概要
CV:伊東みやこ
何故かきりかぶ小学校にやってきた謎のペンギン。普段はどこにでもいる普通のペンギンなのだが、自在に体を伸ばしたり、実は着ぐるみなのではないかと思わせる、明らかに普通のペンギンではない描写があり、中身はおっさんだったり、怪物やクマだったりと一定しない。正に作中世界の不条理の体現者だが、巨大なライオンのような生物「坂本ボビー」や巨大怪獣となった「高橋シャルロット」、この作品の実質的な主導権を握っている「石関記者」など天敵も数多く存在している。基本的にはボケ役ではあるものの、たまにツッコミ役に回ることもある。
作中では殆どの回で迷惑行為を起こしており、読者から反感を買うような事が多い。また、ペンギンの問題自体がコロコロコミックで連載されているにも関わらず、一度だけ週刊少年ジャンプを持っていた場面があった。
普段は自宅で一人暮らしをしているようだが、+ではなおとの家に引っ越して共同生活を送っているようだ。
弟には木下ロナウドが、ペットにイカのマックスがいるが、ロナウドとの血縁関係は不明。
ちなみに、あのハローキティともコラボしている。
持ちギャグ/必殺技
- ごペンなさい
謝罪を表明するギャグ。この作品で最も有名なギャグだが、相手を怒らせてしまう危険性が高い。また、連載中期頃になるとベッカムが暴力的なツッコミを受けた際にこのセリフを喋る事が定番になった。
ゲーム作品ではガードとしても使用される。
強化版の「超ごペンなさい」は札束を用意して泣き顔で誠意を伝えると言うもの。あまりの誠意に相手はドン引きして許してくれる…らしいが、あくまでこの札束は謝罪用に借りたものである為、仮にこの札束を他人に上げる真似をすればどうなるかわからない。
- すベッカム
ギャグが滑った時に使用するギャグ。目が死んだ表情で大きく体を仰け反らせる体勢が特徴。
強化版の「超すベッカム」は高速で地面を滑るギャグで、高速移動や攻撃手段としての応用もできる為、ゲーム作品では事実上のダッシュに相当する。
- わかりまペン
理解不能の意思表示として使われる。
足を組んだジト目の状態で「さっぱりわからない」状態を示すジェスチャーをするのが特徴。
- ペンどくさい
寝そべってめんどくさいの意思を表明するギャグ。
作中では「息をするのもペンどくさい」と言う用法も存在していたが、そんな事をすれば死んでしまう。
読んで字のごとく。
- THIS IS A PEN
和訳すると「これはペンです」と言う意味の基礎英文。
一応、ペン問世界では「ペン」繋がりでギャグ扱いという設定である。
- くるりんぱ
間違いなくアレのパロディ。ペンギン族の共通奥義で岡本5兄弟や小林ジョニーも使用した。
食べ物のオーラを放つタイプが基本的であり、複数撃ち出したり、他のペンギンと協力する事で食べ物を合成する(作中ではカレーを完成させた)といった応用も可能。他のバリエーションとして電化製品を放つ「新くるりんぱ」、相手の好きな物を放つ「メガくるりんぱ」などが存在している。
- 南極玉
どう見てもアレのパロディ。両腕の間に光球を作り出して敵にぶつける。
小林ジョニーも使用できる事から、作中に登場するペンギン共通の奥義と思われる。
バリエーション
作中では木下ベッカムは変身能力を活かして様々な姿に変身している他、RPG風の世界観を描いた面白大図鑑プレートシリーズでは木下ベッカムから独立した派生キャラクターが次々に登場する。ここでは代表的なもののみ取り上げる。
- ベッカマン
ウルトラマンのパロディキャラ。巨大ヒーローに憧れたベッカムが変身した姿だが、駄々をこねた為に巨大怪獣シャルロットさんにフルボッコにされて敗退した。
強化版にウルトラマンメビウスをモデルとした「ベッカマンX」や偽物の「ブラックベッカマン」などの派生キャラが確認されている。
- ベッカムロボ
家事や勉強をするのが面倒くさくなったベッカムが作り上げたロボットだが、ベッカムの記憶をインプットしたせいで自我に目覚めて家事を押し付けるべく次々に作り上げた結果、200号まで製造されたが、肝心の200号はやる気はあっても失敗ばかりの失敗作だった。
200号に至るまで可愛い女の子型や見るからにロボットではない老年の男性など明らかにペンギンではない外見の個体も製造されている。
その後も2112号まで改良が重ねられるが、いずれも賢そうな見た目に反して、簡単な計算ができなかったり、テレビのザッピングしかできる事がなかったりとはっきり言って性能が低い個体ばっかりである。
主に作中でベッカムロボと呼ばれる個体は赤とグレーのツートンカラーで構成された17号を指す。
- 勇者ベッカム
面白大図鑑プレートシリーズの主人公。ペンギン王国を救うべく勇者となった。
当初は勇者として未熟で臆病な面が目立っていたが、戦いを経て進化を繰り返していった。
魔界軍討伐後はペン王国とギン帝国に別れたペンギン王国を救うべく未来に飛んだ。
師匠には元魔界軍の闘将ベッカム、兄弟には未来に飛ばされていたベッカムR/L/Cがいる。
勇者ベッカムX→勇者ベッカムR→勇者ベッカムZ→勇者ベッカムV→勇者ベッカムF→勇者ベッカムQ1/Q2→正義勇者ベッカムQ→勇者ベッカムPの順に進化した。
- スーパー勇者ベッカム
面白大図鑑プレートシリーズの重要キャラクターで、ペンギン王国に伝わる伝説の勇者。
勇者ベッカムの強化版ではない別人で、シャドーベッカムを名乗り、ペンギン魔界に潜入していた。
スーパー勇者ベッカムR→スーパー勇者ベッカムF/スーパー勇者ベッカムGの順に進化した。
- 八剣士
炎/氷/風/雷/星/緑/鋼/光の8属性を司る剣士。当初は炎から風までの剣士を総称した「三剣士」という枠組みであり、これに元魔界軍である雷のベッカムが加わった事で新たに「八剣士」と言うグループが設定された。
三剣士が合体すると「ミラクルベッカム」、八剣士が合体すると「ウルトラベッカム」という最強形態に変身する。
彼らのうち、炎と氷が子孫を救うべく100年後の未来へ渡った。
- 七星のベッカム
面白大図鑑プレートシリーズをベースとした「ペンギンの問題X」に登場する7人のベッカム。
流星/力星/花星/幻星/守星/闘星、そしてフェニックス帝国の創始者フェニックスベッカムの正体である光星のベッカムの7人で結成されており、彼らの力を木下ベッカムに結集させる事で「天空のベッカム」が誕生する。
また、光星のベッカム以外は伊東みやこ女史ではなく、別の声優が声を当てている。
- キングベッカム
ペンギン王国で最も偉大な王。
サターンベッカムの侵略に頭を悩ませていたが、勇者達の活躍を受けて遂に戦場に参戦する。
息子に王子ベッカム、娘にプリンセスベッカムがいるが、肝心のプリンセスが参戦しようとした時期には戦いは終わっていた…。
キングベッカムF→キングベッカムVの順に進化。
- デビルベッカム
勇者ベッカムのライバルで面白大図鑑プレートシリーズのもう一人の主人公とも言うべきキャラクター。
非常に狡猾な性格をしており、魔界軍を乗っ取る事を目論んでいたが、勇者達の活躍で魔界軍が壊滅すると今度は未来世界でギン帝国の幹部「ベッカム将軍」を名乗ってペン王国を相手に侵略を開始した。
デビルベッカムX→デビルベッカムXX→デビルベッカムXXX→デビルベッカムD→ベッカム将軍→デビルサターンベッカムの順に進化。
- サターンベッカム
ペンギン魔界の魔王で第一部のボス。
ペンギン王国を侵略を目論見、進化や改造を繰り返していくも徐々に理性を失っていき、最期は勇者ベッカムらに討ち取られたが、未来編ではまさかの復活を遂げ、デビルベッカムと合体して勇者ベッカムらに力を貸す。
サターンベッカムF→サターンベッカムM→サターンベッカムC→デビルサターンベッカムの順に進化。
- 三悪人
魔界軍幹部の呪/闇/魔の3人で構成された悪人ユニット。極悪人である事には違いないのだが、漫画版では、根っからの悪人ではないキャラクターとして描かれている。
合体する事で地獄のベッカムと言う恐ろしい姿に変化するが、その後何らかの形で元に戻ったようで、どこかへ去っていった。
100年後の未来では彼らの後継ポジションである三魔人がギン帝国の幹部として登場している。
- 六魔将
ジャイアント/コブラ/サイクロプス/天才ドクター/バイオレンス/グレートの六人で構成された魔界軍の幹部。「ペンギンの問題X」で登場する。
フェニックスベッカムを倒すほどの戦闘力を持っており、サターンベッカムの命令でパラレルワールドを侵略していた。
- カラフル11
100年後の未来で活躍する11色のベッカムで構成されたヒーローチームだったが、ペンギン王国がペン王国とギン帝国の二つに分裂してからはメンバーの一部が帝国に引き抜かれて敵対する羽目になってしまうが、メンバーの一人であるブルーベッカムの裏切りに際し、10人のメンバーが再結集、合体形態「レインボーベッカム」として立ち向かうが、逆にブルーに取り込まれて「レインボーベッカム完全体」となってしまい、ラスボスとして勇者達の前に立ち塞がる。
ペン王国側のメンバーはレッド/グリーン/オレンジ/ブラウン/ピンク/ホワイトの6人、ギン帝国側のメンバーはブルー/ブラック/イエロー/パープル/グレーの5人となっており、それぞれが三悪人と八剣士の子孫である。
各メンバーにはペンギンモンスターという動物型のロボットが配備されている。
関連タグ
100%パスカル先生:主人公のパスカル先生の中に入っていたことがある(アニメ第1話にて)