CV:中村悠一
人物像
仮面で素顔を隠し、通常の制服とは異なる陣羽織を羽織った謎のパイロット。その正体はグラハム。『1st』における決戦で、刹那のエクシアと相討ちとなった際、右半身の顔から脇腹、背中にかけて重傷を負うが、生還後もあえて傷跡を消さず、代わりにそれを覆い隠すように仮面を被っている。普段は目元と口を覗かせただけの仮面を付けているが、MS搭乗時は別の顔の上半分を覆うだけの仮面に付け替えている。また、ヘルメットの頭部には鬼の角のような装飾が施されている。
「ミスター・ブシドー」という名前は彼自身が名乗っているわけではなく、彼の時代がかった衣服や言葉使いから周囲の者が勝手にそう呼び始め、定着してしまっただけであり、本人は迷惑していた。
刹那との決闘
戦闘において一切の自由行動が認められるという特権「ライセンス」を与えられており、階級がどれだけ上位の現場指揮官の命令であっても従う義務は無い。そのため、ガンダムとの直接戦闘が想定されないような作戦には参加しない。ダブルオーとの戦いでは、相手の機体が不完全だと察するや、止めをさせる状態でありながら勝手に帰還してしまうなど、味方を困惑させるほどの勝手気ままさを発揮している。
戦闘では専らサーベルによる近接戦闘を行い、射撃武器を用いることはほとんど無い。そのため、彼の乗る機体は全て格闘戦に特化しており、ビームライフルのような手持ちの火器は装備されていない。刹那を強くライバル視しており、純粋な勝負でガンダムに勝つことが、今の自分の生きる証であると考えている。例外的に、アロウズを影で操るイノベイターの存在を認識している。
刹那との「再」決闘とその後
再戦が実現したのはブレイク・ピラー事件後、ラグランジュ5のコロニー「エクリプス」へダブルオーライザーが単独で訪れた際で、「マスラオ」の強化改造版「スサノオ」に搭乗して現れた。仮面を外して正体を明かし、ガンダムによって仲間や恩師を奪われ、フラッグファイターとしての矜持も砕かれたと語り、ガンダムに対する己の思いは愛や憎しみを超越し、「宿命」であると刹那に訴え、真剣勝負を行なうことを求めた。互いに全力を出し切った戦いの末、「勝利だけではなく、その先にある明日を掴むために戦う」という刹那の気迫に圧倒され、完全に敗北した。その後、「武士道とは死ぬことと見つけたり」(この台詞は『葉隠』の一説である)と唱えながら短刀による自決を図ろうとしたが、刹那にかけられた言葉を思い出し、踏みとどまっている。
CBとアロウズの最終決戦には参戦せず、後に元のグラハムの姿に戻り、ビリーの下を訪れている。
Gジェネでのブシドー
仮面を外した状態と同様、ブシドーもGジェネで大真面目にはっちゃけている。
中でもシャイニングガンダム搭乗時に放たれるシャイニングフィンガーのセリフは、一聴の価値あり。