事の始まり
全ては、この唐突な発言から始まった。
孫はその発言に当然の如く
(1コマ目からなに言ってんだこいつはーーーーーッッッ!!)と困惑する。
その後、じーさんは
『子どもはうんこといえば爆笑する』『とりあえずうんこと言っておけば、ギャグマンガはそれでOK』と、(孫曰く)子どもをバカにしてるような事を言う。
そして
「…だから…今回の漫画は…、「うんこ」としかしゃべらない事に決めた!!」
というトンデモ発言をしたのだ。
仰天する孫をよそに、じーさんはノリノリで話を進めていく。
さあ!いよいようんこだらけのマンガが始まるぞ!!
子どもたちよ、大爆笑するがいい!!
内容
※上記の通り、この話は(効果音を含めて)セリフ全てがうんこになっていて、じーさん達が何を言っているのかは理解不能なので、以下は彼らの動向のみを記す。
校長にやってきたじーさん。
食事をしていた校長をじーさんはどこかへ連れていく。
場面は変わって、夜のバーへ。
バーテンダーのゲベ(何故か顔がそのままで、体型が八頭身)が働いていると、じーさんと校長(何故か顔が劇画調で、こちらも体型が八頭身)が客として訪れた。
壁にあるメニュー(当然すべてうんこ)を見せるゲベ。
じーさんと校長は互いに相槌を打つと、二人同時に同一のメニューを選ぶ。
それから酒を飲むじーさんと校長。
談笑していたが雲行きが怪しくなり、じーさんの発言に怒った校長は胸倉を掴み、じーさんを殴ろうとする。
しかし、それをゲベが校長を殴って静止する。
ゲベの突然の行動に動揺するじーさんと校長。
ゲベは突然リアルな顔&マッチョな体型で二人に何かを力説する。
ショックを受けるじーさんと校長。
そして二人は泣き出し、ゲベ(顔がそのままでマッチョな体型)に飛びつく(何故か絵柄と体型が元に戻っている)。
何故こんな話ができたのか
…ここで孫が「やめーっっ!!」とストップをかける。
突然の静止に文句を言うじーさんに対し、
「うるせーよバカ!!」「死ね!!」「完っっっ全に死ね!!」と暴言を吐き、
『今ので子どもたちの人気は上がりまくり』という考えも、
「音速のスピードで下がっとるわ!!」と一蹴する。
そして、どうしてこんな話をやろうとしたのかと聞く。
それに対し、じーさんは溜息をつくと…
「どうやら…、話さねばならんようじゃな…。」
と躊躇いつつ発言。
曰く、今回の話は『あるコトの『記念』で作られた』らしい。
しかし、それを聞いたらガッッッカリするとの事。
それでも構わないから教えるように請う孫に、とうとう折れたじーさんは真実を話す事にした。
あるコトの『記念』それは…
それを聞いた孫は、崩れ落ち
「そんなヤツにかかれてるオレたちってーーーーーーーーー!!」
と、じーさんの言った通りにがっっっかりするのであった…。
余談
- この話を描いた当時、作者は28歳だった。
- ミニコーナー『この本の中で作者が好きな話ベスト3!』では1位にランクインしており、作者は『この時はネーム作業があっという間にできたのをよく覚えている』『いろんな人に聞かれるが 本当に漏らした 』と語っている。
- この話よりも前に収録されている話『でんちでうんちじゃっ!』では、じーさんが『ただでさえ読者の親がイヤがっているのに、これ以上やったらもっとヒドくなる』『つい最近もらったファンレターに「もっとキレイなお話にしてください」と書いてあった(実話)』と発言している(しかし、この話のオチも…)。
- 単行本第2巻に収録されている『雪合戦でボコボコじゃっ!』の扉絵では、じーさんが『作者が自分の部屋でゲロ吐いた』事を校長にバラしている。
- NHKのバラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』では、『何で子どもはうんちが好きなの?』というテーマの解答VTRに(漫画のタイトルは言われなかったが)この話が登場した。