打ちて尚、凪ぐ――
※本記事は、現時点では単行本(公式スピンオフコミックス)に収録されていない内容を取り上げているため、ネタバレ注意です。
そのため、未読及び発売日(2020年12月4日)まで楽しみな方は自己責任で閲覧をお願いいたします。
概要
正式名称は『鬼滅の刃 冨岡義勇外伝』(作画担当:平野稜二)
その名の通り冨岡義勇を主人公とした「鬼滅の刃」のスピンオフ。
アニメ版の放送開始に合わせ、週刊少年ジャンプ2019年18号と19号にて前後編で掲載された。
時系列的には、彼が竈門炭治郎と禰豆子と最初に出会った少し後、炭治郎が鱗滝の下で修業している間の話である。
ストーリー
鬼殺隊の柱として日夜、鬼の討伐をこなす冨岡義勇。
そこへ鎹鴉がやってきて、北の雪山で鬼の被害が出ているから討伐へ向かうように伝令される。
目的地である雪山にある北の宿場。そこには、非番である胡蝶しのぶが薬屋に材料を仕入れに来ており、村人たちから「人食い熊」の話を聞いていた。
その時、外から怒鳴るような声が聞こえてきたため様子を見ると、猟銃を持った若い女性が村の人達から叱られていた。
しかし、その女性も負けない剣幕で大人達に抵抗しており、意地でも山に向かおうとする。
しのぶは村人からその女性の名前「八重」と、彼女が親の仇をとるために山で人食い熊を撃とうとすることを聞いた。
八重はいつも通り制止を聞かずに猟銃を持って山に向かおうとするが、村に到着した義勇によって阻まれてしまう。
仕方なく八重は事件の重要参考人として、彼女に話を聞きに来た義勇に当時の話をするのだった。
彼女の話によると、襲ってきたのは鬼ではなく熊であったという。
しかし、義勇は「何故彼女が熊に対する仇討ちをわざわざ夜に一人で行うか」を怪しく思い、更に問い詰めるが八重はバツが悪そうに去っていく。
その夜、彼女は相棒の犬「タロ」と共に雪山へと入っていき……。
登場人物
この物語の主人公であり、鬼殺隊の水柱。
鬼殺隊のトップである「柱」の一人で実力は申し分ないが、常に無表情なことと口下手が災いして対人関係に難あり。今回も惨殺事件が起きたばかりの村で刀を脇に置きながら(見せつけながら)「政府非公認の組織です」と答えてしまう。「私はテロリストです」と言っているに等しく、当然ながら直後にお縄となった
鬼殺隊の蟲柱であり、蝶屋敷で薬学に精通した女性。
元々非番だったが薬の材料を仕入れに来た村で、偶然にも義勇が事件の犯人と勘違いをされているところを発見し、村人達の誤解を解いたことをきっかけに事件の解決に付き合うことになる。
- 八重
本エピソードのヒロイン。
義勇としのぶが向かった村で出会ったマタギ見習の女性であり、勝気な性格。
人食い熊を親の仇として追い続けている。
- 八重の父
八重の育ての親で、彼女にマタギの技も教えた。
ある日から山の中で行方不明になっており、一行から変わり果てた姿で発見される。
余談
- 平野氏は「ジャンプ+」にて鬼滅の刃のアニメの放送に連動した『きめつのあいま』も連載していた。
- 単行本「公式スピンオフコミックス」は原作最終巻と同じ2020年12月4日発売。『きめつのあいま』及び『煉獄杏寿郎外伝』も合わせて収録される。
関連タグ
煉獄杏寿郎外伝(公式スピンオフ漫画第二弾)
煉獄零巻(スピンオフ繋がり)