クワガタムシのグループ群のひとつ。
中国、東南アジア、インドなど、アジアの広範囲に分布している。
大アゴが大きく、鹿の角のようになっているのが特徴。
系統的にはノコギリクワガタやフタマタクワガタに近く、生態面にも類似点が多く見られる。
奇抜な大アゴと背中の模様から、そこそこの人気がある。
一部の種類は甲虫王者ムシキングシリーズに参戦している。ゲーム内では性格がディフェンスタイプに設定されているため、温厚な性格だと誤解されがちだが、現実には近縁のノコギリクワガタやフタマタクワガタのように気性が荒いことが多いので注意。ただし喧嘩が長引くのを嫌い、長期戦になりそうになったら身を引く一面もある。
主なシカクワガタ
アマミシカクワガタ
奄美大島と徳之島に生息する。日本に生息している唯一のシカクワガタ。
シカクワガタ(基準種)
中国からインドまで生息する。この仲間の基準種。
亜種に台湾生息のタイワンシカクワガタ、タイ生息のスペキオススシカクワガタ(スペキオシスシカクワガタ)、ベトナム生息のボイレアウイシカクワガタなどが存在する。
甲虫王者ムシキングにはスペキオシスシカクワガタが参戦している。(旧)つよさ100→(新)N。必殺技は「(スーパー)ランニングカッター」→アダー完結編以降は「(スーパー)ロデオ」。性格は旧作ではディフェンスタイプだったが、新作では(階級Nのムシの中では比較的好戦的であるため)バランスタイプに変更されている。
ディディエールシカクワガタ
メイン画像のクワガタ。マレー半島に生息するシカクワガタ属最大種。大アゴの湾曲と個体によっては羽が赤みがかることが特徴。
甲虫王者ムシキングに参戦している。詳細は当該記事を参照。
オオシカクワガタ(ウエストウッドオオシカクワガタ)
ネパール、ブータン、インド北部に生息。ファンの間ではウエストウッディとも呼ばれる。光沢のある黒一色の体が特徴。
日本への入荷は少なく、飼育は難しいとされる。
以前はシカクワガタ属であったが、最近は1属1種の「オオシカクワガタ属」として分類されている。
新甲虫王者ムシキングに参戦している。旧作未参戦の甲虫としては初の新規参戦となった。階級はSR。必殺技は「オオシカスクリュー」。性格はディフェンス。
なお「激闘1弾」では「オオシカクワガタ」から「ウエストウッドオオシカクワガタ」に名義が変更されるほか、SSRに覚醒する。覚醒後の必殺技は「アヴァランチスクリュー」。
マキシカクワガタ
ベトナムに生息。セアカフタマタクワガタに似た外見をしておりシカクワガタらしくない。こちらも1属1種の「マキシカクワガタ属」に分類されている。
ザウテルニセシカクワガタ
別名チュウゴククロツヤシカクワガタ。中国に生息。小さくて身体が黒光りしている。ベトナムに近縁種のオーベルチュールニセシカクワガタが生息している。