CV:佐久間レイ
概要
黒鬼会・五行衆の一人で、影山サキの正体。京極慶吾の命令で「影山サキ」として大帝国劇場に潜入し、スパイ活動を行っていた。影山サキとしては花組隊長・大神一郎を誘惑するなど外面のよい人物だったが、水狐がむしろ本性で、こちらでは仲間というものを信じず、さらには花組を嘲笑するという下衆な性格である。
本編での行動
本編では影山サキとして行動する裏で、花組やその協力する人物に危害を加えるなどの行動をことごとく行った。ただし詰めが甘く、()内は事の顛末である。
- 米田一基を陸軍省からの帰りにおいて狙撃し、仕留める(しかし命を取り留められてしまう)。
- 山口一豊海軍大臣を火車とともに始末すべく、真宮寺さくら・李紅蘭に偽りの情報を流す(が山口は花組によって助かってしまう)。
- 花組が慰安で熱海への温泉旅行に行くことで、丸腰になるところを黒鬼会の急襲で全滅させるように金剛に連絡、さらには大神のキネマトロンを破壊して連絡手段を途絶した上で自らも魔操機兵「宝形(ほうぎょう)」を駆り、花組を襲う。なおこの戦闘においては自身の性格と、金剛から言い寄られているのを嫌がっていることもあったためにやむを得ぬ態度ながら金剛と共闘する。(大神・マリアが水狐が洞窟に残した通信機を見つけてかえでに連絡、翔鯨丸による光武の輸送に成功して水狐・金剛を迎撃した。)
- レニ・ミルヒシュトラーセの孤独な心につけ込み、操った上で「潮時」とみて黒鬼会にレニを手土産に帰還することを目論む(大神・アイリスの説得によりレニは正気に戻る)。
最期
レニを操ることに失敗し、逆上した水狐は池袋での戦いにて分身を使った攻撃で花組を翻弄・さらには必殺技『雪花波紋十軌』を本体・分身からの脅威的な波状攻撃で花組を苦しめるが、レニによって本体の位置が看破され追い詰められる。
そこに鬼王からの連絡を受けるが、前述の行動のことごとくが失敗に終わっていたことで、
「お前は失敗が多すぎた…あの方のご意志だ。もうお前には用はない。」
「せめて五行衆に相応しい最期を遂げるがいい。」
と、さながら京極に見放された挙句に死をもって償えというクビかつほぼ自決命令という引導を渡され、最後は花組に倒された。
最期、「仲間を信じなかった自分にも、本当は心の底で京極に縋っていた」と悟り、花組に「これからの戦いは激しさを増す」と言い残し、宝形の大爆発とともに散った。
その死は前述の金剛は深く悲しむが、同僚の土蜘蛛は
「あいつは女を捨てられなかった。だから死んだのさ。」
と冷ややかな一言を述べている。