概要
アニメ『シムーン』 は、スタジオディーンが制作で、テレビ東京系にて2006年4月から同年9月まで放送された。全26話。
漫画『Simoun」』は、速瀬羽柴作画により「コミック百合姫」Vol.3から連載された。全1巻。
用語
異世界が舞台である事を強調するためか、独自の用語が大変多い。
コール・テンペスト
コールとは飛行中隊の意味。つまりテンペスト飛行中隊。本作の主人公達が所属する。名実ともに宮国最強の部隊。
パル
シムーンに乗り込む巫女二人のペアの事。シムーンは同じ機体でも、乗り込む巫女同士の相性によって性能が違ってくる。相性が合う組み合わせは固定のペアを組む。
ヘリカル・モートリス
シムーンにも使われている動力源。ただし原理は不明。いわゆるロストテクノロジー。オリジナルはシムラークルム宮国の領土内の遺跡からしか出土しない。宮国ではレプリカを作製し様々な物に利用しているが、シムーンはレプリカのヘリカル・モートリスでは動かず、オリジナルを使う必要がある。シムーンの飛行描写などから、慣性や重力をコントロール出来るのではと思われる。
テンプスパティウム
宮国で信仰されている神。
シヴュラ
テンプスパティウムに仕える巫女。シムーンに乗って神事を行なう巫女を特にシムーン・シヴュラと呼ぶ。本来はそれなりの家柄の娘でないと巫女になれない。だが戦況が悪化するとそうもいってられず、アーエルやマミーナの様に「巫女になれない家柄の出身でも、シムーンを動かせる先天的資質を持っている」者が抜擢される様になった。
リ・マージョン
シムーンのアクロバット飛行によって空に描かれる紋章。テンプスパティウム神に対する祈りであり、シムーン・シヴュラの行なう神事。ただしリ・マージョンの中には魔法の様な現象を起こす物もあり、兵器として戦場へと駆り出される事となった。紋章を描いている途中で敵の攻撃などで航路が乱れると効果は発揮されず、最初からやり直しになる。
翠玉のリ・マージョン
「描ききった者は別の世界へ行ける」とも伝えられる究極のリ・マージョン。ただし本来はどういう効果があるのか分かっていない。成功失敗に関係なく事後に重大な影響を及ぼす事が多い。
アルゲントゥム礁国
宮国に侵攻した隣国。宮国とは違って科学を発展させた工業国家。後に嶺国と同盟を結ぶ。
プルンブム嶺国
宮国に侵攻した隣国。冬は凍死者が出る極寒の地。アニムス神を信仰する宗教国家で、宮国に似ている所が多い。アニムス神はテンプスパティウムと同一神であるという説が作中世界で有力。
ストーリー
大空陸という名の世界では、人類は全て女性として生まれ、17歳になった時、自らの意思で性別を選んで成人する。宗教国家のシムラークルム宮国には、人々の信仰の対象である神テンプスパティウムに使える巫女達は聖なる遺物ヘリカル・モートリスを搭載した飛行艇シムーンを操る。その力を手中に収めようと、隣国が攻め入ってきた。巫女達は国を護るため戦士となり、終わりなき戦いは続いていた。
登場人物
コール・テンペスト
その他
主題歌
オープニングテーマ
「美しければそれでいい」
作詞・作曲・歌 - 石川智晶 / 編曲 - 西田マサラ
エンディングテーマ
「祈りの詩」
作詞 - ああ / 作曲 - takumi / 編曲 - 鈴木Daichi秀行 / 歌 - savage genius