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VIPPERの編集履歴

2020-06-26 03:30:09 バージョン

VIPPER

ゔぃっぱー

ニュース速報(VIP)@2ちゃんねる板(通称:VIP)の住人。

概要

2004年にニュース速報板から分割される形でVIP板と共に誕生した。

ニュース」とは無関係な、いわゆる「クソスレ」の掃き溜めという趣が強く、カテゴリーも「雑談系2」に分類されているため、ニュース速報板との関係性はほとんど無くなっている。

最初期は自らを「VIPER」と呼称していたのだが、いつのまにか「P」がひとつ増えてしまった。



出自のニュース速報板自体があまり治安が良いとは言えない環境であったため、話題の縛りすら無くなったVIP板は輪をかけた無法地帯と化し、新規ユーザーや他板から移住した住人が集う掃き溜めのクソスレの集積所となった。

そうした環境の名称に「要人」を意味する「VIP(※)」を冠する事は皮肉以外の何物でも無かったが、「底辺」として開き直った態度は多かれ少なかれそうした方向性を持っていた多くの「ねらー」の心を掴み、また、一般常識やローカルルールを無視してあらゆる場所に「出張」と「布教」を繰り返してもきたため、2ちゃんねるの代表として文字通りの扱われ方をされるまでになっている。


※…正確には「V.I.P」すなわち「ブイ・アイ・ピー」が正確。「VIP」「ビップ」だと小馬鹿にしたような意味合い(スラング)もある。また、ビップは俗語である。


発足間もない2005年8月に、かつて2ちゃんねるをサーバーダウンさせたことのある韓国の情報宣伝工作団体『VANK』が『GoogleEarth』における「日本海」の名称を「東海」に改めた事に対抗して、いわゆる「田代砲」などのDoS攻撃によって『VANK』の公式サイトをサーバーダウンに追い込んだ「実績」を残した事も大きい。

「要人」でありながら時に「尖兵」として縦横無尽に動き回る彼らは、良くも悪くも一目置かざるを得ない存在として確固たる地位を築いたのである。


平時は感情の赴くままに下ネタメシウマ等の話に興じる事を好み、深い思考や長い文章を極端に嫌う。その独特な会話の応酬は時に天才的な(ジョークとしての)ネタを生む事があり、「VIPクオリティ」として有名となった。

中でも全盛期には平井堅の「POP STAR」の替え歌「VIP STAR」などのハイクオリティなネタが多数飛び出し、単にお祭り騒ぎが好きなだけの連中だけでないことを示した。

また「魔法先生ネギま!」のOP「ハッピー☆マテリアル」のCD売上ランキングを2位にまで押し上げたこともある。


反面、一度悪ノリが始まると飽きて自然解散するまで誰も止める者がおらず、面白半分に煽り立ててては「後には草wしか生えない」といった事態を引き起こした例も枚挙に暇が無い。

また、他人に対し無法者として振る舞う一方で、近年は規約やユーザーの荒らしなどの改善のために内部の秩序や暗黙の了解には意外とうるさく、自称新参と自称古参の擦れあいもさることながら、特に「VIPクオリティ」が一定の評価を受けてからは半ば脅迫的にその維持に努めるようになり、そうした「空気」が読めない等の新参者は、ネタ要員として弄ばれるか、徹底的に無視を決め込み排除される運命にあった。


さらに2010年代に入ると、SNSの多様化となんJやおんJへの掛け持ちや住人の流れ始めによるVIPへ行く新参者の減少、なんJへの新規移住による流失、2ちゃんねる自体の衰退傾向によって、危惧されていた「VIPクオリティ」の低下が現実のものとなり、求心力を大きく低下させた。そうしたSNSのユーザーには往年の「VIPクオリティ」を知らない者も増え、単なる「老害」として扱われる機会も多くなっている。

それでも尚、後発のなんJと並んで2ちゃんねる最大の勢力を保つ集団である事には変わりが無い。2015年以降にもランキング介入が積極的に行われており、少なからず住人同士での協力や交流も絶えず行われている。ゲームスレの外部wiki進出も行われている。


VIPPERがその影響力を最後に世界に示したのは、2000年代後半から2010年代にかけて開催された「Clickclickclick.com」における国別クリック数対決かもしれない。

当初ポーランドが1位を取っていたこのサイトを発見し、乗り込んだVIPPERはたちどころに持前の組織力と荒らし根性で日本をサイト1位に押し上げる。敵のいなくなったVIPPERは南極大陸など別の国家に偽装してトップランクそのものをVIPPERの意向通りに固めようとするなど、他の人気投票でも見られたやり方でやりたい放題していた…。

ところが、国営放送でサイトのことが放映されたハンガリーや、隣国の台湾などがこのサイトに本気で参戦。「田代砲」を基軸に開発されたツールを使うVIPPERに対し、相手も本気の連投ツールで対決に挑んだ。

結果運営側によるツール規制や文字認証導入が行われたが、文字認証のパターンをデータ化して覚え込ませる自動認証装置や、ひたすら文字認証の解除をする役とツールでぶっ放す砲台役に別れた「他動認証」など、ありとあらゆる方式が開発され、その技術力を示したのであった(サイトは2017年を以て終了)。


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