コルド大王
こるどだいおう
概要
フリーザ一族の長で、宇宙最強の一族を自称している。フリーザ軍の影の首領でもあり、家族やコルド直属の部下など、ごく限られた者たち以外はその存在を知らなかった。
フリーザ一族は複数の変身能力を備えた変身型種族で、変身する度に戦闘力が大幅にはね上がるが、コルド大王は息子と違い普段から身体を慣らすために第2形態を保っており、作中で披露していたのは第2形態のみで、第1・第3・第4形態は未登場。
顔にシワがある。
顔にシワがある。
戦闘ジャケットには大王らしく独自のマントをつけている。
原作者・鳥山明先生によると、コルドはとある惑星の少数民族の宇宙人だったフリーザ一族の王族中から突如現れた異常な戦闘力と残忍性を持った突然変異体で、それ以降宇宙最強の一族を自称しているものの、個体数の少ない一族の中で桁違いの強さを誇っているのは突然変異体であるコルド大王とその性質を受け継いだ王子・フリーザの二人だけであるとされている。
この設定を踏襲したドラゴンボールゼノバースシリーズでは、彼ら以外のフリーザ一族が登場しているが悪人ではない。
なお『ドラゴンボールZ』の劇場版ではアニメオリジナル設定として、もう一人の息子・クウラが登場している。
本名は「コルド」だが多くの媒体で「コルド大王」表記が使用されている。
名前の由来は英語で「冷たい」を意味するcoldから。
活躍
「人造人間編」プロローグに登場。
瀕死の状態で宇宙空間を漂っていた息子を助け、メカフリーザへと改造。孫悟空を倒すため共に地球に来襲したが、未来からやって来たトランクスに行く手を阻まれる。彼の手によりフリーザが殺された後、トランクスを養子に迎え新たな息子として懐柔しようとするも拒否される。コルドは息子を容易く斬った剣がトランクスの最大の強みと思い込み、剣に興味を示した振りをして見せてもらい、隙を突いてトランクスに斬りかかる。案の定敵わず、命乞いする間もなく心臓を気功波で撃ち抜かれ死亡。挙句死体はバラバラに吹っ飛ばされた。
前章で死闘を繰り広げたフリーザの父親と言う鳴り物入りで登場したキャラだが、その強烈な出落ち振りからドラゴンボールでも有数のネタキャラとしてファンに愛されている。
とはいえ戦闘力そのものは、登場した時点でフリーザ・超サイヤ人（悟空・未来トランクス）以外では比肩する者のないレベルであり、その細胞はスパイロボットに回収され、セルの肉体構成にも使われていた。トランクスが改変しない世界では、親子共々超サイヤ人になった悟空によって倒されていたらしい。
フリーザより強いかは曖昧で大全集ではフリーザより劣るとの表記があるが、アニメではベジータが「フリーザによく似たフリーザより遥かに大きな気」、ゲーム『Sparking! METEOR』の公式サイトや攻略本では息子達を上回る実力を持つと表記されている。
原作ではフリーザが「ボクにホコリを付けたのは親以外ではキミが初めてだよ」と述べている。
アニメではフリーザをナメック星まで助けに来たり、ナメック星と共に死亡したのではと口にした部下を睨み付ける、フリーザを倒した者を自らの手で討とうと決意する、トランクスの気功波で心臓を貫かれても即死せず、「星を与える」と見苦しく命乞いするシーンなどが描かれた。
同じくアニメでは死後の様子も描かれ、あの世一武道会編では他の悪人達と一緒に地獄で暴れ回っていたが、パイクーハンに重い一撃をもらいダウンしている。
劇場版『復活の「F」』では、魔人ブウと破壊神ビルスを恐れフリーザに手を出さない様、忠告していた事が明らかにされた。
ソルベからパパフリーザ様と呼ばれており、ソルベは彼も生き返らせようか考えたが、その間にピラフ一味が願いを叶えてしまった事で生き返れなかった。またソルベはフリーザに次回のドラゴンボールの使用で復活を提案したが、彼からは「偉そうだからパパの復活はしなくていい」と却下されてしまった。
ちなみにパンフレットによるとコルド本人は地獄にいるらしい。
続編、劇場版『ブロリー』では『復活の「F」』での戦いで軍の戦闘員が全滅してしまったため、コルドがトップであった時代から軍に属していたレモやキコノ、ベリブルなど非戦闘員の古参兵達が目立つようになっていた。
回想シーンにおいては生前のコルドが登場しており、フリーザ軍はコルドが作ったコルド軍を引き継いだものである事や、ドドリアやザーボン、ギニュー特戦隊などはコルドがトップであった時代から軍に属していた古参兵、サイヤ人達もコルドによって支配下に置かれたなどが明かされた。