「ウルフリックに死を!王殺しの悪党!」(吟遊詩人の歌『侵略の時代』より)
「ウルフリック万歳!我らが上級王!」(吟遊詩人の歌『迫害の時代』より)
概要
CV:乃村健次
ウルフリック・ストームクロークとは、『スカイリム』のキャラクター。
上述の歌のおかげで「ウルフリック西尾」という呼び方が存在する。
スカイリムのホールド(行政区分)の一つ、イーストマーチを統治する首長(ヤール)。拠点は首都ウィンドヘルム。
反帝国軍である「ストームクローク」の指導者。強力なノルドの戦士で、「スゥーム」ことシャウトの使い手でもある。ただし彼自身はドヴァキンではなく、長年の修業の結果シャウト「揺るぎなき力」を取得している。
サルモールによるタロス信仰禁止および迫害が続く状況を憂いて帝国に反発。最も帝国の影響が強いホールド、ハーフィンガルの首都ソリチュードに行き、全首長の頂点に立つ上級王(ハイキング)トリグを殺害した。
これがきっかけでスカイリムは内戦状態へと突入したため、その行動には賛否両論がある。
主人公とはオープニングで、ヘルゲンに護送中の荷車の中で出会う。
この時はシャウト対策のためか、前手の拘束の他に猿轡を噛ませられていた。
その後アルドゥインの襲撃に紛れて脱出し、ウィンドヘルムに帰還。本格的に帝国との対決姿勢を強めていく。
英雄か逆賊か
冒頭に引用されたように、吟遊詩人の歌でも、地域によってその描かれ方は正反対である。
ソリチュードを始めとした帝国側を支持するノルド(帝国派)の間では、野心の為に上級王を弑逆しスカイリム内戦を起こした逆賊と見なされている。
しかし逆に、帝国がサルモールに従属してスカイリムを見捨てると疑っているノルド(ストームクローク派)の間では、残された唯一の希望として、英雄もしくは真の上級王と見なされている。
トリグの殺害についても、ストームクローク派からは「ノルドの慣習にのっとった一対一の戦い」であるとしており、逆に帝国派からは「上級王を殺害して逃走した殺人者」という評価をしている。
ウィンドヘルムでの治政は、徹底したノルド至上主義。
一応町の中には他の種族もいるにはいるが、ノルドと比較すると生活・労働・居住などあらゆる面で冷遇されている。
モロウウィンドからの難民であるダークエルフ(ダンマー)は「灰色地区」と呼ばれるスラムに押し込められ、アルゴニアンに至っては町の中に入る事すら許されず、安い賃金で港湾での仕事に従事させられている。
サイドクエストである帝国VSストームクロークの「内戦」クエストにおいては、彼に忠誠を誓い帝国をスカイリムから追い出すか、帝国に忠誠を誓い彼を反逆者として倒すかを選ぶこととなる。
その他
- 上級王トリグの妻であるエリシフ首長によると、殺害前の評価として、「トリグはウルフリックを評価しており、もしウルフリックがトリグに直談判でスカイリムの独立を訴えていたら応じていたかもしれない」としている。