全てはスペード王国の利益のために
プロフィール
概要
スペード王国を支配する「漆黒の三極性」の一角で、顔の左側に十字架のような刺繍がある黒髪の男性。何故か三人の中で唯一王冠を被っていない。
配下にガデロア・ゴドロックとフォヤル・ミグストーがいる。
冷静沈着だが残忍な気性の持ち主でもありスペード王国の発展や利益のためならば手段を択ばず、任務にて目標以外の魔導師が死亡しても構わないと考えている。
一方、例え直属の部下でも、自身が望むような成果を挙げられなかった時は容赦なく酷評する冷徹さも持ち合わせている。漆黒の三極性の中では特に弱肉強食や実力主義の考えが一際強く、部下に対しては勿論同じ漆黒の三極性のダンテ・ゾグラティスやヴァニカ・ゾグラティスでも例外ではない。
これらの要素を別側面から見れば「弱者を嫌う」という意味合いも持つ。クローバー王国が自身らが行うクリフォト降臨の儀を行う際、トライアドに歯向かうレジスタンスが囮として正面からトライアドへの反旗を宣言した時には伝説の魔神を復活させて仕向けた。この魔神はレジスタンスが現れたから仕向けたのではなく元々城下町の住民諸共始末するために使うつもりだった。
その時に言った言葉を要約すれば「スペード王国には魔力の低い弱者は必要ない。我々のような強者だけがスペード王国民だ」と言っている。
所謂「マキャベリスト(どんな手段や非道徳的な行為も、結果として国家など共同体の利益になるなら許されるという考えの人間)」である。
活躍
初登場はアスタたちがハート王国に訪れている頃、同時期にダイヤモンド王国を単騎で襲撃し、魔導騎士を含む数多くのダイヤモンド王国の軍を壊滅状態に陥らせた。その後、ダイヤモンド王国はスペード王国によって残虐に侵略されており、半年の間で殆どの領地がスペード王国の支配下となっている。
ダイヤモンド王国襲撃の半年後にダンテからの許可が下りたため、直属の配下「暗黒の使途(ダークディザイプル)」のガデロアとフォヤルを率いてウィリアム・ヴァンジャンスを誘拐するために金色の夜明けの本拠地を襲撃。
目的のヴァンジャンスを除いた団員たちは連れてきた2人の部下に任せて(その2人だけで半数近くの団員を大量虐殺している。)自身はヴァンジャンスに勝負を挑む。途中、ヴァンジャンスを守るために自身に挑んできたサンドラーを瞬時に倒し、その後は直接戦闘に入りヴァンジャンスに勝利。
無力化したヴァンジャンスを連れていかれまいとするユノ、クラウス、レトゥアも自身の魔法で瞬時に致命傷を負わせた後に退散した。(尚、最後に向かってきた3人含めまだ生存してた半数の団員はある程度の時間をおいて発動したヴァンジャンスの回復魔法により命は繋ぎとめたことは察知できなかった模様)
その後、魔力の乱れを察知しダンテと激戦を繰り広げた黒の暴牛の前に現れ、気絶したダンテと疲弊し戦闘が出来ないヤミを自身の魔法で抑えながら回収しその場を離脱。
この際、アスタの腕の変化を見てユノ同様摘むべき相手と認識したが、ユノに付けられた傷から”時間切れ”となったため、不本意の離脱となった。
ヤミとヴァンジャンスの2人がハンデを抱えていたとは言え、一人でクリフォトの樹を完成させるのに必要な生贄を確保してしまった。
戦闘能力
お前が弱いのではない オレが遥かに強いというだけだ
悪魔と契約し自身の「骨魔法」を更に強化しており、悪魔の力を解放すると頭に山羊のような角、背中には無数の骨が生えてくる。最大開放率は80%と高い。
その上、生やした骨は削られたり折られたりしても瞬間的に再生する。
その戦闘能力は、たった一人でダイヤモンド王国の多くの魔法騎士(中にはクローバー王国の魔法騎士団団長クラスがいた)をほとんど無傷で倒し制圧しており、現場を見ていたラックですら、「アイツとは、戦いたくない。」と心から戦慄させている。また、ダイヤモンド王国に侵略し単騎でダイヤモンド王国の軍勢を全滅させた時は悪魔の力を40%しか開放していなかった事実がアニメ版158話で明かされている。
作中でもトップクラスで魔法騎士団の団長であるヴァンジャンスとヤミを単独では傷すら負わずに完勝(ただし、ヴァンジャンスは団員達にトドメを刺されないように庇いながらで戦い、ヤミはダンテとの戦闘後で疲労困憊していた)し、その後のユノ相手にもユノを強者と認めながらも開放率55%と最大には程遠いながらも上記のセリフを言い放った上で、ユノはなすすべなく敗北している。
また、悪魔憑きゆえに宿った悪魔の持つ「空間魔法」を使用することも可能。
作中ではどの程度の時間差があるか不明だが、クローバー王国からスペード王国までの長距離を特に疲労を感じさせることもなく移動してきており、移動距離は相当なものと推測される。
前述の金色の夜明けが突如として前触れもなく襲撃されたのも、彼の空間魔法による奇襲とも考えられる。
- 骨魔法 無間骨牙(むげんこつが)
自身の身体から鋭い骨を大量に生やして相手に対し攻撃する。その攻撃速度と量は相手に回避する余裕を与えず、威力も大抵の防御手段は意味をなさず、ユノでさえ「風精霊創成魔法 スピリット・オブ・ゼファー」で辛うじて捌き切るのが精一杯だった。
ユノ、クラウスとレトゥアもヴァンジャンスの最後に残した回復魔法が間に合わなければ、確実に命を落としていた。
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十刃:骨をモチーフにしたキャラクターで第2形態がある点が共通している。