概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTC14巻収録「ぐうたらの日」。
見た目は普通のカレンダーだが、付属のシールを貼った上で文字を書き込むと、日本中の社会がそのカレンダーに従って動くようになる。また、一度貼ったシールを剥がすと元に戻すことも可能。
作中では、のび太が「6月は祝日が無く日曜日以外休めない(詳細は後述)」と不満を漏らした為、ドラえもんが「6月に休日を増やそう」と提案し、この道具を取り出した。
2人は翌日の6月2日を「ぐうたら感謝の日」という祝日に制定したが、日本国民全員が仕事を休んでしまい、日常生活に支障をきたす事態になってしまう。2人は思い通りの休日を過ごすことが出来なかった為、平日に戻すことになった。
派生作品
原作版では一回限りの登場だが、水田わさび版アニメオリジナルエピソード「たけしのズンドコ誕生日」にて再登場を果たしている。こちらではジャイアンが使用し、6月15日を自分の誕生を祝う祝日に変えてしまう。
カレンダーの効果により、日本全国の家庭がジャイアンシチューを作らなければならなくなり、彼のリサイタルも全国規模でテレビ放送されることになった。それどころか、普段はリサイタルを嫌がるしずかとスネ夫でさえ「ジャイアンの誕生日を祝うのは国民の義務」と言いながら、彼の歌を聞く姿勢を見せていた。
その後、ジャイアンのリサイタルを防ぐ為、ドラえもんとのび太が大急ぎで彼の家へ向かい、押し入れに隠されていたこの道具をドラえもんが発見し、シールを剥がすことで事なきを得た。
余談
初出時(1975年6月)は土曜日にも学校があった為、のび太が全日休めるのは日曜日、祝日、長期休みだけだった。また、天皇誕生日等、一部の祝日が現在とは異なっており、当時祝日が存在した月は1月~5月、9月~11月である。