氷雪のユウゼイクス
ひょうせつのゆうぜいくす
概要
宇宙虐滅軍団ウォースターの一員で、惑星のモンス・ドレイクによって招集されたガリュース星人。体のあちこちに雪の結晶の意匠が見られる白いユスリカの様な姿をしており、背中の羽根は特にそれらしく見える。
その名の通り冷凍能力の使い手で、体内で生成した冷気を胸部と四肢に備わった強力な冷却器官によって増幅し、エネルギーに変えて肩の噴射口から大量の雪や氷などを噴射する事で周囲を氷雪の世界に変えてしまう。尚、雪の結晶を思わせる形状をした背中の羽根は冷気の温度を調節する為に身体に備わった機構であり、同時に弱点でもある為に羽根を破壊されると大ダメージを負ってしまう。
劇中での活躍
自身の冷凍能力で地球を氷雪の星にすべく街や人を凍らせて回っていると、そこへアグリとモネのランティック兄妹が駆け付けた為に交戦する。
自身を子供扱いするアグリに一人前と認めて貰おうと、無謀にも単身立ち向かうイエローを同様に子供扱いしてロックラッシュを弾き返し、更には彼女の足を負傷させるが、そこへ参戦したブラックから片方の羽根を攻撃された為、その場は止む無く撤退。
その後、再び任務を遂行すべく強烈な冷気で広範囲を凍らせるユウゼイクスだったが、モネが持っていた羽根の欠片が光り出し、自身が行動している事を彼女に気付かれてしまう。
凍り付く街の中でユウゼイクスを見つけたモネは「ユウゼイクス、あたしと勝負よ!」と啖呵を切るが、ユウゼイクスは「お前、たった一人で?笑わせるな!!」と冷凍波をモネに浴びせて高笑いする。負けじと変身して応戦するイエローだったが、先の戦いで足を怪我した事もあってあっと言う間に追い詰められ、止めを刺されそうになる。
そこへレッドとブラックが駆け付けて一撃を見舞うと、更に遅れてピンクとブルーも駆け付ける。心配する4人に対して「放して、いいからあっちいって。こいつは私が倒すんだから!」と尚も意固地になるイエローだったが、「お前が強いのは分かってる!」と前置いた上で「でもこいつは俺達2人……いや!5人の敵だァッ!!」と叫び、皆で力を合わせる事を諭す。
こうして心を1つにしたゴセイジャー達の猛反撃がここから始まる。最初に先陣を切ったレッドがツイストルネードのカードで竜巻を起こし、ユウゼイクスの冷凍波を防ぐと続け様に「レッドブレイク!」、「ブルーチェック!」とレッドとブルーが斬撃を喰らわせた。
更にブラックがピンクに援護を頼み、正面からピンクトリックを撃って自身は背後からランディックアックスでユウゼイクスに斬り掛かる。それでもまだ余力を残すユウゼイクスはブラックを弾き飛ばすが、ここでピンクがロックラッシュのカードを天装。イエローショックで大ダメージを受けた所へ止めのゴセイダイナミックを受け敗北した。
だが直後にビービ虫に噛み付かれて巨大化。ゴセイグレートに対して吹雪で応戦するが、ランディックのヘッダーコンビアタックで胸部と両足を負傷した為に吹雪を止められ、そのままグレートストライクを喰らい爆散するのだった。
余談
名前と出身星の由来は遊星からの物体X、そしてヒョウガユスリカである。
『遊星からの物体X』は極寒の南極が舞台となる為、そこから名前の由来になったと思われる。
また、ヒョウガユスリカはその名の通り氷河に生息する昆虫で、マイナス16℃でも活動可能な性質持つが、逆に掌に乗せると手の体温に耐え切れず動かなくなる為、まさしく氷属性の昆虫怪人には持って来いのチョイスだと言える。
声を演じる安元氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となった。