概要
業務内容は刑事裁判の弁護をはじめとした法律関係の仕事を中心にしており、それ以外にもペットの散歩や庭の草むしりなど文字通り「なんでも」やっている。
メインとなる刑事裁判の依頼は、どういうわけかその殆どが殺人事件であり、依頼人はみな無実の罪で起訴された上に、大抵の場合は依頼が持ち込まれた時点で検察側が有罪を立証するに十分な証拠や証言がそろっているという絶望的な状況になっていることが多い。
事務所はホテル・バンドー(以前は板東ホテル)の向かいにある雑居ビルの3階(テレビアニメ版より)に入っている。
受付がある応接室や所長室のほかにもキッチンやシャワールームがあり、十分な居住性を持つ。ただ、隣室でビデオの録画をする音が聞こえてくるほどに防音性が悪く、大きな声や音を出そうものなら近所から苦情がくる。
事務所の歴史
元々は成歩堂の師匠である綾里千尋が立ち上げた綾里法律事務所だったが、ある事情で弁護士になって間もない成歩堂が事務所を引き継ぐことになり、成歩堂法律事務所となった(『逆転裁判』第2話)。
千尋が所長だった頃は小さな事務所ながらもそれなりに繁盛していたそうだが、成歩堂が所長となって以降は依頼がくるのは数ヶ月に一件程度であり、事務所を引き継いで間もない頃は家賃の心配をする描写が散見された。事務所の経営が軌道に乗ってからは家賃の心配こそなくなったものの、行きつけのラーメン屋でツケで食べさせてもらうなどやはり経済状況は厳しかった様子。
『逆転裁判3』第5話から約2ヶ月後に起きたある事件の裁判で成歩堂が弁護士資格を剥奪されてしまったために法律事務所を廃業せざるを得なくなり、養子として引き取ることになったみぬきの提案で成歩堂芸能事務所に転向する(『逆転裁判4』第4話)。
芸能事務所時代は成歩堂がピアニスト(ただし、ピアノは弾けない)、みぬきがマジシャンとして活動していたが、生活は更に苦しくなったようで、みぬきの給食費を払えないことも珍しくなかった模様。
芸能事務所になって以降、事務所内はみぬきのマジック道具で溢れ返っている。
『逆転裁判4』第2話で王泥喜法介が前の事務所から移籍してきたことに伴い法律関係の仕事を再開することになり、成歩堂なんでも事務所に改名した。
『逆転裁判5』では成歩堂が弁護士に復帰したほか、新たに希月心音が加わった。
なお、前身の綾里法律事務所時代からここの所属弁護士は心音を除いて凶器で頭を殴られてひどい目に遭うといったジンクスがある。
所員
所長。弁護士。
どんな小さなムジュンも見逃さない「恐怖のツッコミ男」。
ある人物からもらった《勾玉》の力により、相手の秘密を守る心理の錠《サイコ・ロック》を見ることが出来る。
弁護士。
大声が売りの熱血漢で、発声練習が日課。「大丈夫です!」が口癖。
集中力を高めることで相手の細かな仕草からウソを《みぬく》力があり、相手が緊張すると左手首にはめた《腕輪》が反応する。
弁護士。
アメリカで心理学を学び、飛び級で大学を卒業して弁護士資格を取得した才女。
声のトーンから相手の感情を読み取る特殊な聴覚を持ち、そのデータを首に下げた小型コンピュータ・モニ太に入力して視覚化した《ココロスコープ》でカウンセリングを行う。
マジシャン。
成歩堂の養女で、芸能事務所時代の所長。
一流の魔術師を目指しており、ビビルバーのマジックショーで腕を磨きつつ家計を支えている。
王泥喜ほどの精度ではないが、彼女にも相手のウソや緊張を《みぬく》力がある。
千尋が可愛がっていた観葉植物。
事務所のマスコットにして最古参であり、みぬきたちからは「先輩」と呼ばれている。
品種は「コルディリネ・ストリクター」というらしい。
倒されたり水を与え過ぎられたり茜に変な薬を与えられて変色したりしている。
事務所の主な関係者
弁護士。
成歩堂の師匠で、綾里法律事務所時代の所長。
千尋の妹。
修行中の霊媒師で、成歩堂法律事務所時代の副所長(本人曰く「影の所長」)。
『逆転裁判4』以降は修行のために事務所を離れた。
千尋と真宵の従妹。
真宵と同じく修行中の霊媒師。
科学捜査官を目指す女子高生。
『蘇る逆転』では姉の巴の弁護を成歩堂に依頼し、彼の助手を務めた。
『逆転裁判4』では刑事となっていたが、『逆転裁判6』では念願の科学捜査官となった。
所轄署の刑事で、通称イトノコ刑事。
『逆転裁判2』第4話で狩魔検事に警察をクビにされたことで一時在籍。その後クビは撤回されるが、それがなかったら本気で成歩堂に雇ってもらうつもりだった。
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