まんが家は
三日徹夜、座り込み一ヵ月、一日半の絶食ぐらい
覚悟しなければ
(鈴木光明『少女まんが家入門』寄稿より)
1967年に別冊マーガレットでデビューし、以後少女漫画で活躍。
概説
未完の「ガラスの仮面」が代表作だが、ホラーやオカルト系の短編も名作多数。
1982年に「なかよし」で短期連載されたミステリー漫画『妖鬼妃伝』で、第6回講談社漫画賞を受賞。
生前は和田慎二と親交が深く、何度かコラボレーションを行っている。なお、その一環から(作品内で)神恭一郎と麻宮サキに逮捕されたことがある。
終わらない連載
1975年に「花とゆめ」で連載がスタートした「ガラスの仮面」がなかなか終わらないことで非常に有名。
しかも単行本化にあたっての大幅な加筆・改変作業も多く、ただでさえ遅れている刊行ペースがますます遅れがちである。
さらに美内自身が元々関心のあったオカルト世界にすっかりハマってしまい、精神研究団体(実質的宗教)を立ち上げ教祖となったことから、神との交信に忙しくなり連載は度々長期中断することに。
長らく続きを待ち続けているファンを嘆かせている。
連載初期からリアルタイムで読んでいるファンの高齢化も深刻化しており、自らの弟子(アシスタント)たちが独立後に描いた作品内ですら「先生つづきを描いてください」「先生が(『ガラスの仮面』の)続きを描いてくださるなら、自作を辞めて(自分で打ち切って)でも手伝いに参ります」とネタにされる始末で、それらも含めてファンたちの「私の目の黒いうちに完結してくれ」との嘆きは、日本のみならず海外からも寄せられているそうである。