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ミノフスキー・ドライブの編集履歴

2021-04-12 20:48:51 バージョン

ミノフスキー・ドライブ

みのふすきーどらいぶ

ミノフスキー・ドライブとは、アニメ『機動戦士ガンダム』から始まる宇宙世紀シリーズにおいて用いられている、ミノフスキー・エフェクトを利用した重力下浮遊システム『ミノフスキー・クラフト』及び『ミノフスキー・フライト』の発展技術。

概要

次世代の推進システム。ユニット内にミノフスキー粒子を高圧縮し、任意方向に開放する事で、その反発によって推進力を得る事が可能だが、宇宙世紀0153年の技術を持ってしても、未完成品にまでしか至らなかったシステムであるため、偶発的に仕様外の現象である「光の翼」が発生してしまうという、欠陥を有している。


宇宙世紀においてこれまで用いられてきた如何なる推進装置とも異なる力場(フィールド)を用いた原理であり、劇中(およびゲーム作品)では機動時に他MSとは異なる、弦を低く鳴らしたような独特の駆動音が用いられる。


大きなメリットは下記三点。

大推力

スペックノートにおいて測定不能とされるほどの推力を発揮できる。これは機構上ジェネレーター出力に依るが、V2ガンダムは宇宙世紀0153年において15m級MSで最大の出力を誇る最新型ジェネレーターを搭載しているため、なんら問題とはならない。

海底都市アンダーフックの海上において、ルペ・シノが駆るドッゴーラが切り離したテールラッド(約100t)の回転(大慣性)を用いた拘束を、自機の推力のみで急停止させている事から、パワー・ウェイト・レシオは軽く見積もっても10倍を超えている

また、非映像化作品ではあるが『機動戦士クロスボーン・ガンダムゴースト』において、事実上の下位機種であるファントムガンダムが単機による大気圏離脱を敢行した事から、より完成度の高い本機は同様に(あるいは更に短時間での)単独大気圏離脱が可能と思われる。

事実、ザンネックとの初遭遇戦では、SFSによって大気圏を離脱していく敵機を単機で追う挙動を示しており(味方機との連携を優先して、追撃を中断している)、エンジェル・ハイロゥ攻防戦中盤では、大気圏を下降中のエンジェル・ハイロゥから自力で地球の重力を振り切って母艦へと帰還している。

推進剤不要

ヘリウム3を反応させて半永久的に稼動する、ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉で発生させた電力を、直接推進力へと転用するため、既存のMSで使用されていた推進剤(熱核ロケットエンジン用燃焼剤)を必要としない。よって、MSの積載バイタル(酸素など)が続く限りは戦闘続行が可能となり、上記の大推力とあわせてMSの航続距離が飛躍的に拡大することを意味する。

無論、バイタル維持機能が最小で済む大気圏中層までであれば、(パイロットの体力が続く限り)無期限で戦闘を継続できる。ウッソ機は最終決戦においてジャンヌ・ダルクから出撃したのは早朝時刻であったが、エンジェル・ハイロゥ飛翔時には翌朝の陽光が差し始めていたため、ほぼ24時間の連続戦闘行動を達成したことになる。

なお、逆に空気抵抗を無視できる大気圏外であれば、無人・ジェネレーターの永久稼動を仮定しての超々長期間連続加速を行う事で、理論上は亜光速まで達せられる。

当然ながら、これまで推進剤の搭載に占められていた機体容積を他の機能に割り振る、あるいは軽量化に繋げることが可能なメリットも、非常に大きい。


加えて、スラスターが電力→熱→推進剤燃焼→推進力と段階を踏む事で生じてしまっていたエネルギー、および時間的ロスをゼロ化できるため、ジェネレーターへの負荷が小さく、機体の反応速度向上にも寄与している。

慣性緩和機能

詳細な機構は明かされていないが、(V2ガンダムに搭載された完成度の)ミノフスキー・ドライブは、ミノフスキー・エフェクトによりパイロットおよび機体にかかる慣性(G)を緩和させるため、最大20Gの負荷も許容出来る

(なお、本機能については、機構としての完成度が低いためかファントムガンダム(およびその改修機であるゴーストガンダム)では稼動しなかった。)

劇中では高速機動のまま、ほぼ直角に軌道変更する予備動作無しで瞬時に静止するといった、従来の機動兵器では達成し得ない超変則機動を見せている。


以上の(MSに搭載するにはオーバースペックに近い)機能群と、パイロットの高度な技量により、V2ガンダムは敵対した強化人間に度々「Vの字の残像を残して消えた!?」と言わしめる超高速機動をほぼノーリスクで実行・戦術に組み込んでいる。


関連項目

宇宙世紀

マザー・バンガード

V2ガンダム ザンスパイン ファントム

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