概要
『機動戦士クロスボーン・ガンダム』にて、ベラ・ロナ率いる新生クロスボーン・バンガード(以下C.V)の母艦となった宇宙戦艦。
主な搭載機はクロスボーンガンダムシリーズ、ゾンド・ゲー。
大航海時代の帆船をモチーフとした美しい外観が特徴で、船首の部分には巨大な黄金の女性像が彫られている。
内装・外装ともに最先端の技術が導入されており、特に帆の部分に搭載されたミノフスキー・ドライブによって驚異的な航行速度を誇る。その速度は従来の宇宙船では数年かかる地球-木星間を僅か数ヶ月で航行可能なほどである。また、20分ほどの短い間ではあるが、船体全体をビームシールドで覆うことが出来る。
元々はU.C.0123年にコスモ貴族主義国家「コスモ・バビロニア」の建国を目論んで決起したC.Vの旗艦「バビロニア・バンガード」となる予定だったが、完成したのは建国戦争終結から5年が経ったU.C.0128年である。
処女航海時に爆発事故で沈んだと思われていたが、実際には沈んでおらず、木星帝国の野望を阻止するために宇宙海賊として再結成された新生C.Vの母艦「マザー・バンガード」となり、木星圏でゲリラ活動を続けていた。
そしてU.C.0133年、木星帝国の罠にはまってしまい、地球圏で地球連邦軍と木星帝国の両方から攻撃を受け、乗組員を退避させるための目くらましとして自沈した。
この後、帆の一部がアナハイム・エレクトロニクス社に回収され、ミノフスキードライブの実験に使用されることになる。
武装
対空機銃 (対空レーザー砲)
船体各所に備わっている機銃。
『Gジェネ』シリーズなどでは対空レーザー砲となっている場合もある。
ミサイルランチャー
マスト下部に装備されているミサイルランチャー。5連装のものがマスト左右に合計2基。
サブ・メガ粒子砲
本艦の副砲。ミサイルランチャー同様、マストに左右3基ずつ計6基30門。
船底部キール左右にも3連装が砲1基がずつ計2基6門。
メイン・メガ粒子砲
本艦の主砲。船体側面に格納式で装備されており、確認できる限りで片舷6門ずつ計12門。
装備位置の関係で前方には射撃できない。
ビーム・シールド
前述のように艦首シールドジェネレーターから展開し、艦全体を覆う事が出来る。
『第2次スーパーロボット大戦α』ではそれを使って突撃する戦法にも用いられる。
同型艦
エオス・ニュクス
ブッホ・コンツェルンが所有し、非武装の使節船として使用される。
マザー・バンガードより、全長700mとサイズダウンし、ミノフスキー・ドライブ非搭載である。
その後、持ち主を転々とし、カーティス・ロスコ達による地球圏の活動ベースとなった後、サイド7のグリプス内部に放置され、とある人物の軟禁場所となっていた。
ケルベロス
建造途中で放置された船体を首狩り王の讃美歌の国が買い取り、エオス・ニュクス号のデータをドライブ技術開発の参考にして、10年近くの年月をかけて改装、不完全なミノフスキー・ドライブを搭載した3番艦。