ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

CV:土井美加 (1996年版)/ 大西沙織2023年版

演:蒼井優(実写映画)

演:大湖せしる(Daigo Seshiru)(宝塚歌劇・雪組公演)

演:愛原実花(2018年新橋演舞場・大阪松竹座公演)

概要

会津出身の美人女医。西洋医学を学ぶために家族総出で脱藩するほど医学に心血を注いだ名医たる高荷家の生き残り。

安政4年(1858年)12月生まれ。血液型B。初登場22歳。一人称は「私」。

身長166cm、体重45kg。当時としてはかなりの長身女性

神谷薫斎藤一曰く「女狐」で、頭に狐の耳がついたデフォルメ姿も登場している。

気丈な性格で、高飛車かつ蓮っ葉な物言いで会津訛りを隠している。剣心には些細な訛りを気づかれて出身がバレてしまった(新アニメでは無意識に方言を口にしてしまったためにバレるという分かりやすい流れになっている)。

料理は得意で、大量のおはぎをつくった際は剣心、薫、弥彦から大いに褒められ「美味しい」と食された。薫の料理に文句を言わない弥彦でさえも「恵が料理を作る」という理由で神谷道場への宿泊を許可している。

読切版では薫&弥彦の実の姉という設定だった。観柳は元弟子で道場の乗っ取りを企てている敵という設定(ただしこの時は西脇という名前だった)。

作中の動き

会津戦争で父の隆生を亡くし、母と兄2人とも戦争の混乱で生き別れてしまい、家族の消息を探るため上京して、ある医者のもとで助手として働いていた。しかし、その医者は悪徳商人の武田観柳と組んで新型の阿片『蜘蛛乃巣』を密造しており、やがて両者の対立から医者は観柳に殺され、『蜘蛛乃巣』の製造方法を知る恵が代わりに阿片作りをさせられていた。

観柳の屋敷から脱走後、逃げ込んだ先で出会った緋村剣心達に助けられ、神谷道場に匿われることになる。

けれど『蜘蛛乃巣』によって左之助の舎弟の宵太が亡くなっており、そのことから左之助には毛嫌いされていた(剣心が左之助に対して「いい加減にしろ。お主らしくもない」と睥睨していたほど)。

恵の方も剣心を利用するつもりで近づいたため、肝心なことに関しては反抗的な態度を取って放そうとしなかった。

御庭番衆が本腰を入れて神谷道場に攻め込んで来た時は、剣心に勝ち目がないと見て1人逃げ出そうとする。しかし薫によって引き留められ、剣心と左之助がひょっとこを破る様を目撃。自分のために戦う剣心の強さに惚れるようになる。

そこへ密かに接触して来た観柳から「戻って来なければ神谷道場を焼き討ちにする」と脅され、観柳の屋敷へ戻る。だが言いなりになるつもりはなく、死を覚悟し短刀で自ら観柳を討とうとする。

しかし護衛を行っていた四乃森蒼紫(旧アニメ版では般若)に阻止される。その後、逆に蒼紫から短刀を投げ渡され、過酷な拷問を受ける前に自害を勧められた。

旧アニメ版では左之助から終始心配されており、恵の態度も反抗的ではなかった。ただし剣心に惚れなくなっている。

恵は観柳に脅されるところを見ていた左之助によって引き留められるが、突然現れた御庭番衆に拉致されてしまう。左之助は助けようとしたが式尉によって阻まれ、観柳邸の門で対決するという流れになっている。

剣心らの奮闘によって助け出されるが、この一件で自らの行いにより多くの犠牲者を出してしまった事や剣心達を巻き込んだ事を痛感し、死罪を覚悟で自首を決意。浦村署長率いる警官隊に逮捕された観柳も恵の罪を暴露して道連れにしようとするが剣心が「彼女は無関係な医者」と庇ったため、見逃された。

旧アニメ版ではそのやり取りがなく、「観柳の言うことなんて誰も信じない」として密かに警官隊の目を逃れて屋敷を後にする結末になった。

新アニメ版では基本的には原作通りだが、浦村署長も「後で事情を聞かせてもらう」という条件を付けて剣心が恵の身柄を預けるという形になり、その後は恵が観柳の悪事の証人になった事が明かされているので、それを条件に自由の身になっている模様。一方で恵が『蜘蛛乃巣』の製造者であった事は剣心達が住んでいる地域では知られてしまったらしく、左之助が神谷道場で宴会を催した際に肩身狭そうに参加しており、さらに左之助の舎弟達が宵太の一件について左之助のとりなしで恵の所業を不問にしており、恵が彼らに謝罪するというアニメオリジナルの展開がある(なお、恵は既に宵太の墓にも参っている模様)。

罪を償うために小国玄斎の診療所で働くことになり、人々を救うことに一生を捧げると決意する。

なお、世間的には有罪にならなかったものの、実際には維新志士である剣心が庇ったことで黙認されているだけであり、のちに上述の罪を持ち出される形で政府側が剣心に志々雄の抹殺を命じた際には「取引の材料に使われて剣さんの枷になるぐらいなら死刑台を選ぶ」と啖呵を切っていた。

新アニメでは既に取引に応じたと受け取れる展開になっているのでこの辺りの会話が変化する可能性もある。

作品柄、怪我人が山ほど出るため、戦闘のアフターケアを行うのはいつも医学・薬学の知識がある彼女である。特に主に二重の極みによって怪我ばかりしている相楽左之助に対しては「大概にしなさいよ」、「馬鹿の亜細亜王者」などと忠告している。左之助の方は当初は知人が『蜘蛛乃巣』による阿片中毒で死んだことで拒絶していたが、剣心に諭されたこともあり程なく和解している。

医者としての経験上、剣心の身体の異変を最初に指摘し、雪代縁の狂経脈の正体を見破った。人誅編の後、医者不足に悩む会津へと帰郷、赴任する。「春に桜」では久しぶりに剣心たちのいる東京を訪れており、以前と比べると落ち着いた印象となっている。

「北海道編」では剣心が劍客兵器と戦う事を決め、劍客兵器との戦いが本格化しようとする中で、左之助から今の剣心の身体の状態や具合が一番分かるという理由から、恵を北海道へ呼べないのかと剣心と薫に問いかけた。

剣心を「剣さん」と呼んでおり、最初は観柳から逃げるために利用するつもりだったが、やがて彼が本気で自分を守り抜こうとしていることを知って好意を寄せるようになる。

観柳との一件後は剣心にアプローチしつつも、恋敵ながら彼が大切に想っている薫を支えたり、からかってちょっかいを出したりしている。最終的に剣心と薫の仲を認め、身を引いている。

本作にはしばしば時代考証の怪しい部分が散見されるが、旧アニメ版第89話で恵が巻町操に向かって「ロリコンの彼氏を探せばいい」と発言しているのは、その最たる例といえる(明治11年の時点では、ロリコンの語源となった小説『ロリータ』が存在していないどころか、著者ウラジミール・ナブコフも生まれてすらいない)。

カップリングについて

作者の和月伸宏氏曰く「絵的には蒼紫とお似合い」「性質的(性格ではない)には左之助とお似合い」らしい。

それを裏付けるように蒼紫との絡みも幾度か見られている(ただしいいずれも穏やかではないシーンである)。

関連タグ

るろうに剣心

緋村剣心 相楽左之助 神谷薫 明神弥彦 武田観柳

女医 会津 左恵

萩野吟子:現実世界の日本で初めて医師国家試験に合格した女性。1851年生まれ。明治18年(1885年)に医師免許を取得した。

エルダー=ピーベリー:同作品に登場するもう一人の女医であり、彼女も剣心によって助けられている。

コメント

コメントが未記入です

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

pixivに投稿された小説

すべて見る
  • 思い過ごしも恋のうち

    嫉妬もの第2弾。 明るい嫉妬です。楽しい神谷道場へウエルカムな感じ。 剣心がおばか。薫もおばか。左之助なんか本当におばか。 酒は程々にしましょう小説。 恵がオトコマエ。
  • もう一度

    京都編の一場面。原作では、恵が京都に来て、皆の治療をしてる場面は描かれていなかったので補完。本来の、医者としての活躍が描かれていないなんて・・・。私が創作を始めて、最初に書いた「るろ剣」作品に色々付け足したのが本作。題名も内容も変わってしまいました。蒼紫が意外と喋っております。恵との微妙な関係と、蒼紫の再起への願いというか・・・。そんな感じが伝わればいいなと思います。作中の、会津の「起き上がり小法師」については、「家族人数+1」持つのが正しいそうですが、創作ということで、ご容赦を。蒼恵です。
  • 小さな約束

    人誅編後の一幕。恵と燕中心の話です。原作の後半、蒼紫と恵が「保護者」と斎藤氏に言われていたのが、印象に残り過ぎていて、この二人に燕ちゃんを絡めてみました。(原作で、接点が無かったので)蒼恵・弥燕です。
  • 雪の知らせ

    明治十年~十一年、冬のある日。隠密御庭番衆のひとり、「式尉」の過去捏造の話。かつて、「般若」で捏造話を書きましたが、彼でも書いてみたくなりました。名前とか、素性は思いつきです。一月は、御頭の誕生月なのでアップしました。もちろん蒼恵要素ありです。 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。素敵な作家様、作品群と出会える一年であります様に。
  • 辛いも甘いも

    明治十一年、秋。別れの少し前。蒼恵です。「蒼紫は茶が好き=菓子も好きそう」から。困った時の食べ物頼み的になってしまいました。実際、私が和菓子好きなだけ…。近頃、発想が乏しい上に不調とペットロスが重なり、漸く浮上。気持ちの切り替えには、「好きなものを見る、読む、書く、食べる」と悟りました。 相変わらず短編でございます。 ・既刊「月を恋う花」「恋つづり」を、とらのあな様に委託して頂いております。ご興味のある方は、宜しくお願い致します。 http://www.toranoana.jp/bl/cot/circle/46/35/5731303733353436/c1f3a4a4beaec4bba4cec9f4b2b0_01.html
  • 明治夫婦模様

    初愁

    明治十九年、夏~初秋頃。会津にて。ある夏の頃、蒼紫は恵の代わりにある患者と出会う。蒼恵です。本来は、「初秋=秋の初め」ですが、愁の字を当てました。オリジナルの人物設定ありです。「芽吹きの刻」http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5214799の続編です。作中、蒼紫と恵は夫婦。蒼紫は医学の心得を生かし、生活している設定なので、苦手な方はご注意下さい。  
  • 黒髪

    京都編の一幕。蒼紫→恵の話です。「るろ剣」の女性陣は、髪が綺麗と思いながら書きました。恵さんしか出てませんが。蒼恵です。
  • 空の蒼

    明治十一年、秋。蒼紫と恵の何気ない日常。蒼恵です。「蒼紫」の名前について。蒼紫の両親(捏造)が、出ております。苦手な方は、ご注意下さい。今まで何作かに出ておりますが、今回は名前の由来(捏造)のみです。 蒼紫の名を初めて知った時、「何か、紫陽花みたい」と思ったものです。それと同時に美しい名だなと。今回の題名は若山牧水の作品の一節、「白鳥や悲しからずや空の青……」から。蒼紫の両親については過去作品の「熱夢」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3747582等にあります。 ・既刊「月を恋う花」「恋つづり」を、とらのあな様に委託して頂いております。ご興味のある方は、宜しくお願い致します。 http://www.toranoana.jp/bl/cot/circle/46/35/5731303733353436/c1f3a4a4beaec4bba4cec9f4b2b0_01.html
  • 真実の顔

    明治十年、冬~十一年、初め頃。観柳邸にて。恵と般若の話。数奇な運命で、複雑な関係になっている二人ですが、根底に共通するものがあると思うのです。過酷な運命が無ければ、もっと理解しあえたかも知れないのは、原作で剣心が、語っています。般若は数多い敵方の中でも、「心が男前」な人物だと思っています。原稿書いてる最中、ずっと作中の言葉は、アニメ版の野島昭生氏の声に変換されてました。余談ですが、蒼恵中心の話を書いているのは、原作の「二つの結末」二編の扉絵の影響大なのだろうと、書きながら考えておりました。元々、佐幕派に心ひかれる質なので・・・。
  • 秋彼岸

    明治十一年、秋。秋の彼岸前。父の死の記憶が甦り…。探してみたら三年前にも「お彼岸」にまつわる話、書いていました。「秋別れ」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4259710恵さんの父上について、捏造があります。蒼恵です。苦手な方はご注意下さい。 ・既刊「月を恋う花」「恋つづり」を、とらのあな様に委託して頂いております。ご興味のある方は、宜しくお願い致します。 http://www.toranoana.jp/bl/cot/circle/46/35/5731303733353436/c1f3a4a4beaec4bba4cec9f4b2b0_01.html
  • 秋別れ

    明治十一年、秋。恵は思い出の菓子を作り・・・。秋のお彼岸には早いのですが、こんな話を書いてみました。原作の初期、恵さんが「おはぎ」を作っていたのを思い出して、書きました。蒼恵・斎時要素ありです。 過去に書いた「橋の向こう」http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3248866と、「夫婦の小法師」http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3924864の後日談です。 評価・ブックマーク・コメントありがとうございます。(9月4日、コメント欄追記致しました)
  • 花過ぎて

    恵の医師としての生活が始まって、しばらく後のある日の風景。 ほんのりと念願の弥彦×燕も入っています。(燕ちゃんは直接出ていないのですが)
  • Rain&Kiss

    セピア色の追憶

    現代パロの「Rain&Kiss」と明治編の「明治夫婦模様」を混ぜた様な話。蒼恵です。但し、ここでの二人は原作通り「京都」と「会津」で別々の人生を送り現代で巡り会い――。部分的に年を経た人物描写があります。苦手な方はご注意下さい。 原作と出会って、随分経ち「時の流れ」を感じる様になり「時」を絡めた話を書いてみたくなりました。個人の脳内の産物なので、広いお心でお読み頂ければ幸いです。
  • 明治夫婦模様

    ある秋・二景

    1頁目は明治十年・東京。2頁目は明治二十六年・会津。会津編は短編のシリーズの為、オリジナルの人物が出ております。苦手な方はご注意下さい。 同じ季節でも、置かれる状態で感じ方が随分違って来ます。そんな事を考えて書いたものです。
  • 想い傷

    明治十一年、秋。剣心と恵、そして巴の追想。久し振りの剣心+恵の話。中身は剣巴。私の中で剣心と恵は兄妹、あるいはお互いを見守る存在です。
  • おかえりなさい

    左之助×恵です(ФωФ) このお話は恵視点で、原作の剣心最終回後のお話です(=^ェ^=) きっと、あれから何年後かにこうなるはずだよね?という作者の願望的なお話です(笑) 全体的にさらっとしたお話です。 そして、やっぱりさのめぐ可愛いですね!!
  • 幸せ探し

    幸せ探し~4~

    3の続き。引き渡された操が真っ先に向かった先は観柳邸でも神谷道場でもなかった。心の整理がつかぬまま、操は蒼紫と再会するが…。 弥彦視点。蒼操というよりも、操←弥彦(応援モード)。長めです。
  • 君と、紡ぐ

    君と、紡ぐ (中編)

    抜薫。続きです。前編から読んでいただかないと意味が分からないと思います。 当初危惧していた通り色々と恥ずかしい方向にいってます。左恵要素は省いてもよかったけど入れてしまいました・・・。 前作が自分の作品にしては短期間でたくさんの反応をいただいたので、正直ビビってます。そこそこ楽しんでいただけていたらいいんですけど・・・。でもやっぱり重苦しい話になってしまった・・・。それでも今回もお付き合いくださった方、本当にありがとうございました。 次の後編で最後です。私事により次回作の投稿は時間が空いてしまうかもしれません。 ■コメント欄返信しました。ありがとうございました!(2012/05/29)■タグありがとうございます!!嬉しいです…!!(2012/09/10)
    14,772文字pixiv小説作品
  • 春のおとない

    桜の頃、会津での二人。蒼恵です。器に関わる話は、今まで幾つか書いた事がありますが、春なので桜の話。「桜」と言うと、大河「八重の桜」のオープニングを思い出します。 過去作品 「空の蒼」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8626469 「夫婦ごっこ」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8235207 「かけがえのないもの」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8273662 「夢の欠片」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13115009
  • Rain&Kiss

    この街で

    冬の日、診療所を訪れた燕の話。恵と過ごす一日。今回は蒼紫や弥彦本人は直接出ませんが、蒼恵、弥燕、そして克妙の要素ありです。現代パロ。苦手な方はご注意下さい。 学生の時(それに限りませんが)早退して、いつもと違う時間に街を歩くと、不思議な気持ちになったりしましたが、その時の感じを思い出しました。今でも通院は多いし……。診療所の描写のモデルは色々。

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

高荷恵
23
編集履歴
高荷恵
23
編集履歴