概要
CV:土井美加
演:蒼井優(実写映画)
演:大湖せしる(Daigo Seshiru)(宝塚歌劇・雪組公演)
演:愛原実花(2018年新橋演舞場・大阪松竹座公演)
身長166cm、体重45kg。当時としてはかなりの長身女性。
安政4年(1858年)12月生まれ。血液型B。初登場22歳。
一人称は「私」で、明治時代の女性らしく女性語で喋る。
西洋医学を学ぶために家族総出で脱藩するほど医学に心血を注いだ名医・高荷家の生き残り。
会津戦争で父・隆生を亡くし、母と兄2人とも戦争の混乱で生き別れてしまい、家族の消息を探るため上京し、ある医者のもとで助手として働いていた。しかし、その医者は悪徳商人の武田観柳と組んで新型の阿片『蜘蛛乃巣』を密造しており、やがて両者の対立から医者は観柳に殺され、『蜘蛛乃巣』の製造方法を知る恵が代わりに阿片作りをさせられていた。
観柳の屋敷から脱走後、逃げ込んだ先で出会った緋村剣心達に助けられ、神谷道場に匿われることになる。
しかし、観柳から「戻ってこなければ神谷道場を焼き討ちする」と脅されて観柳の屋敷へ戻り、死を覚悟し短刀で自ら観柳を討とうとするが、護衛を行っていた四乃森蒼紫に阻止される。その後、逆に蒼紫から短刀を投げ渡され、過酷な拷問を受ける前に自害を勧められた。
剣心らの奮闘によって助け出されるが、浦村署長率いる警官隊に逮捕された観柳が恵の罪を暴露して道連れにしようとする。だが剣心が庇ったため署長も恵を見逃した。アニメではこの展開はなくなり、「観柳の言うことなんて誰も信じない」として密かに警官隊の目を逃れて屋敷を後にする結末になった。
罪を償うために小国玄斎の診療所で働くことになり、人々を救うことに一生を捧げると決意する。
なお、世間的には有罪にならなかったものの、政府の官僚からは薄々怪しまれていたようであり、のちに上述の罪を持ち出される形で政府側が剣心に志々雄の抹殺を命じた際には「取引の材料に使われて剣心の枷になるぐらいなら死刑台を選ぶ」と啖呵を切っていた。
料理は得意で、大量のおはぎをつくった際は剣心・薫・弥彦から大いに褒められ「美味しい」と食された。薫の料理に文句を言わない弥彦でさえも「恵が料理を作る」という理由で神谷道場への宿泊を許可している。
気丈な性格で、高飛車かつ蓮っ葉な物言いで言語の訛りを隠している。
怪我人が山ほど出る漫画なため、戦闘のアフターケアを行うのはいつも医学・薬学の知識がある彼女である。特に相楽左之助に対しては「大概にしなさいよ」、「馬鹿の亜細亜王者」などと忠告している。
医者としての経験上、剣心の身体の異変を最初に指摘し、雪代縁の狂経脈の正体を見破った。人誅編の後、医者不足に悩む会津へと帰郷、赴任する。「春に桜」では久しぶりに剣心たちのいる東京を訪れており、以前と比べると落ち着いた印象となっている。
神谷薫&斎藤一曰く「女狐」で、頭に狐の耳がついたデフォルメ姿も登場している。
剣心を「剣さん」と呼んでおり、最初は観柳から逃げるために利用するつもりだったが、やがて彼が本気で自分を守り抜こうとしていることを知って好意を寄せるようになる。
観柳との一件後は剣心にアプローチしつつも、恋敵ながら彼が大切に想っている薫を支えたり、からかってちょっかいを出したりしている。最終的に剣心と薫の仲を認め、身を引いている。
なお、アニメでは剣心に惚れているという設定はない。
ちなみに、読切版では薫&弥彦の実の姉という設定だった。観柳は元弟子で道場の乗っ取りを企てている敵という設定。
カップリングについて
作者の和月伸宏曰く「絵的には蒼紫とお似合い」「性質的(性格ではない)には左之助とお似合い」らしい。
余談
今でもそこまで多くない女医であるが、明治時代初期では更に顕著であった。ちなみに現実世界の日本で初めて医師国家試験を合格した女性は萩野吟子という方(1851年生まれ)で、明治18年に医師免許を取得した。