概要
未来の人類が自身の存在に絶望して、人類を滅ぼした後に地球の環境をリセットする為に作られた巨大マシーン。表面に篆書体で書かれたそれぞれの名前の漢字表記が刻まれているのが特徴。
根源的破滅招来体が呼び寄せたとされる。
テンカイ(天界)
全長: | 48m |
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体重: | 8万4千t |
出身地: | 太平洋上 |
第7話「地球の洗濯」に登場。
銅鐸の形をした自然コントロールマシーン。風速80㎞の台風を発生させ、地上にあるものを一掃し空気洗浄しようとした。クジラの声にも似た機械音を発する。
テンカイが作った台風が通り過ぎた跡は、フロンやメタンといった有害物質が無くなっている(一見このまま放置しても良さそうに見えるが、実際は酸素濃度が強くなっており、酸素中毒になってしまうので危険)。
逆さまになるとタービンを回しながら暴風を発し、下部から空気を噴射して地面にあるものを一掃させる。
梶尾曰く「巨大な洗濯機」「巨大な掃除機」。
最期はガイアによって下から貫かれ、取り出されたコアを投げつけられて爆散しながら消滅する。
エンザン(炎山)
体長: | 62m |
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体重: | 8万7千t |
出身地: | 千葉県油田山 |
第28話「熱波襲来」に登場。
クワガタムシの姿をした自然コントロールマシーン。氷河期を防ぐために地球の気温を上昇させることが目的とされている。
最初は石板の姿をとっており、背部のエネルギーゲージが満タンになった時に上記の姿に変形する。表面は絶縁素材でコーティングされており、レーダーには感知されない。発する熱波は周囲に猛暑を齎すだけではなく、携帯電話をも使用不能と化す。
武器は腹部からの爆炎、角から放つ赤い電撃。電撃にも爆発効果がある。かなり狡猾な性格で、退却するとみせかけて攻撃をするのも得意である。
我夢の父親を猛暑で倒れさせた結果、我夢の怒りを買ってしまう結果となった。スプリーム・ヴァージョンのガイアに何度も投げ飛ばされる。
最期はガイアに「僕は地球を守る、出ていけ!!」と言われて渋々退却しようとするとみせかけて爆炎を放つが通じず、フォトンストリームで返されて苦しんでいる隙にガイア突撃戦法でコアを取り出され木端微塵に爆発した。ちなみにウルトラ戦士に不意打ちが通じなかったのは、ガイアのみである。
シンリョク(深緑)
体長: | 53m |
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体重: | 8万5千t |
出身地: | 港北テクノパーク |
第46話「襲撃の森」に登場。
塔の姿をした自然コントロールマシーン。人類の文明を樹で飲み込んでしまうことを目的とされている。未来人・矢吹栞が操る。(矢吹はこれまでの自然コントロールマシーンを送り込んだ根源的破滅招来体の手先を自称している。)
植物を増殖させる能力を持ち、その植物はシグファイターの冷却ミサイルでも防ぎ止めることが出来ないほど増殖スピードが速い。
武器は頭部の飾りから発射される緑色破壊光弾、体中の穴から閃光、中心部の光球からのビーム。増殖した植物から放つ電撃も武器。戦闘時には手足を生やして人型に変形する。
内部のメインサーキットをキャサリンによって破壊され、戦闘モードに変形しガイアと戦う。
周囲の植物を操ってガイアを苦戦させるが、チームライトニング、チームハーキュリーズの援護攻撃で光球が破壊される。最期はフォトンエッジを受け、栞共々倒された。
内部構造は、なんとアルケミー・スターズの開発した『自然循環保護システム・エント』に酷似していた。
余談
自然コントロールマシーン初登場回にあたる第7話の脚本を担当した吉田伸によれば、当初自然コントロールマシーンは『かつての古代人が破滅招来体と戦うために作った残存兵器』と言う設定で登場させたとの事。そして、そのコントロール方法を藤宮が発見し、破滅招来体の中ボスと相打ちにさせる構想があったという。なお、第36話の冒頭に登場するガイアとアグルが描かれた壁画は、元々は前述の伏線として想定されていたとのこと。
自然コントロールマシーン初登場回にあたる第7話は、特技監督を務めた佐川和夫からの「竜巻の描写がやりたい」と言う希望から脚本が執筆された。
3体のマシーンそれぞれに描かれている篆書体の表記は、武上純希が提案した「名前が刻印されている」と言うアイデアが取り入れられたものによる。
第28話に登場するエンザン(炎山)は、準備稿では「業火」という名称だった。脚本を担当した川上英幸によると、同話で監督を担当した児玉高志からは「『業火』ではキリスト用語を連想させてしまうからダメだ」という理由で却下されたのち、最終的に完成作品での名前になったという。また川上によれば、当時MBSプロデューサーであった丸谷嘉彦からは「篆書体にした時に一目では読みにくいような名前を」という理由から『豪炎』という名前を提案されていたとのこと。
シンリョク(深緑)が登場する第46話は、当初の脚本では『内部にアルケミー・スターズのキャサリンが制作したものである事を示すプレートが存在し、それが原因で破壊する事ができず葛藤する』という展開が用意されていたものの、監督・原田昌樹は『破滅招来体と直接関係のない未来人を描写する事』に反対、最終的にプロデューサーの丸谷嘉彦からの提案で『破滅招来体が未来人を利用した』という展開となった。
また、第46話では芸人の今田耕司が教祖役として登場している。これは当時、今田がMCを担当していたフジテレビの番組『快進撃TVうたえモン』とのコラボ企画で実現したものである(『ウルトラマンティガ』、『ウルトラマンダイナ』に出演していたハヤテ・シン役の京本政樹が番組の準レギュラーになり、そのきっかけで実現した)今田の他にも番組レギュラーのガレッジセールやビビる、上戸彩が所属するアイドルグループZ-1のメンバーが出演した*後姿のみだったがZ–1のメンバーは収録の途中で教祖を叫ぶシーンが追加された)当初、今田が演じる教祖は吹き飛ばされてそのまま死亡する予定だったが、監督の意向でエンディングに教祖が担架で運ばれながら布教をするシーンが追加されることとなった。
第28話の準備稿でのタイトルは「地球の熱波」だった。