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ウィルソン・フィリップス上院議員の編集履歴

2021-03-01 17:41:18 バージョン

ウィルソン・フィリップス上院議員

うぃるそんふぃりっぷすじょういんぎいん

漫画『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するキャラクター(メイン画像:左)。

担当声優

滝口順平(OVA版)

佐藤正治(ASB版)

チョー(TVアニメ版)

概要

ジョジョの奇妙な冒険第3部に登場したアメリカの上院議員。原作では国籍の言及はなく、OVAにて設定された。


エジプト旅行中に送迎用の車に乗ろうとしたところ、ジョセフ花京院の乗った車を追跡しようとするDIOが、運転手の腕をへし折って押しのけながら、無理矢理に車に乗り込んできた。

「若いお方は血気が盛んすぎていかん」と鷹揚に笑っていられたのも最初だけ、DIOはいきなり彼の上の前歯をへし折って、運転するよう命令する。激怒した彼は、


「高校・大学と成績は一番で卒業した。 大学ではレスリング部のキャプテンをつとめ…社会に出てからもみんなから慕われ 尊敬されたからこそ政治家になれた…ハワイに1000坪の別荘も持っている…25歳年下の美人モデルを妻にした…税金だって、他人の50倍は払っている! どんな敵だろうとわしはぶちのめしてきた…いずれ大統領にもなれる!わしは…ウィルソン・フィリップス上院議員だぞーーーーーーーッ」


と、内心で己の輝かしい経歴を誇りつつ、そんな自分にこのような暴挙は許さぬとばかりに「終身刑にしてやる」と凄むが、DIOは続けざまに彼の鼻をねじり折って、再び運転を強要した。さすがの彼も恐怖を感じて逃げ出そうとするも、ザ・ワールドの能力で何度逃げても車の中に戻されてしまう。訳もわからぬままやむなくハンドルを握り、


「なんで中にィ!?なんでェ~~~!そ…そうだ!わしが上院議員だからだッ!上院議員にできないことはないからだッ!ワハハハハハハハーッ」


と、彼の心はパニックのあまり現実逃避を始めていた。

しかし時間は夕方のラッシュアワー。渋滞で車は進めなくなったと、彼はDIOに訴えるが……


「渋滞ですゥ~…夕ぐれの通勤時間帯はギシギシなんですゥ」

「行け」

「い…行けといわれてもこれでは進めません…」

歩道が広いではないか…行け

「ほ、歩道~?仕事帰りの人があふれていますよォォォ!」

関係ない、行け


無慈悲な命令にも逆らえず、彼は歩道に突っ込んで数多のエジプト市民を轢殺させられる羽目になる。

そして、


「ワハハハハハハハハハハハハハハハーッ!こ…ここまでやったんです!わたしの命はッ!この上院議員のわたしの命だけは助けてくれますよねェェェェ~~ッ!」

「だめだ」

「わはははははははははははーッ!!」(そ…そうか!これは夢だッ!この上院議員のわしが死ぬわけがないッ!夢だ!夢だ!バンザイーッ!)


完全に錯乱した彼は、狂ったように笑いながら運転を続け、最期はジョセフと花京院の乗った車を破壊する為の飛び道具として投げつけられ(飛び道具にされる前に殺された可能性もあるが不明)、その華やかな人生に幕を閉じた。


とにかく理不尽で、悲惨で、不幸で、最悪極まりない死に方から「ジョジョの奇妙な冒険シリーズで一番可哀想な殺され方をしたキャラは誰?」という話題になると、真っ先に彼の名前が挙げられるほど。

長々と経歴を誇ったり、言い訳したり、命乞いする彼を、対照的に淡々と短い台詞で全否定してゆくDIOとの対比も人気の一つだろう。


このように同情されてはいるものの、長いモノローグで語られた、いかにも成り上がり者らしい輝かしい経歴や、上院議員を全能の神かのごとく思っている自惚れっぷりもネタにされ、別のカルト的人気を持っていたりもする。


彼の名前の元ネタはアメリカで1990年に結成された、女性3人組のコーラスグループ『Wilson Phillips


余談

車に乗ってきたDIOに対し、当初、若いお方、若僧と連呼していたが実際にはDIOは100年以上も前の人物で彼よりも遥かに年上である。

とはいえ、それを彼が知るわけもなく、当然外見年齢だけを考えれば別に間違ってはいない。


TVアニメ版では直接的な描写はカットされたが、歩道に突っ込んだ次のシーンでは車のバンパーが血塗れになっている。またOVA版では、車で人を轢殺した後はショックで精神崩壊しており、飛び道具にされた後の彼の死体は原作・TVアニメ版以上にエグイ状態になっている


また、OVA版では運転手の腕をへし折って車に乗り込んできたDIOに対して「これでタクシーにでも乗りなさい」と札束を差し出したりするような心の広さまで見せていたりするので、内心で思っていることがどうあれ、ファンからは本当に大統領になれてもおかしくないと言われていた。


ちなみにフリーゲーム『7人目のスタンド使い』では、とある条件を満たすと歩道を走らされそうになった際に「DIOに逆らう」選択肢が現れ「社会に出てからもみんなから慕われ、尊敬されたからこそ政治家になれた、そのわしがその民衆をひき殺すことなど出来るものか!」という啖呵と共にDIOとのタイマンに突入。勝利すると彼が本当に大統領になるエンドになる。

スタンド使いでも波紋使いでもないただの上院議員のためステータスは低いが、DIOも思いっきり舐めプをしてくれるのに加え、通常プレイでアイテムはそのまま使用できるので難易度こそ高いものの倒すことは決して不可能ではない。特に劇薬や核弾頭を湯水のように使えるのなら簡単に決着がつく。


関連タグ

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 政治家 バッドエンド どうあがいても絶望 歩道が広いではないか…行け 関係ない_行け

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