猫、又吉を中心に家族や友人の日常生活を描く。現代を舞台としているが作者曰く「サザエさんのようにほっとできる昭和の4コマ漫画も必要」との思いから昭和的な作風で描くことを心がけているとのこと。
2022年11月28日に連載2000回を達成した。
登場人物
花乃家の人々
人間サイドの主人公。小学3年生。通称「ぴよちゃん」。何事もポジティブに考え、周囲の人を和ませる。クラスでは珍しく男子に混じって遊ぶこともよくある。好きな食べ物は餡子。飼い猫又吉をこよなく愛する。そのあまり、学校や遠足にも連れて行ったり夏休みの宿題の日記や絵や工作の作品も全て又吉に関するものばかり作成するほどである。歯医者と注射、玉ねぎが大の苦手。
もう一人の主人公。花乃家の飼い猫でオスの灰トラで雑種。一人称は「わし」。セリフはすべて関西弁だが人間には聞こえていない。好物は煮干し、刺身、鶏肉。ひよこ同様注射が大の苦手。ひよこが生まれた時から仲良しだが、兄の椰子彦のことは毛嫌いしている。知能も高く、人間の言葉を理解でき、トランプの数字、絵柄も理解できるほか人間用の便器で用を足す。ただし、自分を人間だと思っている節はなく、みかんやイカ等猫が苦手な物や食べてはいけない物も理解している。
- 花乃草太
ひよこの父親。サラリーマン。趣味は競馬。週末はごろ寝したいが家族サービスを強いられる。
- 花乃すみれ
ひよこの母親。専業主婦。時々パートをしていることもある。自転車で出かけるのが好き。最近太り気味でダイエットしているが食べることとごろ寝することも好きなので毎回失敗している。
- 花乃椰子彦
ひよこの兄。中学2年生。好物はグラタンであだ名は「ヤッシー」。反抗期であるが妹思い。ひよこにとっての兄は自分だと思っている又吉には毛嫌いされており、いつもアプローチするが失敗している。美少女アニメやアイドルが好きだが周囲には隠している。勉強嫌いで成績は悪い。
- 花乃セージ
ひよこの父方の祖父で草太の父。髪型はモヒカン刈り。農家で、いつも美味しい野菜を作ってくれる。
- 花乃かもみ
ひよこの父方の祖母で草太の母。70歳。自分でハーブを育てている。世話焼きな性格で、夫でも頭が上がらない花乃家の偉い人。
このまち小学校
ひよこの同級生。髪型は縦ロールでリボンをしている。二重まぶた。お金持ちでたくさんの習い事(ピアノ、バレエ、英語)をしている。猫のポールを飼っている。ひよこに対してツンデレ的な態度を取る事も時折あるが一方で本気で怒ったり呆れたりする事も時折ある。ハワイに別荘がある。一人っ子のため実は兄がいるひよこのことがうらやましい。
- 松崎博士
勉強ができて、模試でも上位。ネット検索用のタブレットを手放さない。元気・まさると三人(松竹梅レンジャー)で校外などでひよことつるんで遊ぶこともある。
- 竹内元気
やんちゃな性格。スポーツを得意としている。博士・まさると三人(松竹梅レンジャー)で校外などでひよことつるんで遊ぶこともある。小5の姉がいる。
- 梅田まさる
あだ名は「マーくん」で宮司の孫。おっとりとした性格。柔道を得意としている。博士・元気と三人(松竹梅レンジャー)で校外などでひよことつるんで遊ぶこともある。
- 蓮田リコ
ひよこの同級生。髪型はポニーテール。
- 菊田しおん
ひよこの同級生。図書係。ひみこに好意を抱いているが躱されている。
- 桜川よし子
ひよこの担任の先生。ジャージを着ている。年齢は29歳だが、小柄で子供に間違えられやすいのが悩み。そのため児童達から「よしこちゃん」と呼ばれる。
ニャブーがよく餌をもらいに来るが、彼が雄だと知らないようで「ジュヌビエーブ」と呼んでいる。後にひよこから雄だと教えられるが器がかっこいいやつ(犬用)になっただけで呼び方も扱いも変わっていない。手先は不器用。
- 千寿
ひよこが通う小学校の校長先生。児童や教員をあたたかく見守っている。
その他の人物
- 柳葉介
椰子彦の友達。たらこ唇でお世辞にもイケメンとは言えない顔である。
- 森尾
椰子彦の同級生。サッカー部に所属するモテ男子。
- 橘さん
椰子彦の同級生で女子生徒。椰子彦が好意を寄せているが片思い。又吉の大ファンで、自家製又吉グッズを作ったりしている。
一見強面の容貌をしてハチを追い払う印象として周囲に誤解されていたが、実はハチを可愛がっており餌を買い与えたり、冬場には防寒のために宮司の着古したダウンジャケットを贈るが、ハチから毛嫌いされている。
- センセー
わんにゃん動物病院の獣医。又吉やハチから恐れられている。
その他の動物達
- 梅田ハチ
黒の野良猫。性別は雄。年齢は3歳程度で額に×印の傷があるのが特徴。又吉の弟分。上記の宮司の下に居候しているが、宮司の想いとは逆にあまり懐いていない模様である。
ハチが宮司の想いに毛を逆立てるとき、その場に又吉がいれば又吉が宮司の想いを察してハチをたしなめることもしばしばある。
- 蘭ポール
ひみこの家で飼われているペルシャ猫。性別は雄。年齢は1歳半。灰色の毛と青い瞳が特徴的である。又吉と仲が良い。
- ニャブー
2丁目の野良猫のボスの三毛猫。三毛猫では珍しく性別は雄。人の家に餌をもらいによく来ている。又吉を一方的にライバル視している。ピーチのことが好き。歌が下手で、彼が歌を歌った時にはイノシシが出たと騒ぎになったこともある。さらには作詞した歌の歌詞も悪評である。よし子の餌は安物であるため苦情を入れているが伝わってはいない様子。そんなわけで、セージの家のビニールハウスの中を住処とする。
- アッシュ
ニャブーの弟分で、左耳が半分ほど欠落している。「アッシュ」と名付けたのはひみこで、子猫のころに耳が切れていたということでわんにゃん動物病院に連れていかれ、飼うつもりでひみこに名付けられたがニャブーに連れ戻されたため断念した。
初期のころはニャブーに「耳切れ」と呼ばれていた。カラスに襲われた時、偶然ニャブーに助けられたためニャブーの弟分となった。セージからは「孔明」と呼ばれているが本人は「アッシュ」が気に入っている模様。一時期彼のやり方についていけなくなり又吉側に寝返ったもののニャブーがあまりにもショックを受けたため戻ったが、その後も何度か彼のことが嫌になり出ていっているが結局はニャブーの元に戻っている。
また、クールかつしっかり者のため雌にモテるようで3丁目のしろことちゃこにナンパされておりベガも彼を見逃す事で同意している。
- ピーチ
葉介の家で飼われている雌猫。通称べっぴんさん。年齢は2歳位。又吉に想いを寄せているが彼が鈍感なためまったく気づいてもらえない。
- ブチコ
団子のおはつやで飼われている雌猫でピーチの友達。姉御肌な性格でピーチの恋を応援している。
- タマ
歌が上手な雄猫。方向音痴である。
- ブル公
花野家の近所で飼われているブルドッグ。又吉と仲が良い。番犬としては一度動き出すとかなりの迫力だが、オンとオフの差が激しく、寝ているときはテコでも動かない。
- ワルシマ
又吉に瓜二つな猫であり、元々ニャブーが実施した採用試験では怖い顔が出来なければ不採用だったが、彼が又吉にそっくりだと発言したためニャブー隊に採用された。しかしアッシュには基準変わってますよとツッコまれている。
しかし又吉たちに寝返ったと見なされてニャブー隊はクビになり2丁目を追放され、現在は又吉やハチのいる1丁目に身を寄せている。
- ルンルン
ワルシマの妹。公園のタイヤの中で暮らしているがよくブチコやピーチとお茶会にはいく模様。
名前は長らく不明だったが餌につられてルンルンとついてきたということでセンセーによって「ルンルン」と名付けられ、以降はわんにゃん動物病院で飼われている模様。
- ベガ
3丁目のボスのベンガル猫。性別は雌。方向音痴。千寿の家で飼われている。
- しろこ
ベガの手下の雌の白猫。千寿の家で飼われている。
- ちゃこ
ベガの手下の雌の茶トラ猫。千寿の家で飼われている。
- トラ
花畑町三丁目の猫で、数ヶ月前まで3丁目のボスであった。
- スズネコ
首輪に鈴を付けた猫。1丁目の広報担当。
- クロ
1丁目にやってきた黒猫。虎視眈々と1丁目のボスの座を狙っているがうまくいっていない。
- ジャコ
海辺町のボス猫。ハクビシンを一撃で倒した腕を見込んで又吉を次のボスに推薦しようとする。
- フクロウ
本名不明。又吉と仲がいいフクロウ。
余談
なんとあろうことか、メイドインアビス二期の四話のエンドカードにひよこと又吉が深界六層(行ったが最期、生きて戻ることは不可能な場所)を舞台にしたエンドカードに登場を果たした。ちなみにエンドカード登場日の翌日の話にはひよこと又吉はいなかった