概要
千葉県北西部の市。
東京湾の最奥部に位置し、市川市と東京都江戸川区と境界を接する。
地理的には市川市行徳地区と一体化しており、京葉線と東京メトロ東西線のどちらかでダイヤが乱れると混乱となる。強風ともなれば両方なのでもう大変。
地域
東京ディズニーリゾートがあることで知られ全国から多くの者が訪れるが、このため千葉県でなく東京都にあると思われることが多い。
この東京ディズニーリゾート(の運営企業・オリエンタルランド。以下OLC)からもたらされる税収は凄まじく、このためOLCの企業城下町扱いされることもあるが、実際にはOLCをはじめとする市内企業などからの法人税収入は歳入の1割に過ぎない。むしろ、東京ディズニーリゾートのイメージや都心直結の交通機関の恩恵により並行して進められた市内の住宅開発による住民税の方が歳入の大きな割合を占めているのである(8割)。つまり、他の千葉県北西部の自治体と同じく、東京近郊のベッドタウンの一つというのが実情である。
かつては広大な干潟が広がる豊かな海を擁し、貝類や海苔で知られる漁師町だったが、1958年に対岸の江戸川区の製紙工場が垂れ流していた工場廃液による水質汚染により壊滅的な被害を受け、1971までに漁業権を全面放棄。放棄された干潟は埋め立てられ、1969年の営団地下鉄(現・東京メトロ)東西線開通に伴い住宅地に姿を変えていった。さらに沖合に広がった埋立地には1983年に東京ディズニーランドが開園した。
全市が低地帯であり、大正6年の高潮で水没したことがある(現在も最高地点がディズニーシーの築山。埋め立てで干潟が消滅したとはいえ現在も東京湾の海沿いにあることは変わりないが、上記の通り漁業は既に行われていない。また千葉県で唯一、農地の全くない自治体でもある。
平成23年3月11日の東日本大震災では、市域の4分の3を占める埋立地で液状化現象が発生し、家屋の傾きや断水などの被害が生じた。