概要
爬虫綱有鱗目ヘビ亜目ボア科に属する大蛇の一種。メキシコ南部からアルゼンチン北部に分布する。全長1~4.5m。
アメリカ大陸を代表する大蛇の一種で、体の大きさも体色も地域によって様々である。
ボアは様々な所に生息していて、森林から人家近く、更に泳ぎも上手く河川や小川など、水の近くで多く見られる。主として夜間に活動するが、昼間も活動する。
半樹上性で、木にもよく登るが、体の大きいものは地上で生活することが多くなる。また、地上では中型の哺乳類の巣穴を占領しているようなこともある。
食べ物は主にイグアナ等の大型のトカゲや小型~中型のネズミ等の哺乳類、鳥類等の餌を食べて生活している。
ニシキヘビ等とは異なり、卵胎生で、繁殖は乾季の4~8月頃に行われる。一夫多妻と言われているが、雌雄共に複数のものと交配するとも言われている。
交尾中には雄が自らの「爪(正確には足の痕跡)」を用いて雌を刺激する。この際には擦る音がするが、これは1.8メートル離れた位置でもはっきり聞こえるレベルの音量である。(なおアミメニシキヘビ等では60センチ程度にしか届かない)
生息地の気温に応じて、5~8ヶ月程の妊娠期間があるが、雌は一度に20~60匹、平均すると25匹ほどの子ヘビを産む。
生まれたばかりの子ヘビの全長は35~65cm程で、平均すると50cm程度の大きさがある。子ヘビは完全に発達した状態で生まれ、雌雄共に2~3年、遅くても4程で性成熟する。成長は早く、数年で親と同じ大きさに成長するが、その後はゆっくりと成長する。
日本ではペットとして飼育されている。
ただし、2020年6月1日より動物愛護法の改正により特定動物の個人の愛玩目的での新規飼育が禁止されたため、現在一般人が新しく飼育を始めることは不可能。