概要
美内すずえによる日本の漫画作品。
主人公・秋本つばさが親友・山口達子と、偶然から地下鉄巴線「角宮」駅に降りて、駅に直結している帝国堂デパートで開催された人形展に入ったことで、事件に巻き込まれるミステリーホラー。
日本人形によるトラウマ注意。
登場人物
主人公と協力者
秋本つばさ
本作の主人公。中流家庭育ちのごく平凡な少女だが、親友ターコの死に隠された謎に気付き、やがて妖鬼妃と久秀の戦いに巻き込まれていく。
秘密を探るために夜のデパートに忍び込むなど、大胆で行動力がある。
九曜久秀
ターコの事件を調べるうちにつばさが知り合った盲目の美青年。目は見えないが直感に優れ、健常者と変わりなく生活できる。
その正体は平安時代に妖鬼妃の出現を予言した祈祷師の末裔。先祖代々、妖鬼妃一門と死闘を繰り広げてきたが、現在は久秀が最後の一人である。妖鬼妃に対抗すべく、霊能力を磨いてきていて、その力は本物。
良家の子息だが、使命を全うすることのみを考えているため女性に無関心で、跡取りを期待するじいやを嘆かせている。
倉本
久秀の家庭教師兼ボディーガード。久秀と共に妖鬼妃一門のことを探っている。
スーツに黒眼鏡で怖い印象を与えるが、久秀にとても忠実で、つばさたちに対しても優しく接する。
久秀とはテレパシーで通じており、サポート役として活躍する。
久美
つばさとターコの同級生で友人。ターコの死を悲しみ、つばさと共にターコの死の真相を調べることになる。
つばさと一緒に夜のデパートに忍び込むなど、友情に厚い元気な少女。
じいや
九曜家のじいや。久秀の女性への関心の無さに九曜家の行く末を案じている。訪ねてきたつばさと久美のために久秀が外出をやめたことを知り、号泣して喜んだ。
山口達子
通称「ターコ」。つばさの小学校時代からの親友。
母親の誕生日プレゼントを買いに訪れた帝国堂デパートで、忘れ物のバッグを取りに行ったきり行方不明になり、5日後、地下鉄にはねられて死亡する。
帝国堂デパートの関係者
河野
帝国堂デパートの主任を務める男性。
ターコの遺品を探すつばさたちを追い払おうとして「プレゼントならまた5階で買えばいいだろう」と口走り、つばさたちにターコの死が事故でないと気づかせることに。
永遠子
帝国堂デパート社長の令嬢で絶世の美少女。養女だが、社長から溺愛され、次期社長の座を約束されている。
その他
藤原道長
名前のみ登場。かつて妖鬼妃に気に入られて、彼女の妖力で異例の出世をとげたが、彼女を裏切ってしまったために、報復として呪いを受けて苦しみぬいた挙げ句に非業の最期を遂げたとされる。
妖鬼妃
古の魔神「阿黒王」の妃。魔の勢力を人間界に広めようとこの世に生まれた存在。