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TheLastofUsの編集履歴

2020-07-16 21:29:18 バージョン

TheLastofUs

ざらすとおぶあす

『The Last of Us(ザ・ラスト・オブ・アス)』は、ノーティドッグが開発したPlayStation向けのサバイバルホラーシリーズ及びその第一作目。発売元はSCE。アクションアドベンチャーに分類され、操作はTPSスタイル。

概要

原題は『 The Last of Us 』。日本では2013年6月に発売されたTPS(三人称シューティング)の「サバイバルホラー」。『アンチャーテッド』シリーズを手がけたノーティドッグの作であり、さながらプレイするロードムービーといった風合い。荒廃した世界に生きる登場人物たちの織り成す、情感に満ちた人間模様の描写にも力が入っている。

傾いた高層ビルに水没した地下道など、作り込まれたアメリカの朽ち果てつつある街並みを堪能できる、廃墟好きにもたまらないゲームホラーと銘打っているだけあって、物音のする暗闇などは最高におっかない。

対応機種はPS3だが、2014年8月21日にPS4専用のリマスター版が発売された。

2020年6月19日には、本作から5年後のエリーを主役に据えた『 The Last of Us PartⅡ』が発売されている。


物語

謎の寄生菌の感染爆発が人類を襲ってから20年。政府の崩壊以降、が強権的に支配する北米東海岸の隔離地域で運び屋を営んできたジョエルは、取引のいざこざをきっかけに、レジスタンス組織・ファイアフライから「荷物」として一人の少女の身柄を預けられる。

壁に囲まれたボストンを抜け出し、とうに廃墟となった州の旧議事堂に待機しているというファイアフライの一団まで荷物を送り届ければ、仕事は終わる――はずだった。


ゲームシステム

三人称視点のアクションゲーム。銃器や弓矢を使った遠距離攻撃、角材や刃物を用いた格闘戦に、レンガや瓶を使った搦め手も有効。ただし敵が多いと集中攻撃を浴びることになるため、身を隠して動く場面も多い。体力は基本的に自動回復せず、回復アイテム(の素材)を確保しておく必要がある。

武装した敵対者や、隔離地域外にうごめく感染者と戦うために、貴重な物資を消費していくため、ロッカー引き出し洗面台とあらゆる場所から使えそうな物を探さなくてはならない。持てる物資にも上限があるため、難しい局面を上手く切り抜けられるかはプレイヤーのサバイバル力次第。

道中で見つかる部品や工具を収集しておくと、たまに設置されている作業台を使って武器の改良や取り回しの改善が可能。改良した武器は同一難易度の周回でのみ引き継ぎができる。

サプリメントによるステータス強化の要素もあり、ステルス行動で重宝する「聞き耳」を使った索敵範囲の拡大は、初心者が必ず通る道である(目視のほうが有用な場面もある)。


登場人物

ジョエル (声:山寺宏一 / Troy Baker )

感染爆発で最愛の家族を失って20年、手段を選ばず生きてきたタフな男。形見の腕時計は肌身離さず身に着けている。年齢は50歳前後だが、フィジカルは強靭。悪知恵が働くタイプではなく、敵対者には実力行使あるのみ。ボストン闇市場ではテスと共に「ヤバい二人組」として名の知れた存在で、エリーに対しても冷淡に振る舞うが、複雑な感情に苛まれる様子も垣間見える。

序盤から重宝するステルスキル(絞め落とし)をはじめ、人間離れした戦闘能力を発揮する人間凶器。作中でイカれた男と称されるばかりか、プレイヤーからも死神呼ばわりされる。終盤には複数の銃火器や飛び道具を携行する、歩く武器庫と化す。この上アサルトライフルなんか持たせちゃダメだってば。


エリー (声:潘めぐみ / Ashley Johnson )

ジョエル達が預かる「荷物」。陸軍の幼年学校(要するに孤児院)育ちで、14歳の生意気盛り。

詳細はリンク先参照。


テス(声:田中敦子 / Annie Wersching )

運び屋商売で稼ぐジョエルの相棒。切れ者の女性で、ボストンのマーケットでは顔が広い。ファイアフライが保有する銃器と引き換えにエリーの護送を引き受ける。身内には気遣いや温かみを見せるものの、自分を殺しに来た相手を返り討ちにするなど、容赦のなさはジョエルといい勝負。イベントムービーでも頻繁にヘッドショットを決める、頼もしい姉御。


マーリーン(声:朴璐美 / Merle Dandridge )

軍による支配に対して政府組織の復活を唱える武装集団・ファイアフライを率いるリーダー。軍に指名手配を受けている。エリーの母とは友人だった。幼い頃から知っているエリーを自ら移送するつもりだったが、作戦中に負傷したためジョエルとテスに彼女の身柄を預けることに。その目的は――。


ビル(声:谷昌樹 / William Earl Brown )

隔離も何もされていない避難指定のリンカンのゴーストタウンで生きるトラップキング。あらゆる侵入者を排除するため街中に罠を仕掛けながら、集めた物資で運び屋と取り引きしている。少々気難しく、独り言が多め。ジョエルとは馴染みで、大きな借りがあるらしく、車の入手を手伝う羽目になる。孤独を紛らわせるためか、雑誌のような文化的な娯楽も私的に収集している。


ヘンリー

ハンターに支配されたピッツバーグで出会う青年。住んでいた地域の体制が崩壊し、ファイアフライの本拠地を探している。パンデミック当時はまだ幼く、平和だった時代をおぼろげに記憶している。明朗で楽観的な性格だが、唯一の肉親であるサムの安全を最優先に考えており、非情な判断を下すことも。


サム

ヘンリーの弟で、エリーと同年代の少年。一緒に旅をしてきた仲間とはハンターの襲撃で離散しており、かれらの生存を諦めている。まだ子どもらしい情緒を見せる一方で、世界の過酷さゆえか常に不安げな表情を浮かべている。


トミー

ジョエルの弟。ジョエル曰く「マーリーンに唆されて」かつてはファイアフライに所属していた。正義感が強く、情も倫理も捨てた兄とは意見の相違から喧嘩別れをして以来、音信不通。生きるために手を汚した記憶に苦しみながらも、人らしい暮らしを取り戻そうと、現在はある集落に協力している。


デビッド

厳冬を耐え忍ぶエリーの前に現れた、山間に暮らす集落のリーダー。落ち着いた物腰の理性的な人物で、どこか透徹した人生観の持ち主。共に感染者の襲撃を乗り切ったエリーに興味を抱き、自分たちのグループに勧誘する。


敵対者

感染していない人間。大抵は集団でプレイヤーを追い詰めてくる。防弾装備を身に着けている者も居り、銃での撃破に手間取ることも。ヘッドショットによる即死攻撃が有効なため、狙撃に慣れれば消費する弾数を大幅に節約することができる。数の脅威が素直に恐ろしいものの、索敵AIの都合でシュールな場面演出に貢献してしまうことも少なくない。


軍 / FEDRA

崩壊した政府に代わって、各地の隔離地域を統率する。隔離地域を密かに出入りする市民も少なくないため、寄生菌のキャリアの疑いのある者を容赦なく排除している。ボストンを抜け出したジョエル一行を追跡してくるが、議事堂での攻防を最後に、生きている軍人の出番は終わり。他の地域では不満を爆発させた市民の叛乱によって軍が壊滅したケースもある様子。


ハンター

軍の支配と庇護の下に属することなく徒党を組み、弱肉強食を地で行く略奪者集団。隔離地域内で蜂起した市民が軍を駆逐したり、廃墟となった町で共同体を形成していたりする。現物取引が当たり前となった世界で「商品」を狩り集めるべく、集団で他の生存者を襲う。ビル曰く、行動を予測できる感染者よりも恐ろしい連中。

半数くらいが銃を使ってくるため、銃撃戦になることも多い。プレイヤーが物陰で油断していると火炎瓶を投げつけてくる。


感染者

人間の脳に寄生し、胞子を撒き散らすがごとく人々を襲うよう仕向ける菌の感染爆発(パンデミック)がそもそもの発端。作中では冬虫夏草の仲間と設定されており、症状は「寄生菌による脳内感染(Cordyceps Brain Infection)」と呼称され、発症率100%の凶悪さで猛威を振るう。治療に関してはWHOもお手上げで、一時期は爆撃で感染者を一掃していたほど。世界規模で影響が広がったと思われ、少なくともアメリカ合衆国は壊滅。

感染力が強く、飛沫感染する他、菌床から飛散する胞子を吸い込むだけでもアウト。正気でいられるのはもって2~3日、早ければ数時間で影響が出るため、隔離地域でも頻繁に専用機器でのスキャンが行われており、感染が発覚すれば即時に " 処分 " が下される。

感染者の「意識」については作中で明言されないものの、死より惨い状態である可能性も示唆されている。

また、噛み付かれると菌に感染してその時点でアウトな設定のためか、どの形態においても噛み付きは即死攻撃となっており、細心の注意が必要。


ランナー

感染初期。苦しげに呻きながらウロウロと歩き回り、人と見れば襲いかかり噛みついてくる。パンデミックの際にはそこらじゅうに溢れ返っており、そこかしこで生存者を襲う地獄絵図を展開した。目が見えているため移動速度が速い反面、耐久力は生身の人間と変わらないため、各個撃破はそれほど難しくない。ただし、とにかく素早い動きで接近して殴り掛かってくるため、囲まれると非常に危険。


ストーカー

感染中期。ランナーと大差ないが、菌の脳への寄生が進行して眼球あたりからなんか生えてきている。視力は残っており、向かってくるときは一直線。プレイヤーの視界に入っていると隠れて様子を窺い、背中を見せた途端に襲いかかってくる面倒なやつら。必然的に物陰の多いフィールドに配置されているため、急に出てくる挙動のほうに驚かされるプレイヤーも多い。


クリッカー

感染末期……とか言ってられない怪物。本作を代表するクリーチャー。すくすく育った菌のせいで頭部の形状はキノコに似ており原型不明。剥き出しのが並ぶ口だけは残っていて、感染どころか噛み殺しにかかってくる。視覚を失ったため自らクリック音を発し、反響で周囲の状況を捉えている。物音を立てようものなら両腕を振り回して掴みかかろうとしてくる上に、通常の打撃は効かず、対抗手段のナイフがない限りは接近されると一撃死となる。銃撃への耐久力まで上がっており、拳銃で倒そうとするとそこそこの弾数を持っていかれてしまう。

「症状」がここまで進行すればあとは力尽き、大きな菌床の核になって胞子を飛ばし始める。


ブローター

飛び道具をも得た、確認されている感染者の最終形態。もはや何を糧に動いているのか不明。銃弾の通らない硬い外皮を身に付け、胞子爆弾を投げつけてくる最悪の相手。遠距離攻撃がほとんど通用しないのに即死となる噛み付き攻撃は抵抗・カウンターの手段が一切なく、むやみに距離を詰めても問答無用でリトライ行きに処されてしまう。火炎に弱いのと個体数が少ないのがせめてもの救いだが、そもそもまともにやり合うべき相手ではない。


Left Behind ―残されたもの―

ノーティドッグが贈る2014年のバレンタインプレゼント(配信版)。

エリーを主役に据えた追加エピソードで、戦闘にも楽しい新システムが導入された。本編内の行間を埋めるような筋立てながら、難易度は相変わらず容赦がない。

大学探索中に敵と遭遇し、重傷を負ったジョエルを手当てするため、どうにかショッピングモールに辿り着いたエリーは物資を探してモール内を奔走する。単身での決死行と並行して描かれるのは、彼女のボストン時代――ジョエルとテスに出会う半月ほど前のある出来事。


特徴としては、本編ではイベントだけだった「敵人間VS感染者」の戦闘模様が実際にゲーム中でも引き起こされることにある。漁夫の利を狙いやすくなる反面、ナイフカウンターが使えないエリーでは捕まった時点で即死確定のクリッカーと正面戦闘を強いられやすくなる。

実際の戦闘ではとにかくクリッカーが猛威を振るい、狭い場所ではほぼ無双状態。一方で広い場所では人間側も逃げ場が多くなって銃を活かしやすくなるためか、いい勝負をする。なお、ランナーはかなり不利で、1対1だとあっさりぶっ殺されることが多い。


ライリー

エリーが軍の寄宿学校(という名の孤児院)にいた頃の友人。ファイアフライに憧れ、喧嘩別れ同然にエリーのもとを去り、学校を飛び出して行方不明になっていた。ある晩、首にファイアフライのタグを提げて戻ってきたライリーは、エリーを連れ出して立入り禁止のショッピングモールに潜り込む――。


ネタバレ




















エリーはパンデミックの原因となる菌に対する抗体を持っており、これによりワクチンを開発できる可能性があった。しかしその為にはエリーの脳を摘出する必要があり、確実に彼女は死ぬ事が終盤になって明かされる。

しかもあくまでも「ワクチンを開発できる可能性」であり、成果なくエリーは死ぬ可能性もあった。エリーはその話を聞かされ、世界の為になるならと承諾する。


ファイアフライの拠点までエリーを送り届けたジョエルはそれを知らされ、マーリーンから「エリー」と「世界」のどちらを救うかと迫られると、ためらいなく「エリー」を選択。

マーリーンを射殺、ファイアフライ相手に虐殺を敢行し、手術に備え麻酔で眠らされていたエリーを保護して逃亡した。


その顛末は5年後の世界、「The Last of Us Part 2」にて語られる。

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