概要
共に水に関係する同音異義語なので誤解されがちだが、「河童」とは無関係である。
こちらは戦国時代にポルトガルから名前ごと伝えられたもので、当初は羅紗を用いた高級な羽織物として扱われていた。
本来「capa」は英語の「cover(カバー)」に近いニュアンスで「覆うもの」全般に用いられていたが、日本語ではもっぱら雨具のみを指す言葉として認識されている。
そのため単に「合羽」と呼ばれる事もある他、当時は武士らしく「勝羽」という表記がなされる事もあった。
ちなみに英語圏で同様の経緯から外套を指すようになった言葉が「cape(ケープ)」で、兄弟のような関係にあたる。
江戸時代に入り倹約が奨励されると防水加工を施した和紙を用いる物が主流となり、価格が下がった事で庶民にも普及していった。
化学素材を用いた「レインコート」にもこの名が当てられる事があり、言葉としては今なお現役である。
関連イラスト
「雨合羽」として投稿される作品は、昭和期に流行した黄色い物と、カエルモチーフの着ぐるみ的なデザインに二極化する傾向がある。
河童との名前繋がりも少なく、(本人が河童モチーフの)河城にとりネタがわずかに存在する程度である。