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弓ヶ浜ヒカルの編集履歴

2021-04-29 00:41:00 バージョン

弓ヶ浜ヒカル

ゆみがはまひかる

弓ヶ浜ヒカルとは漫画ケンガンオメガに登場する架空のキャラクターである。

踏み台踏み台…  踏み台が逆らうんじゃねえッッッ!!!


プロフィール

身長201センチメートル
体重148キログラム
年齢23歳
誕生日10月3日
趣味試し斬り
マジ切れした一言「え、年下?」
通名『裏切りの牙』

概要

ケンガンオメガの登場人物。大日本銀行総帥、片原滅堂が誇る最強の闘技者こと『滅堂の牙』。

その六代目にして、現『煉獄A級闘士』である。


活躍

初登場は4巻だが、3巻の時点でその存在、名前と経歴が明かされた。経歴は異色であり、かつて六代目滅堂の牙の座を手に入れながら、その地位を利用して煉獄に取り入ったことが氷室涼の口から語れた。このことが、加納アギトの煉獄対抗戦への参加を決定づけることとなる。


その後、4巻にて煉獄の試合を観戦に来た山下商事と再会。拳願会を踏み台と罵りながら、煉獄への移籍に関しては「プロ野球と同じ」と語り、「よりファイトマネーの高い方に移って何が悪いのか」と山下一夫等に対し口にする。その場にいたホセ神崎に対する挑発もあり、あわや一触即発というところで仲裁に入った成島光我に対し、雑魚が跳ね返るなと負傷を負わせたことでホセの怒りを買うが、不意に現れた豊田出光による仲裁もあり、彼を大事なタニマチと呼びつつも素直に引き下がる。余談だが、この時の光我への攻撃が彼の必殺技の閃きの一端を担っている。


5巻、臥王龍鬼の仕合が終了した後、山下の電話にホセとの仕合を行ったと一報が入る。

結果としてはホセに勝利。彼を意識不明の重体にまで追い込んだ。その影響は大きく、超日のホセの穴埋めをするべく、関林ジュン及び河野春男の対抗戦参加は見送られることとなった。しかし代償として利き腕をへし折られてしまう。この怪我の影響もあってか、対抗戦は予定より一ヶ月延期されることとなった。


6巻、対抗戦参加選手の入場時、両手を大きく広げ、舌を恥ずかしげもなく垂らした挑発的な態度で登場。拳願会側に五代目及び八代目滅堂の牙の存在を確認すると、自身を狙って参加していることを看破。戦うつもりはないとして早速一仕合目から出場しかけたが、煉獄A級闘士カーロス・メデルに制止され、鼻を叩かれ血を流す。結果として一仕合目はメデルに順番を譲ることとなった。


二仕合目、仕合内容に対し余計な茶々を入れたことで同じA級闘士であるロロン・ドネアに黙れと一蹴される。これに対し反抗しかけたが、ロロンによる圧に負け、舌打ちを一つ残して引き下がる。


そして四仕合目。スペシャルマッチとなったこの仕合に、拳願会からは八代目滅堂の牙こと三朝が参戦。

それを挑発と捉え、参加を拒否するものの、三朝の軽い挑発に流され、殺意を露わに四仕合目の代表となる。


仕合開始直後、小柄な三朝との体格差を活かし張り手を用いて三朝の場外負けの押し出しを狙うが、背後を取られてしまう。拳を打ち込まれ掛けるが、すぐさま振り返り反撃。武器術を素手に応用し、槍術を用いて三朝を攻め立てるが、突きを放ったところを捌かれ、脳天に一撃を喰らう。


序盤に使用していた槍術は見切られたと切り捨て、他の流派に切り替えたものの、本領を発揮し始めた三朝に悉く捌かれてしまう。


加えてスペシャルマッチと彼の相性が一長一短であったことが災いし、前半は好調だったものの、後半からは彼の恵まれた体躯が仇となってしまう。

徐々にリングが狭まっていくスペシャルマッチにおいて、移動範囲の広い前半は自在に動けたが、後半にいくにつれ動ける領域が非常に狭くなってしまい、生き地獄に追いやられてしまった(カウンター対策として攻撃に際した足の位置への注意・領域が狭くなるにつれ強まる心理的圧迫感・それによる集中力の分散など)。


彼とルールの相性に関してロロンは予め気が付いていたものの、普段の彼の行いからか、忠告してやる義理は無いと切り捨てられている。


その後もあらゆる技を容易く捌かれるのに対し、三朝からは一撃一撃を的確に急所へと打ち込まれ続け、終いには手刀を首に打たれ悶絶。苦痛に耐えきれずリング上を転げまわるという失態を犯す。


リングに片膝をつく最中、三朝からかつて滅堂の元から出奔する際、彼の元部下を一人殺害していることが明かされた。


一瞬暗い表情を見せるも、次の瞬間には居合術を披露。護衛者殺しの件に関し、ゴミを処分したことなど忘れたと発言。勝ち誇るのはまだ早いとし、連続して居合を繰り出すが、本来初撃こそが重要な居合を多用したことで動きを読まれてしまい、再び反撃を受けてしまう。


状況が不利と見るや、今度はスタイルを拳法へと切り替えた。避けられ続けた挙句、足技を捌かれてしまい窮地に陥るものの、本来の狙いは三朝が「決めに来る瞬間」へのカウンターであり、組み技で仕留めようと画策するが、それも読まれてしまう。両腕を打ち落とされ、顎に拳を入れられ顎関節が脱臼。次に頸椎への肘落とし、肘を用いた顎への打ち上げ、そして体勢が崩れたところを文字通り顔面を陥没させられてしまう。


傍から見ればもはや生きているのかすら怪しい状態。これにより、戦闘続行不可能と判断される。


頸椎を捻挫し、顎を砕かれ、顔面が異様なほど陥没した彼に対し、相手の三朝は小さな傷と僅かな出血を残すのみ。相手を雑魚、蚤、踏み台と蔑んだ挙句、満身創痍の身と成り果て、ルールに苦しめられ、本領を発揮することもできず……裏切りの牙と呼ばれた男の仕合は、完敗に等しい形で幕を下ろした。


下手をすれば死亡、80話の描写が多少ややこしかったことから弓ヶ浜の勝利の可能性を疑う読者もいたが、81話にて完全に敗北していたことが判明。死亡を疑われはしたが、冒頭で殺してやる、逃げんな三朝、と顔が潰れながらも喚き散らす姿が確認された。


さらに死体蹴りとばかりに三朝の口から彼のA級での戦績が語られる。その戦績は――普通。全14仕合中、9勝と5敗(三朝との仕合も含まれば6敗となり、9勝の内2勝は神崎ホセとの戦いによるもの)。

あまり速水からは慣れないルールにより敗北した可能性も示唆されてはおり、拳願会のように階級の存在しない団体とは違い、煉獄が階級制を取り入れていることから常に強者との戦いだったため、というフォローはできる。


…が、8巻のプロフィールの中で、原作者から直々に「歴代滅堂の牙の中では間違いなく最弱」と明言されてしまった。元々片原滅堂が抜擢したのは弓ヶ浜の今後の成長性と野心を買ったためであったが、煉獄に移籍したことで成長が止まってしまったからだと説明されている。


人物・性格

護衛者だった頃は背広を着こなし、周囲には猫を被っており作り笑いをして過ごしていたが、その反動ゆえか現在ではかつて一流企業に居たとは思えないほど見窄らしい、寝間着のようなラフな格好で、本性を隠さない狂気的な笑みを絶えず浮かべている。


常に相手を侮辱する言動で、不遜と言うより不尊の極みと言うべき下劣な性格。一方で沸点が異常に低く、軽い挑発でも自分が煽られると逆上する

一応、目上の相手の前では礼儀正しく振る舞えるものの、内心ではあらゆる存在を見下しており、煉獄の同士にすら嫌われている。煉獄の闘士としては少なくとも2年の新入りであるためか、序列を重んじる同士からは嫌われを通り越してイジられの対象ですらある。

特に『キング』ロロン・ドネアからは決定的に嫌われており、暴言を窘め逆ギレしそうになった弓ヶ浜を圧で黙らせ、前述のように特殊ルールが不利に働く危険性に気づきつつも「忠告してやる義理は無い」と何も言わず、後の試合で弓ヶ浜が引き合いに出された際に「あの馬鹿と一緒にしてやるな」「節操なく技術を取り込みすぎた結果あのザマ」とこき下ろされている。


一言でいえば厭味を擬人化したような典型的な悪役であるが、言動には小物臭さとその後の釣り合わない現象が度々起きており、その存在のギャップからか読者からもイジられの対象となっており、彼が登場する度に反応が殺到することが茶飯事で悪役にしては妙に人気のあるキャラである。もはやわざとやっているのではないか?というレベルの性悪・小物ぶりに、「きっと病気の妹のために悪役を本気で演じてるんだ!本当は良い奴なんだ!」と信じこもうとする読者もいるほどである。


ちなみにこの性格は滅堂からは見抜かれていたが反骨精神が好まれあえて見逃されていた(後に滅堂自身も「調子に乗り過ぎた」と溢している)。

善人かつ善良で基本的に人の事を悪し様に言わない山下一夫も彼に関しては嫌っており表情に出る。


なお、後任の滅堂の牙である三朝に対して呼び捨てにしているがプロフィールの通り実際彼は三朝(オメガで29歳)より6歳も年下であり、かつての護衛者時代でも彼は平隊員であったためどう見積もっても彼の方が後輩である。(要するに、かつて上司にあたる人物が自分の後任に就いたという理由だけで下に見ているということである。)それだけに自分の立場をよく理解していない分不相応(あるいは年相応の無鉄砲な若者)な人物といえる。


戦闘技術

  • 武器人間

身体そのものを武器とみなす技。槍術、剣術といった本来武器に用いる技術を素手に応用している。しかしその中には著名な武術家に取り入って奪い去った技術も存在する。本編に組み込まれているかは不明だが、マンガワンのちょい足しの情報によると、これまでに12の流派から技を奪い、その全てを潰してきた模様。

また、ヒカル自身の欠点として技の習得で止まっており、使う技の性質や特性を理解してないため、適切なタイミングで使ったり初見殺しで一撃で決めると言う発想がなく、似たスタイルの千葉より戦略で劣る。


  • 上条流槍術

・田楽刺し

拳を握り、親指の第一間接を前に出した構えから放つ槍術。放つ瞬間に手を広げて掴み技、通常の拳打への切り替え、手首の返しで打撃の方向を自在に変えることも可能。


  • 黒鬼二刀流

左足を前に深く身構え、右手を高く、左手を低く構えた状態から繰り出される剣術。


  • 裂森流居合術

深々と構えた状態から繰り出される居合術。


  • 破魔流拳法

蹴りを主体にしたらしき拳法。非情に描写が少なく、詳細は不明。


悪行について

彼の悪行とされる煉獄への移籍についてだが、これを本当によくないことなのか?と捉える読者も多い。


つまり移籍なら野球やサッカーといったスポーツでも他団体への移籍はよくあることであり、悪いことではないだろう、というもの。


しかし、結論から言うと悪いというより"ヤバい"。確かに文面だけを見ればただの移籍にしか映らないが、一番の問題点は滅堂の牙という地位を利用し、煉獄へ移籍したことにある。

自身の地位を利用し、より給料の高い団体への移籍をしたというのが事の発端だが、後者のより給料の高い団体への移籍は問題無くとも、よりにもよって拳願会でそれをしたということが不味かった。



 以下、作中での問題点について。


・牙の座を利用して煉獄へ移籍したことについては、単純に拳願会が裏稼業であるということが災いしている。当然裏稼業である以上、免れないのが面子の維持。今回の場合は滅堂の牙という地位があまりに有名であることも災いしており、その地位を利用して他団体へ移籍されたとなれば滅堂属する大日本銀行の面子には泥を塗られたも同然。特に拳願会所属企業は他企業との対立が激しく、このまま見過ごせば「大日本銀行は自分の駒の手綱も握れない能無し」という汚名が広まりかねないため、「面子を保つ為に何かしらの形で制裁を行う」必要がある。これについてはやるかやらないかではなく、やらなければならない義務といったところ。


・高名な武芸者に取り入っては彼等の研鑽してきた奥義を盗む。ただしこれに関してはどのような形で盗んだのかによるため、盗み方によっては悪行とも言えない。しかし他流派の奥義を軽率に繰り出す行為が褒められたことでは無いのも事実であり、グレーゾーン。マンガワンのちょい足しの情報が本編に組み込まれている場合、彼は12の流派の技を奪った上で、それ等全ての流派を潰していることになるため、完全にアウトとなる。


・煉獄の観戦に来た山下商事の面々の内、光我に対し攻撃を仕掛ける。大したことではないようにも見えるが、山下たちを煉獄に招いたのは彼の雇用主である豊田のため、暴力沙汰を起こす=豊田に迷惑を掛けるのと同じ。客人に暴力を働くなど以ての外であり、相手が相手なら相応の案件になる。


・牙の座を利用したことにより、かつての上司である護衛者3番隊隊長Jの顔に泥を塗ることとなった。


・純粋に性格が悪い。一々人を煽るわ小馬鹿にするわ、やらかしたことも踏まえてヘイト溜まりっぱなしである。


・単純に無礼。人情的な面での指摘になるが、牙の座という名誉ある地位を与えられたというのにそれを利用されたとなれば護衛者の面々からしても良い感情は湧かない。特に護衛者の中には身寄りのない所を滅堂に救われた者も多く、彼への忠義は非常に厚い。これについては当人の勝手と言われることも多いが、それならそれでもっと穏便に済ませるやり方はあった筈。少なくともこのような形で余計な火種を起こす必要は無かった。


…と、諸々やらかしている。上記にあるように中には賛否両論な行動もあるため一概に全てが悪いとも言えないが、だとしても最低限のけじめを付ける必要はある。彼の問題点は自分の行動が及ぼす影響、それによる被る損害をあまり理解していなかったことにあるのかもしれない。

さらに三朝曰く、滅堂の元から出奔した際に、五番隊の安長という護衛者を殺していることが判明。しかしこれについては供述された次のコマで弓ヶ浜の顔に暗い影が差す、という描写が含まれており、本人も"「ゴミ」を処分したことなんて忘れた"と言ってはいるが、果たして…?


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ケンガンオメガ 滅堂の牙

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