概要
名古屋市営地下鉄上飯田線への直通運転を目的に、2002年(平成14年)に登場した名古屋鉄道の通勤形車両で、名鉄初のステンレス車両である。わずかな期間しか運用されなかった、国鉄63系割り当て車の3700系(初代)を除くと、100系・200系に次いで登場した20m車両となっている。4両編成8本(32両)が在籍。
名鉄小牧線を走っていた旧式18m車両は置き換えられ、2003年(平成15年)3月27日の上飯田線開業と同時に、同路線の電車は当形式と名古屋市営地下鉄7000形に統一された。
本線系と分けて運行されるため、名鉄初となる新機軸を他車に先立って多く取り入れている他、市営地下鉄7000形も定期検査が名鉄舞木検査場で行われる関係で、機器類は7000形と共通化している。客室設備も扉間ごとにロングシートとクロスシートを交互に配置しているのも特徴だが、全線での走行時間が短いだけでなくローカル線での装備ではオーバースペックだと指摘する声もあり、特に通勤時間帯ではクロスシート付近の乗降口に立ち席客が集中すると出られなくなる事が多い。
なお、市営地下鉄7000形同様に6両編成化が可能になっているが、小牧線の需要そのものが低い為にその計画はない(まさし宝の持ち腐れ状態となっている)。
運用
原則、名鉄小牧線と地下鉄上飯田線の運用に限定されているが、かつては毎年8月に開催している「日本ライン夏まつり納涼花火大会」開催時は名鉄犬山線へ乗り入れて新鵜沼折り返しの臨時列車としても運用されている。
舞木検査場で行われる車両定期検査の際は、回送列車として名鉄犬山線・名古屋本線の線路を走行する。
編成表
編成表 | クハ310 | モハ320 | モハ330 | クハ340 |
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MT構成 | Tc1 | M1 | M2 | Tc2 |
搭載機器 | CP | VVVF/SIV,PT | VVVF,PT | CP |
第1編成 | 311 | 321 | 331 | 341 |
第2編成 | 312 | 322 | 332 | 342 |
第3編成 | 313 | 323 | 333 | 343 |
第4編成 | 314 | 324 | 334 | 344 |
第5編成 | 315 | 325 | 335 | 345 |
第6編成 | 316 | 326 | 336 | 346 |
第7編成 | 317 | 327 | 337 | 347 |
第8編成 | 318 | 328 | 338 | 348 |